大和市男児殺害 母親は代理ミュンヒハウゼン症候群か
神奈川県大和市の自称看護助手上田綾乃容疑者が7歳の息子を殺害した容疑で逮捕されました。上田容疑者は他にも自分のこども3人を殺害した疑いがあり、警察が捜査しています
次々とこどもを生んでは殺害し、「悲運の母親」を演じた代理ミュンヒハウゼン症候群ではないか、との見方もあります
以下、文春オンラインの記事から一部、引用します
《神奈川・大和市小1児童死亡》「子どもの病気をわざと作る…」次男殺害容疑で逮捕の母親がマークされた“代理ミュンヒハウゼン症候群”とは?「2017年に三男が、2002年と2003年に長男と長女も生後半年未満で死亡」
2019年8月、神奈川県大和市に住む、ある母親から119番通報があった。
「息子がテレビゲームをしていたら、突然胸の痛みを訴えた。今は意識がない。助けてください!」
しかし当時小学校1年生だった上田雄大君(7)はそのまま死亡した。
「なんで死亡したか分からない」
通報した母親は当時、神奈川県警の聴取にこう話したという。
しかし、雄大くんの遺体を司法解剖すると、低酸素脳症の疑いがあることが判明。口や鼻を何らかの方法で誰かに塞がれて殺された可能性が高まったのだ。
それから約2年半の月日をかけて神奈川県警が慎重に捜査を重ねると、当時自宅にいたのは通報した母親だけだったことが判明。県警は2月20日、母親の上田綾乃容疑者(42)を殺人容疑で逮捕した。
「綾乃容疑者は当初から現在に至るまで『何もしていない』の一点張りです。しかし県警が逮捕に踏み切ったことには大きな理由があるんです」ある捜査関係者が解説する。
「雄大君は生後5か月だった2012年にも一度、心肺停止状態になって救急搬送されています。このときは一命をとりとめましたが、虐待を疑った児相はそれから2年以上の間、雄大君を保護していました。最終的に綾乃容疑者は『問題はない』と判断され、雄大君は2015年3月に自宅に戻りました。
ところが、2017年4月には、当時1歳だった三男が死亡。このときの死因は分かりませんでしたが、児相は再び雄大くんを1年半にわたり保護しています。2018年11月に再度、自宅に戻りましたが、その後、児相は繰り返し綾乃容疑者のもとを訪問しています。しかし2度目の保護後の帰宅から1年もしない2019年8月に雄大くんは死亡してしまったのです」
捜査関係者が明かした衝撃の事実
さらに、捜査関係者は衝撃的な事実を明かした。
「雄大くんと三男は、綾乃容疑者と内縁の夫との間の子だったのですが、綾乃容疑者はその前に別の男性と結婚していました。その男性とも2人の男女の子供を授かっていますが、2002年と2003年に、それぞれ生後半年未満で死亡しているんです」
つまり、綾乃容疑者にはこれまで4人の子供がおり、いずれも幼くして死亡していることになる。
大手紙社会部記者が解説する。
「前夫との間でできた長男はミルク誤飲による心肺停止。長女は乳幼児突然死症候群とされていますが、いずれも綾乃容疑者が手をかけた可能性があります。今となっては立証はなかなか難しいでしょうが…」
(以下、略)
代理ミュンヒハウゼン症候群という確立された病気が存在するわけではなく、上記のようにこどもや他者を傷つけて同情を得ようとする異常な行動を一括にしてそう呼んでいるわけです
上田綾乃容疑者の生育歴を紐解き、過去に虐待を受けていたかどうか調べないと、何とも言えません。上田容疑者の母親がもしかしたら代理ミュンヒハウゼン症候群とされるような異常行動の持ち主であり、周囲の同情を得るため幼い頃の上田容疑者に虐待を加えけがをさせる等の行為を繰り返していた可能性も考えられます。上田容疑者はそれと意識しないまま、母親と同じ振る舞いをしていたのか?
この辺りは、虐待を受けたこどもがやがて大人になり、自分のこどもに虐待を加えてしまうのと同じ構図です
いずれにせよ精神鑑定を実施した上で起訴するかどうか、検察が判断するのでしょう
たとえ代理ミュンヒハウゼン症候群であるとの精神鑑定結果が出ようとも、それだけで心神喪失扱いとなり、刑事責任能力がなかったという判断にはなりません。情状酌量としていくらか減刑される材料にはなるものの、4人のこどもを殺害した罪は重いのであり、死刑を免じて無期懲役判決が下されるのではないかと予想します
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