財務省総括審議官泥酔 熊本の神童と呼ばれた男

電車の中で泥酔した状態で他の乗客に絡み、殴打した疑いで逮捕された財務省の総括審議官 小野平八郎容疑者(56)は保釈され、在宅での取り調べを受けています。財務省では役職を外され、大臣官房付きになりました。刑事処分が決定するまで無役のままです
おそらくは不起訴処分になるのではないか、と予想されますが、財務省を辞職するのでは?
上に立つ者ほど襟を正す必要があり、「酒に酔っていたから」とか「覚えていないから」で許されたりはしません
「酒の上での失敗は誰にでもある。1度の失敗で退職させたら有為な人材は育たない」と寛容な扱いをしたなら、全国の財務省職員、税関職員、税務署職員は酒に酔ってやりたい放題になってしまいます
ところが週刊ポストは小野平八郎容疑者を擁護するかのような記事を掲載しており、「何だかな」と感じましたので取り上げます


泥酔逮捕の財務次官候補 “熊本の神童”“政治家と張り合える”と言われたエリート人生
(前略)
小野氏はどんな人物で、どんな官僚人生を送ってきたのだろうか。
「ニュースで知って本当に驚いています。小野君はそんなことをするような人ではないんですよ。もし、彼のために署名活動などがあったとしたら、私は署名したい」
『週刊ポスト』が取材で話を聞いた高校時代の同級生たちは男性も女性も多くがそう語るのである。
小野氏は熊本大学附属中学から県立熊本高校に進んだ。地元で「熊高(くまたか)」と呼ばれる県下随一の進学校である。中高一緒だったという男性の同級生の証言だ。
「中学、高校ともに成績は常に学年トップ。勉強だけしているタイプではなく、高校時代はラグビー部で活躍していました。彼の父親は自衛官で、4人家族で官舎に住んでいましたが、彼の東大法学部合格を機に一家で東京に引っ越しました」
友人たちからは「オノへイ」と呼ばれて親しまれていた。
「彼の父親が自衛官で、日露戦争の時に日本海海戦で勝利した連合艦隊司令長官、東郷平八郎提督の名前からとったという話を聞いたことがあります。小野君はリーダーとしての振る舞いも本当に立派でしたよ。体育の授業でラグビーをやった時には、ラグビー部の彼がリーダーシップをとってうまくまとめていた」(別の男性同級生)
“神童伝説”は枚挙にいとまがないほど。
「われわれの頃は学年450人中の上位200番まで名前を貼り出していたんですが、そこでも常にトップにいるような人でした。同級生から東大には何人も合格したが、彼は東大合格組の中でもレベルが違うといわれていました」(別の男性同級生)
(中略)
政治家と張り合える人材
小野氏は熊高から東大法学部を経て平成元年(1989年)に霞が関で最も権勢を振るう大蔵省に入省した。すると、周囲の期待通り、若手の頃から網走税務署長、大臣官房文書課課長補佐と順調にキャリアを重ねていった。
霞が関官僚の出世レースには人事上の掟がある。
第1段階は同期入省組が課長になった頃、次は審議官以上の「指定職」、その次は局長になる頃に段階的に選別が行なわれ、出世レースに敗れた官僚は次々に退職して天下っていく。
小野氏は2013年に財務官僚の「出世の登竜門」といわれる公共事業担当の主計局主計官に就任、その後、主税局総務課長から、民間企業でいえば役員クラスにあたる「指定職」の大臣官房審議官(主税局担当)に昇進、消費税率引き上げなどで実績をあげて昨年7月に局長級の総括審議官に起用された。
財務省関係者が語る。
「主税局畑の小野氏が総括審議官になるのは異例の人事だが、この人選について、首脳の1人は『彼は永田町の先生方と張り合える数少ない人材だ』と語っていた。エリートの財務官僚には政治家に大声を出されると、ついへいこらしてしまうタイプが多いが、小野氏は自民党の政調の偉い議員にも物怖じせずに物申すことができるところが高く評価されていた」
(以下、略)


いかに神童と呼ばれようと、同窓生から慕われようと、泥酔して人を殴ってはダメであり、財務省内には小野容疑者に敬服しない人たちもいるわけです。財務官僚の敵は財務官僚であり、同期の幹部や後輩からそっぽを向かれるようでは事務次官になれません
公務員には国民全体への奉仕が求められるのであり、個人の出世や栄達のために仕事をしてもらっては困ります(なかなかそうはいかないのですが)
下記の関連記事にあるように、『「財務省は天才が減った」と書く財務省OB』というのを書いた際に、「どれだけエリートであるか」のマウントの取り合い、パワーゲームに興じる様に失望と違和感を述べたところです。が、上を目指す者にとってはそれが生き甲斐であり、楽しみなのかもしれません

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