大分女性転落死 検察審査会は不起訴不当と判断

2017年7月、大分市内の繁華街にあるビルから三宮万葉さんが転落し、死亡した事件の続報です
三宮さんの転落現場に居合わせたのが柴田裕司という人物で、未確認の情報ですがホストをしていたとの言われてます。となれば、彼が三宮さんをホストとしてはめて、多額の金品を貢がせていた疑いが生じます(裏付ける報道はまだ見つかっていません)
金を出さないならもう会わない、店に来るなという話をビルの屋上でしていて、三宮さんが衝動的に飛び降りた可能性もあれば、柴田が三宮さんを屋上から突き落とした可能性も考えられます
大分地検は殺人容疑での立件を見送り、代わりに三宮さんのバッグや靴を非常階段に隠し事件の発覚を遅らせる工作をしたとして、器物損壊容疑で起訴しました。が、結局は罰金30万円の刑で決着しています
遺族はこれを不服として、民事訴訟を起こし、柴田に1億円の損害賠償を請求。柴田は応訴しなかったのか、1億円の賠償を命じる判決が出ています
さて、遺族は検察審査会に柴田を起訴するよう促す申立をしており、検察審査会は三宮さんの死亡に関する刑事責任を問わなかったのは不当とする議決をしています


5年前、大分市の繁華街のビルから30代の女性が転落した際、放置して死亡させたとして逮捕されたあと、不起訴になった飲食店の従業員について、検察審査会は「不起訴は不当だ」と議決しました。
これを受けて、検察は再び捜査することになりました。
2017年、大分市都町の繁華街で、会社員の三宮万葉さんが4階建ての雑居ビルの屋上から転落して亡くなりました。
その際に一緒にいた大分市の飲食店の従業員が救急車を呼ぶなどせず、放置して死亡させたとして、およそ3か月後に保護責任者遺棄致死の疑いで逮捕されましたが、大分地方検察庁は「十分な証拠が集まらなかった」として不起訴にしました。
これについて、遺族の申し立てを受けた大分検察審査会が審査した結果、「裁定に納得がいかない」として、今月14日付けで「不起訴は不当だ」と議決しました。
このため、検察は今後、再び捜査を行って、起訴するかどうかを改めて判断することになりました。
遺族側の弁護士は「今回の議決を踏まえて、地検は速やかに起訴してほしい」とコメントしています。
一方、検察は「議決内容を精査し、適切に対応したい」とコメントしています。
議決の対象となった従業員は、三宮さんのバッグなどを現場近くのビルに隠して放置した罪では起訴され、裁判で黙秘を貫いた末に罰金刑が確定していました。
(NHKの記事から引用)


柴田は三宮さんの死亡後、大分県警に逮捕され取り調べを受けていますが、事件については黙秘を貫き、検察も三宮さんの死について刑事責任を問うのは困難と判断し、代わりに器物損壊容疑で起訴しました。これが精一杯だったのかどうか、改めて検察の判断と責任が注目されます
何分、大分県の事件であり、ローカルニュースでは取り上げられたのでしょうが、自分が入手できる情報には限りがあり、全容がいまいち把握できません。何か新たな事実が判明したなら続報として取り上げるつもりです
追記:大分地検は検察審査会の決定を受け再捜査したものの、不起訴の決定を下しています

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