陸上自衛隊2等陸佐がカード詐欺で逮捕

中央官庁の官僚がコロナウィルス補助金の詐欺に手を出し、税務署職員が詐欺の片棒を担いだりと、身分を問わず詐欺に加担する者が目につきます。今度は陸上自衛隊の幹部自衛官である2等陸佐(43)がキャッシュカードを騙し取る詐欺行為で逮捕された、と報じられています
陸上自衛隊の朝霞駐屯地司令部勤務とありますので、末端の隊員ではありません


大阪府警は陸上自衛隊の幹部が特殊詐欺の受け子をしていたとして逮捕しました。
窃盗未遂の疑いで逮捕されたのは東京・練馬区にある「陸上自衛隊朝霞駐屯地」陸上総隊司令部の2等陸佐・竹尾秀樹容疑者(43)です。
警察によりますと、竹尾容疑者はことし5月、大阪市内のATMで大阪府四條畷市に住む70代の女性のキャッシュカードを使い現金を盗もうとした疑いが持たれています。
被害にあった女性(70代)が自宅で竹尾容疑者とみられる男にキャッシュカードを渡した後、女性の娘が帰宅し詐欺の疑いが浮上し、警察に通報、カードの利用停止措置が取られ現金を引き出せなかったということです。
警察の取り調べに対して、竹尾容疑者は「間違いありません」容疑認めているという事です。
竹尾容疑者はSNSを通して指示を受けていたとみられ、警察は組織的な犯行とみて調べを進めています。
逮捕を受けて陸上自衛隊陸上総隊司令部は「このような事案が生起し、誠に遺憾であります。今後は警察の捜査に全面的に協力してまいります。服務指導を徹底してまいります」とコメントしています。
(MBSニュースの記事から引用)


陸上自衛隊の場合、2等陸佐は56歳が定年と規定されています。軍人は若くないと現場では使えないため、一般の公務員より定年が前倒しされているわけです
簡単な副業のつもりで手を出したという過去の事例もありますが、20代の若者ではなく43歳の2等陸佐ですから犯罪だと承知していたはずです。逮捕もされれば起訴もされ、自衛隊は懲戒免職になるとのリスクもわきまえていたはずで
初犯であれば罰金刑で決着するケースもあるのでしょうが、それでも自衛官として居座るのは許されず、停職処分を科された上で依願退職するしかないでしょう。悪質な犯行とみなされれば起訴された上で執行猶予付き判決で、前科一犯となり、再就職にも苦労するに違いありません
自衛官という立場を投げ捨ててまで、特殊詐欺に手を出す事情でもあったのか気になるところです。同情はできませんが

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