「米国の肩に乗り宇宙へ行く日本」と書く韓国メディア

月面に有人基地を設置しようというアメリカ主導の「アルテミス計画」に日本も加わっており、日本人宇宙飛行士が月面に降り立つ日も遠からず実現するのでしょう
技術や経験値、実績を考慮すれば、日本が単独で月面への有人飛行を目指すのはリスクが大きいのであり、アメリカと手を組むのは当然の成り行きです
しかし、隣の韓国はそうは考えず、「日本がアメリカの肩に乗って宇宙進出を目指している」とのコラムを朝鮮日報が掲載しています。「肩に乗って」という言い回しから推測して、楽をしてとかズルをしてとのニュアンスが込められているのでしょう
以下、朝鮮日報日本語版に掲載された記事を引用します。趣旨としては日米同盟が順調に推移して実績を積み重ねているのに対し、韓米同盟は良好な関係とは言えないので次の大統領に期待したいとの考えを表明したものですが、日本への露骨な嫉妬と侮蔑が見え隠れします


米国の肩に乗り宇宙まで進出する日本
(前略:日米同盟の変遷の説明)
過去の米日同盟は一方的な米国主導だったが、最近は日本が背後で動かし、引っ張っていく側面も見え隠れする。日本はバイデン政権発足後も安倍晋三元首相が考案した「自由で開かれたアジア太平洋(FOIP)」というスローガンを引き続き使用させることに成功した。米国、日本、インド、オーストラリアの4カ国による安保協力体「クアッド」の事実上の事務局も日本が担当している。
昨年の英国、フランス、ドイツによる「アジア回帰」は国際社会から大きな注目を集めた。英国海軍の空母クイーン・エリザベスなどをはじめとする欧州3強国の艦艇を横須賀港に寄港させ、中国けん制に加わらせた主役は日本だった。「北朝鮮による海上での違法な貨物の積み替え(瀬取り)に対処する」としてオーストラリア、カナダ、ニュージーランドまで引き入れ準同盟とも言える体制まで築き上げた。米国の肩に乗って重要な役割を果たしながら実利を手にしているのだ。
年の瀬となった先月、岸田文雄首相の発言は「米日同盟の宇宙化戦略」を象徴的に示すものだった。日本は米国が280億ドル(約3兆2000億円)を投じる「アルテミス計画」と呼ばれる月面有人探査計画の重要なパートナーとして参加している。岸田首相はこれを足掛かりに「2020年代後半には日本人宇宙飛行士による月への着陸実現を目指す」と発表した。米日共同で月に植民地を建設し、レアアースを持ち帰る計画も検討中だ。
米日同盟とは対照的に米国による「韓国放棄政策」が具体化しないか懸念している。文在寅(ムン・ジェイン)政権はバイデン政権の重要政策であるクアッドへの参加に否定的だ。終戦宣言や北京冬季オリンピックの「外交的ボイコット」問題で両国の不協和音は一層大きくなっている。韓米通貨スワップは米国の意向で延長に失敗し、先月31日に終了した。米国と無制限の通貨スワップを締結している日本では今「米日同盟飛躍」という書籍が出てもおかしくない。今年3月の韓国の大統領選挙で韓米同盟を最優先に考える大統領が当選しなければ、「漂流する韓米同盟」という書籍も出るのではないか。


以前にも書いたように、韓国はロシアに宇宙飛行士養成訓練を依頼し、男女2人の候補者がプログラムに参加しました。が、男性候補者は門外不出である訓練マニュアルを国外へ持ち出そうとしたのを見つかり、訓練センターを追い出されてしまいました。「一時帰国のためのスーツケースに間違って訓練マニュアルを入れてしまった」との弁解をロシアが受け入れるはずはありません。おそらく訓練マニュアルを密かに持ち出せというのが、韓国政府の指令だったのでしょう
結果として、残る候補者である女性が宇宙へ飛び立ち、「韓国初の宇宙飛行士誕生」となり大いに沸き立ちました。ただし、彼女は何のミッションも担当しておらず、先日の前澤友作氏と同じく単なる「宇宙旅行者」扱いです。宇宙での観測や実験、宇宙船の操縦や修理などミッションを担当してこそ「宇宙飛行士」と呼ばれるのですから
その後、韓国初の宇宙旅行者である彼女はアメリカに留学して経営学修士を取得し、韓国系アメリカ人男性と結婚しています
「宇宙飛行士訓練プログラムに多額の費用を投じたのに無駄になった」と韓国内で轟々たる非難が巻き起こりました
とはいっても、彼女が宇宙飛行士として何かのミッションに従事する計画は皆無であり、2度目の宇宙行きは白紙の状態でした。これは韓国の宇宙開発計画が杜撰なためで、他国が次々と国際宇宙ステーションに人を送り込むのを羨み、韓国人も宇宙に行くべきだと単純な発想から、訓練を受けさせただけの話です。韓国が国際宇宙ステーション計画に参加し、宇宙での実験や技術開発の具体的なプログラムを遂行するのであれば(当然、費用も出す必要があります)、彼女が2度、3度と宇宙へ行けたでしょう。彼女は機械工学や生命工学を専攻した学徒であり、優秀な人材なのにそれを活かそうとしなかった韓国政府の失態です
宇宙から帰還後、彼女に与えられた仕事は4年間で235回、講演会で宇宙飛行の体験談を語るもので、客寄せパンダ扱いでした
さて、改めて上記の記事に目を戻すと、「米日共同で月に植民地を建設し、レアアースを持ち帰る計画も検討中だ」と、銭儲けの話になっており、天文学への貢献などの側面にまったく興味も関心もないのが分かります
日本を妬み、羨み、挙げ句には蔑視することで自尊心を満たそうとするのではなく、地道に宇宙開発計画を進めた方がよいのでは?

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