秋葉原１７人殺傷事件を考える２２　死刑執行: 夾竹桃日記

2022年07月26日

秋葉原１７人殺傷事件を考える２２　死刑執行

８月に内閣改造が予定されていると報じられていましたので、今月末には死刑の執行があるかな、と予想していました

例年、夏のこの時期と年末の２回、死刑執行が慣例化されています

どのような順番で執行するのか、おそらく検事の誰かが決めているのでしょう（法務省矯正局は執行を担当するだけで、順番の決定には関与していないと思われます。なので、順番を決めるのは法務省刑事局の検事だと推測します）。この辺りの決定手順が伏されたままというのも、「日本の死刑はブラックボックスだ」と批判される所以なのでしょう

さて、秋葉原殺傷事件の加藤智大死刑囚が執行されたのですが、特に語るべきところがありません。この事件についても、加藤死刑囚についても随分と書いてきましたので

14年前、東京秋葉原で7人が殺害された無差別殺傷事件で、死刑が確定していた加藤智大死刑囚に26日午前、刑が執行されました。死刑の執行は去年12月以来で、岸田内閣では2回目です。

加藤智大死刑囚（39）は、平成20年6月、東京秋葉原の繁華街にトラックで突っ込み、通行人をはねたりナイフで刺したりして、7人を殺害し、10人に重軽傷を負わせたとして殺人などの罪に問われました。

1審と2審は死刑を言い渡しましたが、加藤死刑囚側は、死刑は重すぎるなどと主張して上告しました。

平成27年（2015年）2月、最高裁判所は、「犯行の動機に酌量の余地は見いだせない」と指摘し、上告を退ける判決を言い渡し、刑が確定していました。

そして、26日午前、収容されていた東京拘置所で、加藤死刑囚に刑が執行されました。

死刑が執行されたのは去年12月以来で、岸田内閣では2回目です。

これを受けて、古川法務大臣は午前11時から臨時の記者会見を行うことにしています。

（NHKの記事から引用）

昨今の、無関係の人を巻き込む形の通り魔事件、拡大自殺と称される犯罪が繰り返される現状を見れば、その典型であった加藤智大死刑囚の執行を早め、世に警鐘を鳴らすべきだと考えたのでしょう

加藤死刑囚にすれば死刑確定が２０１５年ですから、「自分の順番はあと１５年くらい先」と予想していたのかもしれません。確定死刑囚はこの死刑執行の順番に異常なまでにこだわり、あれこれ予想を繰り返します（それしか考えることがないから、とも言えますが）

が、必ずしも死刑が確定した古い順に執行されるわけではないので、予想は困難です。特別な因果関係・法則が存在するわけでもないし