秀岳館高校サッカー部 監督は更迭も解雇はできず
秀岳館高校サッカー部の問題は、何とも言い難い、修復不能のまま現状維持という決着になりそうです
文春オンラインに掲載された校長の説明によれば、段原一詞監督(49)をサッカー部から外し、指導にはかかわらない状態にあるのだとか
そしてコーチの1人を暫定的に監督に当てているとの話です
しかし、そのコーチもサッカー部の強権的な体質を維持してきたメンバーであり、今回暴行を加えて問題となったコーチや、部員に恫喝めいた言動を繰り返した段原監督と大差はないものと考えられます。求められるのはサッカー部の指導体制刷新であるはずなのに、これまでコーチをしていた人物に託すのは大間違いなのでは?
中川校長は段原前監督について、「解雇理由がない」と発言していますが、テレビ番組に出演して虚偽の説明をした事実だけで、十分に解雇理由になるのでは?
学校の信頼を傷つける重大な背信行為です。あれが解雇理由にならないと校長が言うのであれば、テレビ番組「スッキリ」で段原前監督が行った虚偽の説明を中川校長は前もって承知していた、と勘ぐりたくなります
段原前監督に「解雇したら訴訟を起こす」と恫喝され、怖気づいてしまったというのも、中川校長が隠蔽の指示を出していたのであり、その証拠を段原前監督が握っているから、とも考えられます
さて、直接は関係ないのですが、Jリーグのサガン鳥栖元監督の金明輝は所属選手に度々暴行を加えたとして監督を解任され、日本サッカー協会も処分を検討してきました。その結果、指導者として必要なS級ライセンスを剥奪しA級ライセンスへ降格する処分を科しています
日本サッカー協会は10日、理事会を開き、鳥栖の金明輝前監督(40)がA級(ジェネラル)へ降級処分となり、JFAの指定する研修、社会奉仕活動への従事を科すことも決めた。Jクラブを指導できるS級ライセンスからA級への「降級処分」は初めてという。
金前監督はJリーグから選手、スタッフらへの継続的なパワハラ行為が認定され、JFAでもヒアリングを実施。日本協会の反町技術委員長によれば有形力の行使回数が多く、また対象が未成年にも及んでいたため、重い処分となった。Jクラブの監督復帰には再びS級ライセンス取得が必要となる。
同じくパワハラのあったJ2東京Vの永井秀樹前監督(51)には1年間のS級ライセンス停止処分、研修、社会奉仕活動への従事などが科された。反町技術委員長は「こうした事例が今後、一切起きないように指導者養成を含めて注意喚起し、S級であればカリキュラムの再検討も辞さないと考えています」と話した。
(Sponichi Annexの記事から引用)
高校野球の監督やコーチにもこうしたライセンス制度は存在します(野球指導者ライセンス協会がS級からC級まで認定)が、必須というわけでもないようで、ライセンスのないままコーチをやっている人もいます
そしてコーチの1人を暫定的に監督に当てているとの話です
しかし、そのコーチもサッカー部の強権的な体質を維持してきたメンバーであり、今回暴行を加えて問題となったコーチや、部員に恫喝めいた言動を繰り返した段原監督と大差はないものと考えられます。求められるのはサッカー部の指導体制刷新であるはずなのに、これまでコーチをしていた人物に託すのは大間違いなのでは?
5月5日、学校側の会見で、段原監督は「暴力行為を見たことがない」とした上で、自らの進退については明らかにしなかった。だが中川校長はこう明かす。
「実は、内部的にはもう監督は替わっています。保護者からも『あの監督のもとではやれない』との声が相次ぎ、10数年やっているコーチに監督代行を頼んだ。段原はサッカー部から外します。ウソをつき、世間を騒がせたし、自己擁護が目立ちすぎる。本来は自分から身を引くのが筋です」
「辞職させることは難しい」校長の弁明
問題の動画については、「生徒がやったように説明してきたが、(実際には)彼が指示して、させていた。そのウソがばれた。それは世間も許せないし、俺も許せない」とする中川校長。しかし段原氏はサッカー部監督であるとともに同校の教員でもあり、校長補佐も務めてきた。サッカー部からは外せても、教員としての責任を取らせることは難しいのだと語る。
「監督を外すのは校内人事なので私の一存で決められるが、教員として解雇するのは難しい。当然、役職は全て外しますが、本人の暴行などは確認されておらず、解雇理由がない。本人も『解雇したら(不当解雇などの)裁判にかける』と」
一方、校長自身の、女子生徒たちとの“密着写真”の数々がネット上で注目を集めていることについては、「おじいちゃん校長と慕ってくれるのが妙なかたちで言われている。まぁ、構いません(笑)」と“釈明”した。
(文春オンラインの記事から引用)
中川校長は段原前監督について、「解雇理由がない」と発言していますが、テレビ番組に出演して虚偽の説明をした事実だけで、十分に解雇理由になるのでは?
学校の信頼を傷つける重大な背信行為です。あれが解雇理由にならないと校長が言うのであれば、テレビ番組「スッキリ」で段原前監督が行った虚偽の説明を中川校長は前もって承知していた、と勘ぐりたくなります
段原前監督に「解雇したら訴訟を起こす」と恫喝され、怖気づいてしまったというのも、中川校長が隠蔽の指示を出していたのであり、その証拠を段原前監督が握っているから、とも考えられます
さて、直接は関係ないのですが、Jリーグのサガン鳥栖元監督の金明輝は所属選手に度々暴行を加えたとして監督を解任され、日本サッカー協会も処分を検討してきました。その結果、指導者として必要なS級ライセンスを剥奪しA級ライセンスへ降格する処分を科しています
日本サッカー協会は10日、理事会を開き、鳥栖の金明輝前監督(40)がA級(ジェネラル)へ降級処分となり、JFAの指定する研修、社会奉仕活動への従事を科すことも決めた。Jクラブを指導できるS級ライセンスからA級への「降級処分」は初めてという。
金前監督はJリーグから選手、スタッフらへの継続的なパワハラ行為が認定され、JFAでもヒアリングを実施。日本協会の反町技術委員長によれば有形力の行使回数が多く、また対象が未成年にも及んでいたため、重い処分となった。Jクラブの監督復帰には再びS級ライセンス取得が必要となる。
同じくパワハラのあったJ2東京Vの永井秀樹前監督(51)には1年間のS級ライセンス停止処分、研修、社会奉仕活動への従事などが科された。反町技術委員長は「こうした事例が今後、一切起きないように指導者養成を含めて注意喚起し、S級であればカリキュラムの再検討も辞さないと考えています」と話した。
(Sponichi Annexの記事から引用)
高校野球の監督やコーチにもこうしたライセンス制度は存在します(野球指導者ライセンス協会がS級からC級まで認定)が、必須というわけでもないようで、ライセンスのないままコーチをやっている人もいます
中学生や高校生が無理な練習で怪我をしたり、体罰を受けて野球を諦めざる得ない状況に追い込まれるのを防ぐためにも、ライセンス制度に適切な運用が望まれます。もちろん、指導者のレベルアップのためにも。個人的な経験と精神論だけに依存する指導者ばかりでは困ります
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