飲酒運転事故の梅沢被告 懲役15年求刑

小学生5人が飲酒運転のトラックにはねられ死傷した事件で、運転手梅沢洋被告に千葉地検は懲役15年を求刑しています。これだけ痛ましい被害を生み出しておきながら、懲役15年という求刑は随分軽いと感じます
亡くなったこどもも、命はとりとめたものの頭部に重傷を負ったこどもも、通学路の端を歩いて下校していたのであり、不注意だったわけではありません。背後から飲酒で酔っ払った運転手のトラックが突っ込んでくるなど、予想もできない事態です
重傷を負ったこどもはこれから長いリハビリ生活が待っており、どこまで回復できるか予断を許しません。手足の麻痺を抱えたまま生きて行かざるえないかもしれません。梅沢被告の判決がどうなるかは分かりませんが、長くても15年服役すれば刑務所から出てこれます。しかし、重い障害を負ったこどもはこの先、40年も50年も生きるのであり、被害と刑罰の均衡を欠いていると思うばかりです


千葉県八街市で昨年6月、下校中の市立朝陽小児童5人が飲酒運転の大型トラックにはねられ死傷した事故で、自動車運転処罰法違反(危険運転致死傷)の罪に問われた運転手、梅沢洋被告(61)の論告求刑公判が2日、千葉地裁(金子大作裁判長)であり、検察側は「飲酒運転の中でも最悪の事案。悪質極まりない」として法定刑の上限である懲役15年を求刑した。弁護側は情状酌量を求め結審した。判決は25日。
検察側は論告で「職業運転手が職務中に飲酒し、運転を継続したのは言語道断」と指摘。事故状況などから被告が飲酒の影響で居眠り運転をしていたのは容易に認められるとした上で「鉄の塊を暴走させており、飲酒運転の中でも最悪のケース。常習的に飲酒運転をしており、職業運転手として責任感のかけらもない」と述べた。
さらに「被害児童が感じた恐怖や絶望感は筆舌に尽くしがたい。一瞬で人生を一変させられてしまい、結果は重大」と主張。依然として多発する飲酒運転の撲滅へ「司法として社会に警鐘を鳴らすためにも厳重な処罰が必要」とした。
弁護側は最終弁論で、被告が起訴内容を認め反省していることや、今後被害弁償が見込まれることなどを挙げ、情状酌量を求めた。
被告は最終意見陳述で「(被害児童の)母親たちの調書を読んで考えてみましたが、ごめんなさい、すみませんでした、申し訳ないの三言しかありません」と、改めて謝罪した。
被害児童の家族は閉廷後「私たちが求める刑は法律上の上限である懲役15年。司法の場で適切な判決が下されることを切望している」とのコメントを出した。
起訴状などによると、被告は昨年6月28日午後2時55分ごろ、勤務先に戻る途中に京葉道路下り線の幕張パーキングエリアで焼酎を飲み、大型トラックの運転を再開。同3時25分ごろ、八街市内の市道で、アルコールの影響で居眠り運転をし、一列で歩いていた1~3年生5人をはね、2人を死亡、3人に大けがを負わせたとされる。現場は通学路だった。
(千葉日報の記事から引用)


当初は1月17日の公判で論告求刑が行われ結審する予定でしたが、3月2日の公判にずれ込みました。理由はよくわかりません
公判での受け答えを記載した報道もあるのですが、梅沢被告の受け答えは単調すぎて、感情が鈍麻しているのかと思うくらい起伏がなく、およそ情動に欠けています。アルコールの影響で脳の働きが鈍っているのかと思うくらいです
公判に立ち会っている被害者家族が、「謝罪の気持ちが感じられない」と苛立つのも理解できます
最終弁論で弁護人は今後被害弁償が見込まれることなどを挙げ情状酌量を求めた、と記事には書かれていますので、判決後に梅沢被告を雇用していた会社が損害賠償を巡って示談交渉を行うのかもしれません
従業員の飲酒運転を見逃してきた会社の責任は重いのですが、その辺りはどうなっているのでしょう。責任を自覚しているのかどうか、報道がないので分かりません
通常なら検察の求刑に対し、情状酌量分として1年か2年を割り引いて判決とするわけですが、今回はどうなるのやら。情状として汲むべき事情が梅沢被告にあるとは思えないのであり、そのまま懲役15年の判決でよいのではないか、と思います

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