甲府放火殺人　「家族全員殺すつもり」: 夾竹桃日記

2022年04月08日

甲府放火殺人　「家族全員殺すつもり」

昨年１０月、甲府市の民家に侵入し、夫婦を殺害した上放火した容疑で逮捕されていた遠藤裕喜被告が家庭裁判所の審判で検察官送致となり、甲府地検が起訴しています

重大事件なので各メディアが報じているのですが、テレビ朝日の報道では中学時代の遠藤被告について知人のコメントが気になりましたので引用します

既に当ブログでも書いたように、遠藤被告は小学生だった時、父親が窃盗容疑で逮捕されて新聞に名前が出たため、いじめを受けたのだとか。ストレスが原因で円形脱毛症にもなったと言いますから、精神的に辛い時期だったはずです。中学に入ってからは不登校にもなっています

なので、小学校や中学校時代、親しい友人がいたのかどうか疑問です。下記の記事の中では「一番仲が良かった」と称する元同級生が登場していますが、実際のところはどうだったのでしょう

甲府市で去年10月、夫婦が殺害され住宅が全焼した事件で、検察は19歳の少年を起訴し、実名を公表しました。起訴されたのは、19歳の遠藤裕喜被告です。

テレビ朝日ではこれまで少年法で本人を推定できる報道が禁止されていたため、実名報道を控えてきました。今月1日に施行された改正少年法で18歳と19歳の一部は「特定少年」として実名報道が可能になったため、テレビ朝日では事件の重大性を考慮し実名で報道することを決めました。

遠藤被告を知る人：「おとなしい、おとなしい。たまにあったかもしれない、『おはようございます』って言う時がね。『あれっ？』って思ってびっくりする」

小学生のころの印象は「おとなしい少年」。遠藤裕喜被告、19歳。改正少年法の施行後、二十歳に満たない少年が「特定少年」として、初めてその実名を公表されることとなりました。

去年10月、甲府市で住宅が全焼し、焼け跡から井上盛司さん（当時55）と妻の章恵さん（当時50）が遺体で発見された事件。遠藤被告は、夫婦を刃物で刺して殺害し、住宅に放火したなどの罪で起訴されました。

井上さん夫婦の長女と面識があった遠藤被告。警察の取り調べに対し、「長女に一方的に好意」を寄せていて、「家族全員を殺すつもりだった」などと供述しています。

遠藤被告を知る人たちは…。

中学校の同級生：「（遠藤被告とは）一番仲が良かったです。中学の途中からクラスが別々になって、しかも学校に来たり来なくなったりしたんで、あまり話さなくなってしまったんです」

中学・高校の同級生：「（Q.印象としては？）真面目だけど暗い。不思議ちゃん」

逮捕後、遠藤被告の身柄は家庭裁判所に送致されましたが、甲府家庭裁判所は「行為態様は残虐さを極め責任は重大」などと指摘し、20歳以上と同じ裁判を受けるのが相当だとして、検察官に送致するいわゆる「逆送」を決定。

甲府検察は遠藤被告を起訴し、改正少年法の「特定少年」として初めて名前を公表しました。

甲府地検：「本件は深夜、住宅に侵入し、2人を殺害、1人を殺害しようとし、住宅に放火した重大事案である。地域社会に与える影響も深刻で、諸般の事情を考慮し、公表することとした」

（テレビ朝日の記事から引用）

父親の逮捕により小学生だった遠藤被告は仲間外れにされ、揶揄され、バカにされ、悔しさと寂しさと、同級生らに対する敵意を胸に刻んだのかもしれません。その敵意は中学の不登校時代も燻り続け、定時制高校で上記のように井上家の長女にフラれたのを機にフラッシュバックして燃え上がり、自制が効かないほどになったと考えられます

井上家の長女は小学生時代の遠藤被告のいじめに加担していたわけでもなく、理不尽な八つ当たりなのですが、遠藤被告にはそんな分別はなかったのでしょう

精神鑑定により、犯行時に精神異常と呼べるような状態ではなかったとの結果が示されていますので、復讐のため善悪の判断など無視して犯行に突き進んだのでしょうか？

別の報道によれば、井上夫妻殺害を反省するような言動はないとされており、復讐に及んだ己の正当性で凝り固まった状態なのかもしれません

いずれにしろ、刑事裁判でその罪が問われます。殺人に放火で、反省が見られないとなれば検察は死刑を求刑するものと予想します

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