林真須美死刑囚 週刊誌を訴えるも棄却される

林真須美死刑囚が週刊誌報道によって名誉を傷つけられ、家族のプライバシーも侵害されたとして出版社を相手取り、民事訴訟を起こしていましたが、東京地裁は「報道には公益性があり、不法行為は成立しない」と請求を退けています
この週刊誌を訴える手法は、ロス疑惑事件の三浦和義から教わったものです
「ロス疑惑」、「和美さん殴打事件」等で三浦和義についてがテレビ、新聞、雑誌があれこれ報じたわけですが、三浦はこれらメディアを相手取り500件もの訴訟を起こし、弁護士を使わない本人訴訟で実に8割近く勝訴したといわれます
そのノウハウを林真須美に伝授し、彼女も弁護士を使わず自ら訴訟の手続きをこなしたのでしょう


和歌山毒カレー事件で死刑が確定した林真須美死刑囚が、事件当時の記事などによって名誉を傷つけられ、プライバシーを侵害されたとして、『週刊女性』を発行する「主婦と生活社」に1000万円の損害賠償をもとめた裁判で、東京地裁(大竹敬人裁判官)は7月14日、請求棄却の判決を言い渡した。
1998年に起きた和歌山毒カレー事件で、殺人などの罪に問われた林死刑囚は現在、再審請求中で、大阪拘置所に収容されている。
無差別殺人事件の被疑者という立場にあったことを指摘
判決文によれば、林死刑囚側は、隠し撮りされた写真や、自身に関する事実無根の記事が雑誌に掲載されたと主張していた。提訴は2018年9月4日付。
東京地裁は、事件当時に発売された週刊誌の記事には、林死刑囚の私生活のことを書いた記事や本人の写真が掲載されていると認定した。
そのうえで、重大事件の被疑者だった林死刑囚の立場を考えれば、「私生活上の事実や情報を公表されない利益が、公表する理由に優越するとまではいえない」などのほか、記事には公益性があるとして、不法行為は成立しないと判断した。
なお、家族のことを書いた記事も報道に理由があるとした。
たとえば、ある記事では、林死刑囚と自宅の写真や、子どもたちがいたとされる施設の写真が掲載されていた。
判決は、記事の内容が子どもの実名や通学する学校を公表していないことに加えて、「重大事件の被疑者の家族、とりわけ、子らの動向は、少なくとも記事が掲載された当時においては、社会の正当な関心事として報道意義があったものと考えられる」と指摘した。
期限ギリギリで裁判を起こしていた
裁判所は、1998〜99年に発売された雑誌記事のうちのいくつかは20年の除斥期間を過ぎたことなどを理由に、請求権は消滅したというべきと判断。そのうえで、請求権が消滅していないと考えられる4つの雑誌記事(98年11月〜12月発売)について、不法行為の成立を検討した。
林死刑囚は同時期に、複数の出版社を相手に裁判を起こしている。
(弁護士ドットコム)


言われっぱなし、書かれっぱなしで済ませないという、強烈な意志の現れなのでしょう。しかし、そこに林真須美死刑囚の激情家としての側面が垣間見える気がします
再審請求にあたっては林真須美は温和な人物であり、カレーにヒ素を混入させ大勢の人を殺害する動機はないと強調されたわけですが、実はかなりの激情家であり、執念深い性格ではないかと思われます
近隣主婦とのトラブル(林家は町内会に加入せず、町内のさまざまな活動にも参加しなかったので陰口を言われた)を根に持ち、夏祭りのカレーにヒ素を混入させて報復を企図したとしても不思議はありません。カレー事件の町内夏祭りには林家が珍しく加わり、カレー鍋の当番を引き受けたものです
上記の「主婦と生活社」以外にも林真須美は訴訟を起こしていますので、そちらの結果がどうなるのか注目しましょう

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