いしだ壱成　解離性同一性障害を告白: 夾竹桃日記

2022年06月08日

いしだ壱成　解離性同一性障害を告白

俳優いしだ壱成が週刊女性の取材に応じ、解離性同一性障害を告白しています

しかし、記事の中身は疑問だらけであり、どうにも不可解です。記事は「現在、解離性障害に加えて多重人格と診断されていて、自分の中に11人の人格があるんですよ」といういしだ壱成の発言から始まっています。が、記者が何を思っているのか、病状に関する質問はしないままであり、いしだによる説明は以降、まったく登場しません

そもそも解離性同一性障害との診断を下したのであれば、加えて「多重人格」との診断を重ねたりはしません（両者は同じもの、として扱われています）

そして記事の中心はいしだの語る「ツインソウル」と称される女性パートナーとの遍歴の話です。「ツインソウル」はいわゆるスピリチュアル系の人たちが使用する用語であり、精神医学や心理学では用いません。なので、いしだ壱成は解離性同一性障害に対する精神医学的治療より、スピリチュアル系にのめり込んでいる風に映ります

【独占告白】いしだ壱成「自分には11人の人格がある」次々と現れる“ツインソウル”と新恋人の存在

https://www.jprime.jp/articles/-/24175

（前略）

「“ツインソウル”は魂の片割れのこと。前世に1つだった魂が枝分かれし、心が共鳴した間柄を指します。片方の感情や心情の変化もリンクするんです。元妻もツインソウルだったんですよ」

Aさんと知り合ったのは、石川県にいた昨年のこと。

（中略）

今度はBさん夫妻に食事や資金などを援助してもらう生活を始めた壱成。定住せずヤドカリのように過ごしていると、また新たなツインソウルが現れた。

夏以降は多くの仕事が

「会社を経営する女性社長のCさんです。彼女とはSNSをフォローしたことがきっかけで面識を持つようになりました。今ではときどき美味しいものを食べさせてくれたり、幅広い人脈を活かしてDJイベントの仕事を振ってくれたりしています」

そして、4人目のツインソウルとは特別な関係を持つことになった。

「Cさんと知り合って間もなく、看護師の女性・DさんからSNSのメッセージで“15分でいいから会えないか”と連絡をもらいました。彼女からホテルでの待ち合わせを提案され、部屋で顔を合わせると、すぐにツインソウルだとわかりました。そのままベッドを共にしてお付き合いすることになり、今は精神的な支えになってくれています」

ついには恋人までつくってしまった壱成。ほかのツインソウルの女性たちは、彼がDさんと交際することをどう思っているのか。

「交際のことは全員に話しています。Aさんからは“東京の人は何を考えているかわからないから、身を引きたい”と言われましたが、ほかの方たちとは現在も交流が続いていますよ」

ちなみに、5月27日にSNSで発表した新マネージャーの“ゆうちゃん”は、ツインソウルではないという。

「彼女とはCさんからのつながりで出会いました。テレビ業界の仕事をしている方で、今後お手伝いしてもらう予定です」

仕事もプライベートも充実してきた壱成。借金も返す算段がつき、自信も戻ってきた。

「自分、やっぱモテるんですかね。年内は映画が2本、舞台が3本、ほかにもCMの契約やDJイベントなども決まりだしています。本来であれば、地上波ドラマへの出演も決まって6月から撮影の予定でしたが、心の病気で断念しました。7月から映画の撮影が始まるので、それまでに完治を目指します!」

「完治を目指します」と語っているものの、記事を読めば交際相手の女性をとっかえひっかえで、各地を転々としている様が伝わってくるのであり、主治医を定めて通院するといった治療を受けているようには思えません

占い師とかチャネラーとか、スピリチュアル系の怪しげな治療を受けているのでは？

また、最初に書いたように解離性同一性障害と多重人格を別な病気であるかのように語っているところからして、自身の病状を正確には理解していない節がうかがわれます

友人、支援者、ツインソウルなどのところへ転がり込んではまた別の人のところへ行く、という行動を繰り返すのではなく、入院するなりして治療に専念するのがベターでしょう。しかし、周囲の人の諫言に従う気はないようです

根底には、「自分は役者として売れている。特別な存在」との思いがあるのかもしれません。スピリチュアル系の怪しげな人物が、「いしださんは特別な魂をもっている」などと適当な話をして「特別感」を刺激しているとか

が、こんな状態では病状が回復に向かうとは思われません