犯罪心理学の准教授が妻を刺殺 初公判は5月13日
2020年3月、埼玉県庁前の路上で文教大准教授(当時)浅野正がさいたま少年鑑別所に勤務する妻を殺害し、逮捕される事件がありました。事件から2年を経過し、ようやく5月13日に初公判が開かれる予定になっています
しかし、事件当時は注目されたもののその後は続報もないままで、取り上げるだけの材料がありません
浅野被告は犠牲となった法代さんと結婚し、3人のこどもをもうけたものの別居し、離婚に至ったものとされます
状況からすれば、拘置所に収容されている浅野被告に対し新聞や週刊誌の記者が面会を申し入れたり、手紙で取材を依頼しているものと推測されます。しかし、記事として公表されたものがないようなので、浅野被告は面会にも応じず、記者と手紙のやり取りもしていないのでしょう
いつもなら記者らは浅野被告の弁護人にも接触し、公判で何を主張するのか聞き出そうとするわけですが、弁護人も取材には応じていないと思われ、これも浅野被告の強固な意志(取材に応じず、自身の考えも表明せず沈黙を貫く)の現れだと解釈されます
刑事被告人となった場合、大きく分けて2つのパターンがあり、取材に積極的に応じて自分が無罪であると主張し、アピールしようとするケースと、取材に応じず沈黙を守るケースです
浅野被告は精神鑑定を経て起訴されていますので、犯行当時は刑事責任能力に問題はないと判断されたはずであり、犯行を否認してはいないと思われます
ならば、初公判まで2年もかかった理由が分かりません。浅野被告が犯行動機について黙秘したため、立件が難しかったのでしょうか?
しかし、浅野被告の娘たちは母親と父親の諍いを近くで見ていたのであり、両親の不和から別居に至った経緯について証言できたはずです。浅野被告が黙秘しようと、検事は調書にまとめて起訴状に仕立てられたと思うのですが
公判前の整理手続きが長引いた可能性もあり得るとしても、犯行の事実そのものを認めているなら争点となりうるものが別にあるとは考えられないのであり、謎です
事件当時の報道は別にして、続報と呼べるような詳細な報道はありませんので、代わりに浅野被告について触れたブログを紹介しておきます
文教大学大学院臨床心理学コース、浅野正先生の殺人
心理学系の学部や専攻コースを設ける大学が増えましたが、文教大学はなかなかレベルが高く、指導教授も充実した顔ぶれのようです
ともあれ、5月の公判で浅野被告が何を語るのか、あるいは語らず黙秘するのか注目しましょう
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