放火殺人 岩崎恭子の闇
岩崎恭子といっても水泳選手ではありません。宮城県大崎市の民家に火をつけ、住人である男性を称しさせた容疑で逮捕・起訴された被告です
アパートで一人暮らしをしていた岩崎被告(45歳)は生命保険のセールスをしていたとかで、被害者である菊池稔男さんとは訪問セールスで知り合ったのかもしれません
以降、岩崎被告は頻繁に菊池さん宅へと足を運ぶようになったとされます。愛人代わりだったのでしょうか?
岩崎被告に菊池さんは1000万円もの金を貸していたそうですから、信用していたものと思われます(信用できない相手に無担保で大金を貸したりはしないはずです)
「宮城のドン・ファン」を家ごと焼き殺した45歳毒婦の犯行動機
(前略)
8月27日、強盗殺人と現住建造物等放火容疑で岩崎容疑者は逮捕された。岩崎容疑者が焼死させたのは、27歳年上の男性。宮城県大崎市に住む、無職の菊池稔男さん(72)だ。
「菊池さんは、10年ほど前に夫人と離婚してからずっと一人暮らしでした。離婚後は街の集まりに参加せず、寺の檀家からも抜けてしまった。近所とのつき合いは、ほとんどありません。たまにゴミの出し方が悪いと、注意しに来るぐらいです。お子さんはいたようですが、菊池さんの家を訪れるのを見たことがない。
ただ、仕事はしていなかったのにおカネは持っていたようです。繁華街のスナックには、よく顔を出していましたから。ちょっとした資産家で女性のいる店を好むことから、“宮城のドン・ファン”と呼ぶ人もいました」(近隣住民)
独り身の菊池さんに近づいたのが、岩崎容疑者だ。2年ほど前から、菊池さんの家を訪れる菊池容疑者の姿がたびたび目撃されている。
「週2回ぐらいのペースで通っていたようです。岩崎容疑者は以前、保険の外交員をしていたとか。営業がキッカケで親しくなったのでしょう。最近では菊池さんが所有する2台の車を、自分のモノのように運転していたそうです。
岩崎容疑者の住むアパートは、菊池さんの家から7kmほど離れています。頻繁に自宅に来る岩崎容疑者と関係を深め、菊池さんは一人暮らしの寂しさを紛らわしていたのかもしれません」(全国紙社会部記者)
借りたカネは総額1000万円
身の回りの世話をし、菊池さんからの信頼を得た岩崎容疑者。しだいに本性を現す。
「菊池さんから、カネを借りるようになったんです、借金は複数回にわたり、総額は1000万円にのぼります。警察の捜査で借用書のような書類も、複数見つかっている。借金が膨らみ、さすがに菊池さんも返済を求めるようになりました。岩崎容疑は、徐々に菊池さんを煙たく感じ始めたのでしょう」(同前)
事件は今年1月15日午前9時前に起きる。岩崎容疑者は、菊池さんの家に火を放ち焼死させたのだ。遺体は損傷が激しく、外傷があったかも不明だという。
「岩崎容疑者が菊池さんを外に出られないようにしてから放火した可能性があるとみて、警察は調べを進めています。驚くべきことに、岩崎容疑者は車で逃亡後、一度現場に戻り消火作業を眺めていたそうです。警官に事情まで聞かれていたとか。警察は岩崎容疑者の認否について、明らかにしていません」(同前)
元神奈川県警の刑事で、犯罪ジャーナリストの小川泰平氏が語る。
「一人暮らしで裕福な高齢者だと知り、菊池さんの寂しい気持ちにつけ入り関係を深めたのでは。借りた金額も最初は数万円程度だったのが、高額にエスカレートしていったと思われます。さらに高額なカネを要求し、『もう貸せない』と断られた可能性がある。
家を放火して殺害するには、入念な計画が必要です。ガソリンや灯油などを数ヵ所にまき、菊池さんには睡眠導入剤などを飲ませ動けないうようにしたのでしょう。放火現場に戻ってきたのは、菊池さんが家から出てきていないか、亡くなるほどの火事になっているか確認するためではないでしょうか」
殺人犯は現場に戻る、などと刑事ドラマでは言われます。放火犯の場合、その傾向が顕著であり、放火した建物がどれだけ焼けたか、自分の犯行の痕跡が焼失しているか確かめずにはいられないのでしょう
既に岩崎被告の公判が5月末から始まっています。起訴内容を前面否認して争う構えです。そのため、公判が数多く予定されており、判決は8月10日の予定です
別の報道によれば、岩崎被告は保険のセールス以外、障害者施設やデイサービス、介護、接骨院など、高齢者を相手にする仕事に従事しており、そこで知り合った一人暮らしの高齢者の方から、数万円ずつ、借りていたのだとか。お金にルーズだったのか、借金せずにはいられない体質の女性だったようです。本来なら一人暮らしで、自身の生活費さえあれば十分だったはずですが、あちこちから借金する悪癖が見についており、その返済のためにまた借金をする生活だったのかもしれません
放火に殺人ですから検察は無期懲役を求刑するでしょう。岩崎被告の側に無罪を立証するだけの決め手があるのかどうか、裁判の行方を注目しましょう
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