女子高生をワイヤーで拘束男　懲役１２年判決: 夾竹桃日記

2022年03月23日

女子高生をワイヤーで拘束男　懲役１２年判決

自殺願望をSNSに書き込んだ女子高生を誘い出し、自宅にワイヤーロープで拘束し監禁していた男の判決公判が２２日にありました

誰がどう考えたところで筋の悪い事件であり、女子高生を監禁してあんなことやこんなことをして弄ぶ目的の犯行です。しかし、後藤弘泰被告は自宅に女子高生を留め置いたのも、性交したのも合意の上だったと主張しており、反省のかけらも示しませんでした

一ヶ月も監禁し、陵辱を繰り返し、さらにビデオにまで撮影しておきながら開き直る様にはぞっとします。頭の中がアダルトビデオなのか、と

ＳＮＳ上で誘い出した女子高校生を自宅に約１か月監禁したとして、わいせつ目的誘拐罪や逮捕監禁罪などに問われた横浜市鶴見区、後藤弘泰被告（４５）に対し、さいたま地裁は２２日、求刑通り懲役１２年の判決を言い渡した。犯行前に「座間９人殺害事件」などをインターネットで調べており、田尻克已裁判長（金子大作裁判長代読）は「計画性が高い。まれに見るほど卑劣で悪質な犯行だ」と断罪した。

判決などによると、後藤被告は「死にたい」と投稿していた県内の女子高校生（当時１６歳）を「殺してあげる」などと誘い出し、２０２０年７月４日から８月５日までの間、体にワイヤロープを巻き付けて監禁するなどした。同日夕、被害者の女子高校生本人からメールで県警に通報があり、現行犯逮捕されていた。

公判では、後藤被告宅にとどまることなどに被害者の同意があったかどうかが争点となった。弁護側は、被告の外出中に被害者が助けを求めていないことなどを根拠に同意があったと主張していたが、判決は、被告からたびたび暴行を受けていた被害者には恐怖心があったと指摘し、退けた。

判決は、後藤被告が被害者をキャリーバッグに入れて自宅に連れ込んだことや、監禁中に「拘束衣」「新潟少女監禁事件」などの言葉でネット検索を繰り返していたことも認定。「被害者の尊厳や人格を踏みにじった。刑事責任は重大」と厳しく非難した。

（読売新聞の記事から引用）

後藤被告は自宅に鉄パイプで組んだSMプレー用の拘束台まで用意しており、脳みそまでアダルトビデオに染まっているのではないか、というマニアっぷりです。自宅には後藤被告の知人と見られる男数人が出入りし、女子高生と性行為に及んでいたそうですが、逮捕されたかどうかは不明です

弁護人はいつも書いているように被告の主張する線に沿って弁護活動をするわけですが、さすがに弁解するのは無理筋だと思ったはずです

どこをどう弁護できるのやらと、思案に暮れたでしょう

一ヶ月も拘束し、監禁し、陵辱したにも関わらず、「合意があった」などと主張するのは弁護士でも恥ずかしかったのでは？

さて、判決の方ですが、懲役１２年が軽いのか重いのか、議論のあるところでしょう

新潟県で９年間も少女を監禁していた事件では懲役１４年の刑でした。埼玉で少女を約２年監禁した事件では懲役１２年の刑です。先日判決のあった大阪の小学生と茨城の中学生を監禁した事件は懲役２０年の判決です。この事件は被害者が２人なので懲役刑も２倍、というところでしょうか

被害者が心身に受けた傷を思えば懲役１２年は軽すぎでしょうが、監禁事件としてはこれが量刑の相場なのかもしれません

SNSでは後藤被告のような変態が女子高生や女子中学生を狙っているのであり、くれぐれも誘われて出かけないよう注意してもらいたいものです