岡山女児虐待死を考える 捜査は終結したものの
岡山市で6歳の女児が虐待を受け殺害された事件では警察の捜査が終わり、追送検されています
他方で、岡山市の児童相談所は対応に問題がなかったか検証すると言いながら、検証結果はまだ公表されていません。いつまでダラダラとやっているのか、と思ってしまいます(第三者委員会に丸投げしているようです)
起訴された船橋誠二被告は妻と子がありながら、西田彩被告と交際し西田被告の娘に虐待を加えていたわけです。船橋被告については女好きで複数の女性とLINEのやり取りをしていたとか、パチスロ好きで借金があったなど、さまざまな情報があります
週刊誌の報道によれば、船橋被告の妻は夫が他に女を作っていると知っており(朝方まで帰宅しないのですから)、船橋被告からは「生活保護を受けている女で、オレが面倒を見ている」と説明されたのだとか。しかし、それが女といちゃつくためではなく、6歳の女の子を痛めつけて淫靡な楽しみに耽るためだとは思いもしなかったのでしょう
岡山市で1月、布団で巻かれるなどの虐待を受けた真愛(まお)ちゃん=当時(6)=が死亡した事件で、岡山県警捜査1課と岡山西署は15日、日常的に虐待を加えていたとして強要の疑いで、同市北区、無職の母親(34)と交際相手の同市南区、内装工の男(38)の両容疑者=いずれも逮捕監禁致死罪などで起訴=を最終送検した。
2人の最終送検容疑は共謀し、真愛ちゃんが男を恐れていることに乗じて昨年9月17~25日の深夜や未明などに計8回、母親の自宅で真愛ちゃんの髪をつかんで揺さぶったり頭を両手で殴ったりする暴行を加えたほか、椅子に置いた両手鍋の中やポリタンクの上に長時間立たせた疑い。
男は「日常的に暴力を振るったり、鍋の中に長時間立たせたことに間違いない」、母親は「助けることもせず、見て見ぬふりをして放置していた」と、いずれも容疑を認めている。
県警によると、男が室内に設置した監視カメラの映像などから容疑を固めた。真愛ちゃんの上半身を裸にしたり、口の中に手指を入れさせて嘔吐(おうと)させたりする映像も残っていたという。
県警は、昨年9月に真愛ちゃんを虐待した強要容疑で2人を逮捕し、同25日に布団を巻き付けて約1時間半、押し入れに放置し、今年1月12日に低酸素脳症で死亡させた逮捕監禁致死の疑いで再逮捕していた。
(山陽新聞の記事から引用)
船橋被告がこどもの頃、親から虐待を受けていたとの話も出ていますが、真偽は不明です。事実だとしても、それが船橋被告の罪を軽減する理由になるとは思えません。大人なのですから、こどもに理不尽な暴力をふるったり、故意に辱めたりするべきではないと理解し、判断はできたはずです。なぜ自制できなかったのかを問わなければなりません
いまさら、「躾のためだった」などというおバカな答は聞きたくないのであり、6歳の女の子を痛めつけ、辱める行為によって己の中の何を満たしていたのか、答えてもらいたいものです
それにしても、6歳のこどもの未来を奪った大人が刑務所に15年服役したら償ったことになるというのは割が合わない話です。殺された真愛ちゃんも決して納得などできないでしょう
ニュースサイトには過去の判例にとらわれない重い刑罰を課すべき、との意見が数多く寄せられていますが、過去の判例に縛られる日本の裁判ですから期待しても無理です
これまでにも書いたように、逮捕監禁致死罪は3年以上の有期懲役刑と法律で定められていますので、理屈の上では懲役30年が上限です
しかし、こどもを虐待して死なせた事件でなおかつ犠牲者が1人の場合、懲役30年という判例はないのであり、15年から12年くらいが相場になります
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