事件から16年後出頭 足立区強盗殺人

以前、「自首すれば罪一等減じられる可能性はあるものの、どうのような場合に自首と認められるか判断には幅がある」旨を書きました
2002年に東京足立区で起きた強盗殺人事件で、川瀬直樹被告は事件から16年後に警察に出頭し逮捕されています。この場合、自首と認められて減刑されるのでしょうか?
初公判の模様を伝える記事を引用します


東京都足立区のアパートで2002年12月、住人の会社員成嶋健太郎さん(当時23歳)を殺害し現金などを奪ったとして、強盗殺人と住居侵入の罪に問われた川瀬直樹被告(50)の裁判員裁判の初公判が24日、東京地裁(佐伯恒治裁判長)であった。罪状認否で川瀬被告は「間違いないです」と述べ、起訴事実を認めた。
検察側は冒頭陳述で、川瀬被告は事件の数日前、一緒に暮らしていた父親の社員寮を出て公園で野宿を始めたが、寒さや空腹に耐えかねて強盗を思いついたと主張。現場となったアパートの各部屋の呼び鈴を順次鳴らし、玄関の戸を開けた成嶋さんを襲ったと述べた。奪った現金で食料品を購入するなどしたという。
これに対し、弁護側は、川瀬被告が事件から16年がたった18年12月に警視庁浅草署に出頭し、犯行について自ら話をしたことから、「自首が成立する」として、刑の減軽を主張した。
起訴状では、川瀬被告は02年12月21日頃、足立区のアパート2階の一室で、成嶋さんの頭や背中を刃物で切りつけた上、フライパンで殴るなどして殺害し、現金約1万円や商品券十数枚を奪うなどしたとしている。
(読売新聞の記事から引用)


東京都足立区で平成14年、面識のない男性会社員=当時(23)=を殺害し金品を奪ったとして強盗殺人などの罪に問われた無職、川瀬直樹被告(50)の裁判員裁判の論告求刑公判が26日、東京地裁(佐伯恒治裁判長)で開かれた。検察側は無期懲役、弁護側は刑の減軽を求め結審。判決は来月2日。
検察側は論告で「単身者用のアパートを狙い準備した刃物で犯行に及んだ後、施錠してから逃走するなど計画性は高い。捜査段階と公判で供述も変遷しており信用できない」と指摘。被告は事件から16年後の30年12月に警視庁浅草署に出頭したが「事件から長期間が経過した後で、反省していたわけではない」とした。
弁護側は「事件前から統合失調症の苦しみの中にいたことに加え、後悔から自首し、未解決事件が解決した」と主張。懲役25年が相当と訴えた。
公判では検察側の論告に先立ち、検察官が殺害された男性の父親の意見を代読。「少しでも償いたいのであればもっと早く自首できた。厳しい処罰を求める」などと述べた。
(産経新聞の記事から引用)


2002年に強盗殺人事件を起こした川瀬被告は本当に後悔していたのでしょうか?
2002年当時は強盗殺人事件でも時効があり、逃げ続けていれば時効が成立しました。しかし、2010年に殺人事件や強盗殺人事件など重大事件には時効が適用されないと法改正があり、川瀬被告はこの法改正を知ったはずです。そのため、2018年12月まで逃げていたのでないでしょうか?
わずかな金銭を盗むために殺人を犯した罪状に同情する気にはなれません。父親と一緒に生活していた社員寮を飛び出したのは川瀬被告自身であり、自らの行動の結果です
時効がなく、いつかは逮捕されるかもしれないという恐怖に耐えられなくなり、出頭したのではないかと推測します
「少しでも償いたいのであればもっと早く自首できた」と述べた、被害者の父親の意見そのままでしょう
これで自首を認め、減刑すべきだとも思えません
東京地裁はどのような判断を下すのか、判決に注目しましょう

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