岐阜協立大野球部 練習中に倒れ死亡
岐阜協立大学野球部の学生が練習中に倒れ、野球部監督の指示により学生の運転する車で病院に運び込んだものの後日、死亡しています
岐阜協立大学という名称を目にしても、「そんな大学あったのかしらん」と思ったのですが、調べてみると岐阜経済大学がリニューアルしたものだと判明しました
すぐに救急車を呼ばなかった対応は大いに疑問です。練習時、監督やコーチは部員の体調に注意を払わず、ランニング中に倒れたにもかかわらず放置していたのではないか、との疑いが浮上しています
選手の体調に気配りでもできないような監督・コーチは指導者として失格であり、教える立場に就くのは間違いでしょう
野球の練習中でも熱中症で死亡する危険がある、と理解した上で取り組まなければなりません。炎天下で猛練習して強くなる、などという時代錯誤の考えは通用しないのですから
岐阜協立大の硬式野球部の4年生男子部員(22)が練習中に倒れ、その後死亡した問題で、関係者が当時の状況について語った。監督らの対応が適切だったか疑問の声が上がっていたことが浮き彫りになった。
関係者によると、14日午前、道具が片付いていないことを問題視したコーチが、主力として試合に出ているAチームの部員約30人にランニングを指示。1時間15分ほど走ったところで亡くなった4年生部員が倒れた。倒れた後、苦しさからか叫び声を上げていたという。すぐさま学生コーチやマネジャーが駆け寄り、立たせようとしたが、立つことができなかった。
また、部員が目の焦点が合わず、熱中症のような症状も見られたため、トレーナーが水分を補給させようとした。しかし、吐き出してしまい、飲むことができなかった。急を要する状態と判断したトレーナーが救急車を呼ぶよう進言したが、監督は「自分たちで連れていったほうが早い」と応じず、学生コーチが運転する車で病院まで搬送したという。
監督とコーチは4年生部員の元にすぐに駆け寄らなかったといい、部内では「どうして監督とコーチは、倒れてすぐに選手のところに行かなかったのか」と対応に疑問を抱く声も出ているという。
(岐阜新聞の記事から引用)
別の報道では、監督が車を運転して病院へ運んだ、と書かれており、どちらが正しいのかはっきりしません
岐阜協立大の竹内学長が会見した模様を報じた記事では、病院への到着時間で監督・コーチの言い分と、野球部員との間に食い違いがあると明かされています
そもそもどこの病院に搬送するか、プロである消防職員と素人の野球部監督とでは判断に差があり、病院に着くまでの救命措置も大きくと異なります。救急車であれば搬送中の車内でもさまざまな手を尽くすわけで
監督やコーチが車に乗せて運んだところで、脈拍を確認したり血圧を測定したりもできなかったでしょう
竹内学長:「(監督から)報告を受けていた内容と、学生たちの言っている内容がどうも違うようだと。時間のところ、一番気になるのは搬送の判断のところ」
搬送にかかった時間などについて、監督と部員で証言が食い違っていたといいます。
監督の報告では病院に到着した時間は、男子部員が倒れてからおよそ40分後の午前11時40分ごろ。しかし、学生は「12時ごろだった」証言していて、20分の差があるといいます。
男子部員はなぜ死亡したのか。死因について大学は…。
竹内学長:「死因について診断は出ているということです。診断は出ていますけれども、それについて私どもとして公表する立場にない」
大学は監督とコーチを自宅待機としていて、今後、第三者による調査委員会を設置し、当時の判断が適切だったかどうかなどについて調査するとしています。
(東海テレビの記事から引用)
またしても第三者調査委員会です。大学側がきちんと事情聴取すれば済む話だと思うのですが、それができないのか?
あるいは第三者が調査したという体裁の方が世間ウケするからなのか?
死亡した学生の親が「監督・コーチが適切な措置を取らなかったため死亡した」と刑事告発すれば、警察が介入します。ただ、過失責任を問えるかどうかは微妙なところかもしれません
死亡した学生は最初に搬送された病院でコロナウィルス感染と判明し、別の病院に移されました。練習に参加した時点でコロナウィルスによる感染症が発病しており、体調が悪かった可能性も考えられます。それでも練習に参加したのは学生本人の判断であり責任、と解釈する人もいるのでしょう
監督やコーチの過失責任を刑事裁判で問うのは難しく、大学が学生の遺族に見舞金を支払って和解という展開になるのではないかと予想します
追記:その後の報道によれば、野球部の監督に練習への参加を強制する言動があったと明かされています。となれば、練習参加を強制しながら、部員の体調管理には注意を払わなかったとして、監督の過失が問われる可能性が出てきました
追記:その後の報道によれば、野球部の監督に練習への参加を強制する言動があったと明かされています。となれば、練習参加を強制しながら、部員の体調管理には注意を払わなかったとして、監督の過失が問われる可能性が出てきました
(関連記事)
100メートル走120回、野球部員熱中症で倒れる
高校野球 熱中症球児を批判する人たち
青森山田高暴行死事件 犯人を家裁送致
岐阜ホームレス殺人 懲役5年と4年の判決
岐阜ホームレス殺人 犯人2人は起訴される
岐阜ホームレス殺人 1人は起訴で2人は家裁送致
岐阜ホームレス殺人 少年5人逮捕
野球部員が強盗事件 作新学園
慶応大野球部鶴岡嵩大の給付金詐欺はどうなった?
慶応大野球部員詐欺で逮捕 故鶴岡監督の孫