バレーボール部顧問 女子部員への体罰で逮捕

先日、岩手県の公立高校の教諭にしてバレーボール部顧問の佐々木幸浩に対し、岩手県教育委員会は部員に対する不適切な言動を繰り返したとの理由で懲戒免職処分にしました。佐々木元教諭は前任の盛岡第一高校でも、部活動で部員を罵倒するパワーハラスメントを繰り返し、損害賠償請求の民事訴訟で敗訴しています。そして転勤となった県立不来方(こずかた)高校でも3年の男子バレーボール部員=当時(17)=を自殺も追い込んでおり、スポーツ指導者として不適格なのは明らかです。バレーボールの全国大会で実績がある、との理由だけで指導を任せていたのが大間違いなわけで
さて、今度は千葉県松戸市の高校で、バレーボール部顧問が女子部員の顔面にボールをぶつけ怪我を負わせたとして逮捕されています
部活の場から体罰を一掃するよう求められている現状なのに、まだこんな指導をしている人物(しかも教師)がいるのですから、教育現場の危機感の乏しさに呆れます


千葉県松戸市の県立高校でバレーボール部の顧問を務める教諭が女子部員の顔にボールを投げつけてけがをさせたとして傷害の疑いで逮捕されました。
教諭はこれまでに複数回、県立高校のバレーボール部を全国大会に導くなどしていたということです。
逮捕されたのは千葉県松戸市の県立松戸高校の教諭で、バレーボール部の顧問を務める國安鉄太郎(50)容疑者で、警察によりますと先月2日、バレーボール部の練習中に女子部員の顔に複数回、ボールを投げつけ打撲などのけがをさせたとして傷害の疑いが持たれています。
女子部員はプレーでミスをした際に近い距離からボールをぶつけられたとして、その日のうちに警察に被害届を出したということです。
千葉県高等学校体育連盟バレーボール専門部によりますと教諭はこれまでに複数回、指導していた県立高校のバレーボール部を全国大会に出場させていたということです。
調べに対して容疑の一部を否認しているということで、警察は詳しいいきさつを調べています。
教諭は女子部員に対する体罰を行ったとして今月22日付けで戒告の懲戒処分を受けていました。
(NHKの記事から引用)


経緯が不明なので取り上げにくいのですが、女子部員は学校に被害を申し出たる前に警察へ被害届を出しています。警察が本格的に捜査を始める前に千葉県教育委員会は戒告処分(口頭での注意)で決着させた、と思われます
そしてバレーボール部の指導も國安容疑者がそのまま継続したのでしょう
ところが懲戒処分にした後から警察に逮捕されたので、学校も國安容疑者も驚いているはずです
学校及び教育委員会が被害を受けた女子部員にどう接し、懲戒処分を決めたのか、謎です。おそらく女子部員の申し出など無視した形で懲戒処分を決めたのでは?
体罰があったかどうか、最終的に検察が判断するわけですが、傷害容疑で起訴するかどうかは微妙なところです
容疑の一部を否認していると記事には書かれていますので、このままなら起訴した上で裁判で決着となる可能性もあります。逆に容疑を認めるなら、裁判には至らず略式起訴して罰金刑で決着でしょう(公務員の場合、罰金刑では失職になりません)
ただ、國安容疑者をバレーボール部の顧問から外し、指導に関与させないよう学校側は配慮する必要があります

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