韓国は宇宙強国と自画自賛 ロケット打ち上げで

お約束通りなのか、韓国が昨日宇宙ロケットの試射に成功したところ、自画自賛の記事が溢れています
前回打ち上げに失敗するも、文在寅大統領は「半分成功」という精神的勝利宣言をしていました。人工衛星を所定の軌道に投入できてこそ成功と認められるのであり、目的の軌道に到達できないのに「半分成功」と言ってのける感覚に唖然とさせられたものです
さまざまな自画自賛報道の中から、「コリア・レポート」の辺真一による記事を引用します


衛星ロケットも潜水艦弾道ミサイルも気が付けば、韓国が北朝鮮を抜き、「世界第7位」!
現在、ロケットエンジン及び付属装置を自ら開発、組み立てて実用級の衛星を打ち上げることのできる国は米国、ロシア、中国、日本、EU、インドの6か国のみである。その中にはライバルの北朝鮮は含まれていない。
北朝鮮は「月光計画」の下、韓国よりも一足先に1998年から西側諸国では事実上の長距離弾道ミサイル(「テポドン」)とみなされているロケットを使って人工衛星を打ち上げ、2012年にスタートした「宇宙開発5か年計画」の最終年度にあたる2016年2月7日には「光明星4号」を発射し、通信衛星を軌道に進入させている。しかし、衛星が正常に機能せず、地上との交信ができなかったことから国際社会では失敗したものとみなされている。
発射推進体であるロケットは南北共に3段式だが、韓国の「ヌリ号」は全長約47m、直径3.5m、重量200tなのに対して、北朝鮮の「光明星4号」は全長30m、直径2.4m、重量91t。搭載される衛星の重量も韓国の1.5tに対して北朝鮮のそれは100kgと15分の1程度だ。
韓国の人工衛星発射は宇宙の平和利用に目的があるため問題にされていないが、北朝鮮の場合は、弾道ミサイルの技術に転用されるため国連安保理によって禁止されている。即ち、2006年の「弾道ミサイル計画に関連するすべての活動を停止する」ことを北朝鮮に求めた安保理決議「1718」に違反するため発射されれば、北朝鮮には即、制裁が科せられる。
北朝鮮の「光明星4号」は平安北道の東倉里衛星発射場から沖縄を通過し、フィリピンに向けて飛行していたが、韓国の「ヌリ号」も日本に最も近い韓国最南端、全羅南道から発射されるので九州と沖縄の間を飛来するものとみられる。
北朝鮮のミサイルに対しては当時日本ではトラブルが発生すれば、飛行コースを誤り、鹿児島に落下する恐れもあるとしてそれに備え、迎撃の動きもあったが、韓国の衛星発射に対しては2009年4月に韓国が小型衛星発射体を使って科学技術衛星2号を宇宙に打ち上げた時と同様に今回も日本にはそうした危機感はなく、警戒態勢も敷いていない。
衛星だけでなく、潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)でも開発は北朝鮮が先行していたが、これもまた韓国が逆転している。
韓国は昨年9月15日に独自に建造した3千トン級潜水艦「島山安昌浩(トサンアンチャンホ)」からの水中発射に初めて成功したが、当時文在寅(ムン・ジェイン)前大統領は「世界で7番目のSLBM発射国になった」と豪語していた。
(以下、略)


世界で7番目だろうと8番目だろうと、そんな順位を気にするのは韓国人だけでしょう。何をするかが重要なわけで
辺真一は、「韓国は今後、宇宙開発事業に本格的に乗り出すことができる」と書いているのですが、2度打ち上げて成功は1回ですから、成功率は50%にすぎないのであり、商業衛星の打ち上げを韓国に委託する国や企業はないでしょう。日本のH2Aは45回打ち上げて44回成功です。50%の成功率しかないロケットに数十億円もの人工衛星の打ち上げを委託するのは博打のようなもので
まあ、大幅に値引きをするなら経済的な余裕のない国であれば韓国に打ち上げを委託するかもしれませんが(実際、韓国のロケットは小型衛星を一度に複数個打ち上げるビジネスモデルに基づいて計画されています)
上記の記事は読んで判るように、北朝鮮との比較が中心であり、ロケット分野のみならず軍事面でも韓国が北朝鮮を追い越したと言いたいだけの内容です
北朝鮮による弾道ミサイル発射がよほど悔しかったのでしょう
ただ、韓国の宇宙開発は国威発揚の面が強く、科学による人類への貢献という面が抜け落ちています。朴槿恵元大統領が宣言した「月面に太極旗を翻させる」という月面探査計画も、ひたすら国威発揚を目指すだけの時代錯誤な発想でした
日本の「はやぶさ2」が持ち帰った小惑星の砂粒からアミノ酸や水の分子が発見され、生命の起源や地球の生成を解明する上で大きな貢献を果たしたような、科学への貢献という発想を抱けないのが不思議です

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