北海道深川署の副署長が万引き その後自殺
警察官の不祥事が続いています(もちろん、学校教員の不祥事も続いており、警察官だけが悪目立ちしているわけではありません)
今度は北海道警の深川署の副署長が旭川市のスーパーで万引きし、捕まった後、札幌市内で自殺しているのが発見されたと報じられています
一部、ニュースサイトには、「警察官は身内に甘いから逮捕しなかったんだろう」とのコメントが寄せられていますが、副署長は旭川署に同行されて取り調べを受け、犯行を認めています。警察は逃亡や罪証隠滅のおそれがないと判断し、逮捕を見送ったのであり、対応としては特別なものではありません
ただ、副署長(階級は警視)が自責の念から自殺を図るとまでは考えなかったわけです
北海道旭川市内のスーパーで万引きをしたとして、北海道警が道警深川署の50代の男性副署長を、窃盗の疑いで捜査していたことが29日、道警への取材で明らかになった。副署長は容疑を認めたというが、その後、札幌市内で死亡しているのが見つかった。自殺とみられる。道警は窃盗事件について、副署長を容疑者死亡で書類送検する方針。
捜査関係者によると、副署長は18日、旭川市内のスーパーで、菓子数点(数百円相当)を持ったまま店外に出たところで警備員に声をかけられた。110番を受けて駆けつけた旭川中央署員が任意同行を求め、事情を聴いたところ、容疑を認めたという。
道警は証拠隠滅の恐れなどがないとして在宅で捜査。副署長は札幌市内の自宅で待機していた21日、市内の大学敷地内で死亡しているのが見つかった。事件を受け、道警は23日、旭川方面本部の理事官が深川署副署長に就く7月1日付人事を発表していたが、事件は公表していなかった。
(毎日新聞の記事から引用)
「容疑者の自殺を許すくらいなら逮捕して身柄を拘束するべき」との考えもあります。自分もそう思うのですが、さまざまな容疑者のうち誰が自殺を図るのか、予想するのは困難です
殺人や強盗なら当然、身柄を拘束するため逮捕しますが、痴漢や万引き、道路交通法違反などで犯行を否認しているならともかく、犯行を認めているなら逮捕せず在宅で取り調べるのが通常の対応です
この副署長が何を思い自殺に至ったのか、遺書があったのかは不明です。警察官による万引き(窃盗)ですから、停職処分の上依願退職の扱いであり、初犯であれば実刑判決が出るケースではありません(被害金額も高額とはいえない)
職を失うものの、服役するでもなく、自殺するほどの事態とは思えないのですが
死者に鞭打つような真似はしたくないものの、きちんと刑罰を受けるのも警察官としての務めではなかったのかと言いたくなります。犯罪を取り締まる側が刑罰から逃げてしまってはダメでしょう
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