旭川いじめ凍死事件8 第三者委員会がいじめ認定

旭川市の中学生がいじめを苦に厳寒の公園で凍死自殺した事件の続報です。調査を進めていた第三者委員会が調査結果をまとめ、いじめの実態があったとの結論を打ち出しています
しかし、学校側の対応や教育委員会の隠蔽はともかくとして、刑事事件として警察の手の委ねる判断がされないのはどうにも不可解です
強要、脅迫があったとして立件し、加害者たちを家庭裁判所の審判に付すべきなのでは?
加害者側からすれば、この件で少年院送致になるのが一番嫌なのですから、このまま放置して学校や教育委員会の責任だけを云々するのは筋が違います


北海道旭川市の公園で昨年3月、中学2年の広瀬爽彩(さあや)さん(当時14歳)が凍死体で見つかった問題で、市教育委員会の第三者委員会は27日、広瀬さんに対するいじめがあったとする一部調査結果を遺族側に伝えた。近く公表する。いじめと死亡との因果関係については、今後の調査で明らかにする。
第三者委によると、いじめとして認定された事実は6項目。生徒や教職員からの聞き取りやアンケートから、「いじめとして取り上げる事実があった」と認定した。
学校側は当初、「いじめの認知には至らなかった」としていたが、市教委は2021年4月、いじめ防止対策推進法の「重大事態」と認定し、第三者委を設置して調査を進めていた。
遺族側の代理人弁護団によると、広瀬さんは19年4~6月、同じ中学校の生徒らに、自身のわいせつな画像を送らされるなどした。21年2月、旭川市内の自宅から失踪し、同3月に雪の中から遺体で見つかった。
市教委の黒蕨真一教育長は「大変厳粛に受け止めている。いじめ対策を強化し、信頼回復に全力を尽くす」とのコメントを出した。
(読売新聞の記事から引用)


「信頼回復に全力を尽くす」と言うのであれば、隠蔽を画策し実行した学校関係者や教育委員会関係者の責任を問い、懲戒処分にするのが先決でしょう。誰も責任を問われない、責任を負わないまま信頼回復などありえません
結局、旭川市教育委員会は教員など関係者の利益を優先し、生徒を見殺しにした組織であり、信頼などあり得ません
旭川市長は教育委員会に対して不審感を露わにし、市長直属の調査組織を設けると表明しています。教育委員会が信用できない以上、当然でしょう
繰り返し書いていますが、戦前の学校教育に軍や政治が介入したのを反省し、教育の独立性を確保するため教育委員会制度が導入されました。教育委員会が学校の管理、教員の人事まで掌握し、市長や県知事といえども口出しできないようにしたわけです
ただし、その弊害として今回のように教育委員会が教員を庇い、お互いの利益を優先する互助会に成り果てる事態が生じており、教育委員会制度そのものを見直す時期に来ていると自分は思います
フランスでは学校でのいじめや暴力を「犯罪」として摘発し、処罰する法律を成立させています。もはや学校の対処に委ねておけないとの判断であり、警察が介入して解決を図る姿勢の現れです
日本においても教育現場を聖域視するのを止めないと、いじめが蔓延したり性犯罪教師の餌場になってしまう危険があるわけで、抜本的な見直しが必要です

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