トーチトワリングで生徒が大やけど 教員に罰金処分

灯油を染み込ませた布に火をつけ、そのトーチを振り回して演技をする「トーチトワリング」を教育行事の一環として実施している学校があります。その中の1校、名古屋市立守山東中学校では中2の男子生徒が衣服に火が燃え移り、大やけどを負う事故が起きた、と昨年2月に当ブログで取り上げました
当時の指導教諭は生徒に対し、「自業自得だ」と罵倒するような言葉を発したのだとか
生徒が指導に従わずふざけていたとか、反抗的だったとか、問題はあるのでしょうが、やけどを負う事態に至ったからには教師の責任が問われるのは当然です。指導に従わない生徒がいたのであれば、「トーチトワリング」の練習から外し、見学させるなど選択肢はあったはずです。さすれば事故は防げたかもしれません


名古屋市立守山東中学校(守山区)で2019年7月、火の付いたトーチを使った演技を練習していた当時2年の男子生徒が大やけどを負った事故で、名古屋区検は、指導担当だった男性教諭(54)を、業務上過失傷害罪で名古屋簡裁に略式起訴した。18日付。同簡裁は23日付で、罰金30万円の略式命令を出した。
教諭は当時、男子生徒らに、先端に火の付いたトーチを振り回す「トーチトワリング」を指導。灯油を染み込ませた布を十分絞ってから着火するなどの安全対策を怠ったことで火が男子生徒の衣服に燃え移り、右腕に大やけどを負わせたとして、同容疑で愛知県警が書類送検していた。
名古屋市教育委員会は「事故は大変残念なことと捉えています。引き続き再発防止に努めてまいります」としている。
(読売新聞の記事から引用)


名古屋市教育委員会のコメントだけでは、「再発防止」のために何をするのか分かりません。そもそも「トーチトワリング」を教育行事として生徒に実施させる必要があるのか、疑問です
キャンプファイアーや運動会など屋外行事の演目なのかもしれませんが、かくし芸大会でもあるまいし、何のためにやるのか自分には理解できません。本件の事故が起きる以前にも、名古屋市の公立小学校、中学校だけで37件の事故(やけど)が報告されていたのだとか
名古屋市教育委員会が「再発防止」のため、今後は「トーチトワリング」を行わないと決定したのなら納得できます。前回、ブログで取り上げた際には教育委員会の見解として、灯油を燃やすトーチではなくケミカルライトで代用させる、との弁でした
しかし、そうまでしてかくし芸大会を続ける必要があるのでしょうか?
学校で行う教育行事は運動会であれ学芸会であれ、何を教育目的として実施するかが定められており、参加生徒ごとにどのレベルにまで到達できたのか、評価を実施しする仕組みになっています。「やらせっぱなし」はありません。ならば、「トーチトワリング」は何を教育目的にしているのでしょう。大道芸人養成が目的ではないはずですし、なぜ継続して実施させなければならないのか、どなたかに説明してもらいたいものです
やけどを負った生徒に対して日本スポーツ振興センターの共済制度を利用して治療費が支給されたはずです(市町村が掛け金を負担して加入している制度。以前は学校安全会が実施ていた事業)。ただ、それだけでなく名古屋市が見舞金なり和解金を支払っているものと推測されます
教師個人としは罰金30万円の略式命令に不満なのかもしれませんが、罰金納付を拒否して大騒ぎにはしたくないので支払うものと思われます

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