熊本高1いじめ自殺 裁判勝訴も学校は謝罪せず
以前、当ブログで取り上げた熊本県の高校3年生の女生徒が自殺したいじめ事件とは別件です
しかし、同じように学校でのいじめを苦に生徒が自殺している現実があるにも関わらず、学校側は知らぬ存ぜぬの態度であり、熊本の人間はこうまで人情を欠いているのか、冷酷なのかと思ってしまいます。熊本県人ではなく、熊本県の教育関係者だけが異常なのでしょうか?
熊本県人の皆さんから意見を伺いたいものです
さて、このいじめ事件は学校の寮に起きたものであり、1年生の女子生徒は寮内で同級生から私物に落書きをされたり、無料通信アプリ「LINE(ライン)」で脅迫的な書き込みを受けたりものです。寮の責任者である舎監の教師は生徒同士の和解を仲介したものの、問題は解決せずいじめが続いたようです。しかし、舎監は「いじめは解決した」として学校に報告を怠っています。そして夏休み、実家に帰省した女子生徒は首を吊って自殺しています
熊本地裁は同級生のいじめの一部を不法行為と認め、11万円の賠償を命じる判決を下しましたが、学校側の責任を否定しました。遺族側が県の責任を問うため控訴し、福岡高裁判決は、学校側の対応が女子生徒に精神的苦痛を与え、安全配慮義務違反があったとし、県に220万円の賠償を命じています
訴訟の相手側は公立高校の設置者である熊本県になるのですが、教育行政の責任を負っているのは熊本県教育委員会であり、教育委員会が最後まで知らぬ存ぜぬを貫いたわけです
(熊本日日新聞の記事から引用)
学校と教育委員会は保身のため、いじめがなかったことにしたかったのでしょう
福岡高等裁判所の判決を受け、本来ならば学校の教師と教育委員会の責任者を職務怠慢や職務上の瑕疵を理由に処分しなければならないはずですが、したのでしょうか?
亡くなった生徒の墓前に花を手向けるくらいしてもよいのではないか、と思うのですがやっていないようです
そうまでして何を守りたかったのか、と思うばかりです。体面とか、冬のボーナスとか(処分を受ければボーナス時の勤勉手当は減額される)守るために、滑稽なくらいシラを切り続けたのか、と
熊本県議会は教育委員会と学校の責任を厳しく問い質し、姿勢を改めるよう注文をつけてもらいたいものです。教育委員会の知らぬ存ぜぬを許していては、教育現場は変わりません。公教育は教育委員会や教師のためにあるのではなく、県民のためにあるのですから
さて、このいじめ事件は学校の寮に起きたものであり、1年生の女子生徒は寮内で同級生から私物に落書きをされたり、無料通信アプリ「LINE(ライン)」で脅迫的な書き込みを受けたりものです。寮の責任者である舎監の教師は生徒同士の和解を仲介したものの、問題は解決せずいじめが続いたようです。しかし、舎監は「いじめは解決した」として学校に報告を怠っています。そして夏休み、実家に帰省した女子生徒は首を吊って自殺しています
熊本地裁は同級生のいじめの一部を不法行為と認め、11万円の賠償を命じる判決を下しましたが、学校側の責任を否定しました。遺族側が県の責任を問うため控訴し、福岡高裁判決は、学校側の対応が女子生徒に精神的苦痛を与え、安全配慮義務違反があったとし、県に220万円の賠償を命じています
訴訟の相手側は公立高校の設置者である熊本県になるのですが、教育行政の責任を負っているのは熊本県教育委員会であり、教育委員会が最後まで知らぬ存ぜぬを貫いたわけです
いじめを苦に自ら命を絶った熊本県立高1年の女子生徒=当時(15)=の母親が、学校や加害生徒に損害賠償を求めた訴訟で勝訴してから1年4カ月がたった。一審、二審と4年に及んだ裁判で、学校設置者の県と加害生徒の損害賠償責任が認められたが、「誰からの謝罪もなく、娘は浮かばれないままだ」と今も悲しみの中にいる。5日開く裁判の報告会で、今苦しんでいる人や裁判を支えてくれた人に、この気持ちを伝える。
女子生徒は熊本市内の県立高1年だった2013年8月に自殺した。女子生徒と加害生徒は寮に入っており、主にいじめは寮生活の中であったとされる。
母親ら遺族は16年7月、「真実を知りたい」と加害生徒と県を提訴。いじめに関連する裁判で、県が初めて被告となった。19年5月の熊本地裁判決は、加害生徒が無料通信アプリで脅迫めいたメッセージを送信したことや、中学校の卒業アルバムに落書きしたことなどを不法行為と認定し、賠償を命じた。しかし、学校の責任は否定した。
20年7月の福岡高裁での控訴審判決は、寮の舎監長の教諭(当時)が女子生徒と加害生徒のトラブルを校長に報告せずに「けんか」と独断し、和解を強制した対応を安全配慮義務違反に当たると認定。県に慰謝料の支払いを命じた。県は上告せず、判決が確定した。
女子生徒は3人きょうだいの一番上。自殺の翌年には夫も他界した。裁判は母親にとって、1人で次女と長男を育てながらの闘いとなった。控訴審での意見陳述書には、女子生徒のやさしい人柄を書き込んだ。文章を考えながら「涙が止まらなかった」という。
裁判を振り返り、学校が加害生徒と一緒になって「けんか」と主張し、いじめを認めようとしなかったことを思い出すと、心が痛む。「娘の尊厳を傷つけられ、常に敵視されている」と感じていた。「いじめはたくさんの人を傷つけることを想像してほしい。教職員は不都合な事実を隠さないでほしい」
裁判での支えは、県内外のいじめ被害者や保護者たちだった。判決後、母親は新型コロナウイルスの影響で報告会を開けずにいた。「5日の報告会が、支えてくれた人や同じ苦しみの中にいる人の参考になれば」と願う。
母親によると、当時の教職員と加害生徒は、誰も謝罪に来ていない。県教委には2度、関係する教職員への面会を求めたが、拒まれた。(熊本日日新聞の記事から引用)
学校と教育委員会は保身のため、いじめがなかったことにしたかったのでしょう
福岡高等裁判所の判決を受け、本来ならば学校の教師と教育委員会の責任者を職務怠慢や職務上の瑕疵を理由に処分しなければならないはずですが、したのでしょうか?
亡くなった生徒の墓前に花を手向けるくらいしてもよいのではないか、と思うのですがやっていないようです
そうまでして何を守りたかったのか、と思うばかりです。体面とか、冬のボーナスとか(処分を受ければボーナス時の勤勉手当は減額される)守るために、滑稽なくらいシラを切り続けたのか、と
熊本県議会は教育委員会と学校の責任を厳しく問い質し、姿勢を改めるよう注文をつけてもらいたいものです。教育委員会の知らぬ存ぜぬを許していては、教育現場は変わりません。公教育は教育委員会や教師のためにあるのではなく、県民のためにあるのですから
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