「14歳と性交」発言で議員辞職の本多氏 捏造されたと主張

昨年6月、立憲民主党の「性犯罪刑法改正に関するワーキングチーム」(寺田学座長)の会合で、同党所属の本多平直議員が、「50歳の自分が14歳の女の子と恋愛関係になり性交したら逮捕されるのはおかしい」と発言したと暴露され、世間の批判を浴びる事態になりました。結果として本多氏は議員辞職し、幕引きとなりました
その本多氏が文春オンラインに登場し、発言を捏造され議員辞職に追い込まれたとの主張を展開しています。自身の発言が捻じ曲げられ報告文書に掲載された、との言い分です。ならば発言を捻じ曲げ報告文書に採録させたのは寺田学座長・衆議院議員しかいないのであり、炎上した際に本多氏はなぜそう指摘しなかったのか不思議です
以下、文春オンラインの記事から一部を引用します


WTで島岡教授(大阪大学法学研究科の島岡まな教授)は、「年齢差の大きな恋愛は絶対に存在し得ない」との趣旨の発言をされた。
私は、フランスのマクロン大統領が15歳の時に25歳年上の現在の夫人と出会った例にとどまらず、年齢差の大きな恋愛の例を具体的に聞き及んでいたこともあり、当事者の心の問題である恋愛について、「絶対に存在し得ない」と断言されたことに違和感を持った。目の前に実在する人間が恋愛の存在を主張しても否定するのだろうか。そこで島岡教授に質問した。
「『絶対』という表現はどうなのか。例えば、50代の私が『14歳との恋愛が存在している』と言っても、存在し得ないと言えるのか」
これに対して島岡教授は、一刀両断に答えた。
「あり得ません。先進国なら捕まります」
これが「発言」の元となったやりとりである。〉
捏造された中間報告案が外部にそのまま流出
本多氏がこう質問したのには、理由があった。
〈たとえば性交同意年齢を16歳未満に引き上げた場合、この4月から18歳成人であるから、18歳と15歳による恋愛に伴う性交でも、18歳が例外なく犯罪者となってしまう。私はここには「例外規定」が必要だと考えていたのだ。
ただ低年齢の場合、恋愛だと思いこまされているだけで、あとで被害に気付くことも多い実態がある。「恋愛」を犯罪の言い訳にさせてはいけないとの指摘もあった。私はそうした意見も理解した上で、なんとか例外を検討できないのかと考えていたに過ぎない。〉
ところが、WTから24日後の6月3日、本多氏はWTの中間報告案を読んで驚愕する。
「50歳近くの自分が14歳の子と性交したら、たとえ同意があっても捕まることになる。それはおかしい」と本多氏が発言したことになっていたからである。
〈私は驚き、「こうした発言をした記憶はない」「音声データを確認させてほしい」「もしもこうした発言をしていたならば、誤解を招く表現なので撤回する。中間報告案から削除してほしい」と訴えた。
しかし寺田座長は、「発言は事実なのでそのまま記載したい」と主張した。一方で他の議員からも「誤解を招く表現なので削除すべきだ」との声があがった。
結局、この発言は翌6月4日のWTに提出された中間報告書案では、棒線で「見え消し」にされ削除された。だが、前日に一斉メールされていた文章がそのまま外部に漏洩し、ネットニュースとなったのだ。〉
(以下、略)


問題となった本多氏と島岡教授のやり取りは当ブログの過去の記事でも取り上げたところです。本多氏が激高して島岡教授に食って掛かったとされており、本多氏が最初から島岡教授を論破してやろうとしたのは明らかです。文春オンラインでは『「絶対に存在し得ない」と断言されたことに違和感を持った』と書かれていますが、とても冷静な議論だったとは思えません
上記の記事は、月刊誌「文藝春秋」6月号に掲載される本多氏の手記(11ページにも及ぶ)の1部です。11ページもの手記で本多氏が何を主張しているのか、読んでみなければわからないのですが、上記の文春オンライン掲載分を読む限りは後付けの弁解だらけという印象です
本多氏には釈明する機会があったのですから、「自分の発言とされるものは寺田学座長の捏造であり、そんなことは言ってない」と表明すればよかったはずです。なぜ、そう言わずに議員辞職したのか?
さらに引用部分にある『この4月から18歳成人であるから、18歳と15歳による恋愛に伴う性交でも、18歳が例外なく犯罪者となってしまう。私はここには「例外規定」が必要だと考えていたのだとの言い分も奇妙です
何やら正義の味方のような発言をしていますが、現状で18歳の高校生が15歳の女子中学生と恋愛関係となり性交しても、警察が介入して逮捕
したりはしません。本多氏はそんなことも知らないままワーキングチームのメンバーとなり、議論していたのかと愕然とします。18歳は未成年扱いだから逮捕しないのではなく(少年法を適用すれば18歳でも15歳でも逮捕できるわけで)、それは民事だから警察は介入しないのです
改正民法の施行により、4月から18歳以上を成人とする扱いに変わったものの扱いは同じです
本多氏は北海道大学法学部出身だそうですが、刑事司法とその実務については素人同然のようです
この他にも、ワーキングチームの会合の場で本多氏は「今たくさん、14歳、15歳から誘っている例があるから。23歳とかを」、「みんなフェミニストの人たちは、男がだましてセックスさせるもんだと思っているんだけど、今時代が変わってきていて、お金のためとか、興味のためとか、本当に惚(ほ)れて、まー、誘うこともある。そのことを分かってないから」などなど、発言したと別の報道で取り上げられていました。これらも「自分は発言していない。捏造された」と言い張るのでしょうか?
自分に都合の良いように事実関係を置き換えているのは本多氏の方ではないか、と感じましたので取り上げました

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