橋下徹のズレた発言 「知床の船は国が引き揚げを」
知床半島の観光遊覧船が沈没し観光客と船員が死亡した事件で、元大阪市長で弁護士の橋下徹がテレビで「国が引き揚げるべき。国会議員も費用の一部を負担すべき」と発言して物議を醸しています
コメンテーターとして短時間で深く突き刺さるような(視聴者に響くような)コメントを発する役割を担っているとはいえ、あまりにズレた発言でしょう
以下、「女性自身」の記事を引用します
番組では、水深120メートルの海底で発見された観光船「KAZU 1」をどのようにして引き上げるかについて特集。
引き上げについて国交省は「事故を起こした運行会社が主導していくべき」と見解を示した。しかし、運行会社側が多額の費用をまかなえず、引き上げをしないという判断を下す可能性があると番組で指摘されていた。
これについて橋下氏は、「一番気にくわないのは、国交省が、運行会社が主導して進めていくべきと。国交省は全く自分たちの責任を感じていないのか」「国会議員もお金出しなさいよ」と、国の責任を厳しく追及した。
さらに観光船の安全対策についても「行政の責任」があるとし、「これからの対策をどうするか考える重要な証拠資料なので、国交省が引き上げるべき」と、国交省が引き上げの責任を負うべきだと繰り返し主張した。
すでに政界を引退しているにもかかわらず、国交省や国会議員にまで引き上げの費用を負担すべきだと繰り返した橋下氏の発言に、インターネット上ではこれらの発言が“的外れ”だと批判の声があがっている。
《民間会社の不手際に国会議員が身銭切れって支離滅裂だろ!?》
《この人って自分の懐が傷むようなことは言わないね》
《橋下さん。無責任なことばかり言ってないで、たまには、あんたが金だしてみてよ》
さらに、《橋下さん最近ズレズレだけど大丈夫か?》《橋下さん、最近は非論理的ないちゃもんコメントばかりだけどどうしたんだ?》と、橋下氏の最近の様子を引き合いに出すコメントも……。
橋下氏といえば、ロシアのウクライナ侵攻に関する持論でも物議を醸したばかり。
「橋下さんは3月21日に自身のTwitterで、《一番悪いのはプーチン。しかしゼレンスキー大統領のこの戦争指導も最悪だ》と、ロシアへの降伏を拒否するウクライナの対応を批判していました。
その前にもテレビ番組で、ウクライナ出身の政治学者であるグレンコ・アンドリー氏に対して“ウクライナ人の退避”を提案し、“ウクライナは降伏すべき”という持論を展開していました。
(女性自身の記事から引用)
国会議員は寄附行為に厳格な規制が設けられており、そう簡単にお金を出したり受け取ったりはできません。寄附行為が収賄や贈賄に係わる危険があるからです
世間一般には、「国会議員は高い給料をもらってるんだから、こんな時くらい寄附するべきだ」と言い出す人がいたりしますが、寄附行為は善意だけではできないのです。もちろん、この場合はほとんどの国会議員にとって知床半島が自身の選挙区外であり、選挙区内での寄附行為を禁じた法令には抵触しません。被害に遭われた方が自身の選挙区在住だった場合は抵触する可能性もあります(選挙区内の住人に香典、お見舞い等の名目で金銭を渡すのは禁止されているため)
さて、話を橋下徹に戻します
上記の記事にも在るように、ここ最近は「非論理的ないちゃもんコメント」が目につきます。弁護士活動で収入を得ているのでしょうから、メディアに露出してコメントを述べたり、ツイッターで炎上するような発言する必要はないと思うのですが
特にひどかったのが「ウクライナはロシアに降伏しろ。プーチンもいつかは死ぬのだから、数十年後には再興の機会が巡ってくる」発言です
すべてのウクライナ人が安全に国外へ避難できるはずもなく、ウクライナに残った人は苛烈な報復を受け命の危険にさらされます。降伏した方がまし、という理屈に賛同するウクライナ人はほとんどいないでしょう
しかし、橋下徹は自分の主張こそ正しく、ウクライナ国内で徹底抗戦するゼレンスキー大統領とウクライナ国民は間違っていると断言していました。自分の意見に固執し、視野狭窄に陥っている典型です
かつての大阪市長、大阪府知事時代の橋下徹の意見には賛成できるものがあったのですが、今は不可解な発言ばかり目立ちます
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