同性愛殺人 男子学生を殺害した男の裁判
わざわざ記事のタイトルに「同性愛」と入れるかどうか迷ったのですが、入れることにしました。入れないと事件の内容が把握しづらいと判断しましたので
2021年5月、千葉県市川市の住宅で恋愛感情を抱いていた21歳の男子大学生をナイフで刺し、殺害した罪などに問われているトラック運転手斉藤陽一郎被告(37)の初公判があり、起訴内容を認めたと報じられています
市川市内で“パパ活”の男子大学生を刺殺した上、放火しようとしたとして、殺人と放火予備の罪に問われた埼玉県三郷市、無職、斉藤陽一郎被告(37)の裁判員裁判初公判が4日、千葉地裁(安藤範樹裁判長)であり、被告は起訴内容を認めた。弁護側は責任能力を争う方針を示した。
検察側の冒頭陳述などによると、男子大学生は女装して被告相手にデートなどの見返りに金銭を受け取る“パパ活”をしていたとされる。検察側は「一方的に男子大学生に恋愛感情を抱いていた被告は、絶縁を告げられて絶望した。殺害して焼身自殺をしようとした」と経緯を説明。「動機は身勝手」と述べた。
弁護側によると、被告は貯金を崩して100万円ほどを援助するほど男子大学生に入れ揚げていた。弁護側は「被告は当時、運転手の仕事などでストレスを感じ、適応障害だった。男子大学生と話すことが唯一の精神安定剤だった」などと主張。被告が心神耗弱状態だった可能性を指摘した。
起訴状などによると、被告は昨年5月10日ごろ、市川市の男子大学生(21)宅で、背中などを複数回、ペティナイフ(刃体約12・5センチ)で刺すなどして殺害。さらに、男子大学生宅にガソリンと灯油をまぜた油をまいて放火しようとしたとされる。被告は放火を思いとどまり、翌11日、市川署に自首した。
(千葉日報の記事から引用)
女装をしてウリをするという21歳の大学生とはどのような人物であったのか、報道されていません。が、性倒錯や同性愛に悩んでいたのではなく、むしろそれを楽しんでいた風にも感じられます
斉藤被告は100万円も渡していたとされますので、デートを繰り返す常連客の1人だったのでしょう
しかし、「一方的に恋愛感情を抱いた」と検察が起訴状で述べていますので、被害者にとって斉藤被告が本命の恋人ではなく、不特定多数の男性と付き合っており、斉藤被告としてはそれが我慢ならなかった、という話なのでしょうか
斉藤被告の独占しようという意図を感じたのか、被害者の方から絶縁を告げられ逆上し、犯行に至ったと考えられます
ただ、その段階で心神耗弱状態(心労のため判断力が著しく低下し、刑事罰には問えるものの罪一等を減じるべき精神状態)だったとする弁護人の主張は大いに疑問です。殺害後、ガソリンを部屋にまいたものの、放火は思いとどまっていますので、正常な判断力があったと解釈できるのでは?
ただ、斉藤被告は自ら警察署に出頭していますので、自首は認められ情状酌量の余地はあります
ニュース動画で見ると、斉藤被告は線が細い、いかにも神経質そうな人物に映ります。トラック運転手というからには骨太のガテン系男性だろうと思っていたら違いました。37歳で女装の男の娘に入れ込むまでにはいろいろあったとは思われますが、殺人はダメです
3月15日に論告求刑と最終弁論があって結審し、判決は3月18日に言い渡されます
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