白金高輪駅硫酸男 ストーカー行為と大失恋
人は誰も知られたくない過去、隠しておきたい苦い体験というものがあります。しかし、事件を起こして注目されるや、メディアが寄ってきて過去の恥ずかしいエピソードなど次々と暴露し、晒し者になる…のが現状です
白金高輪駅で知人に硫酸をかけて逮捕された花森弘卓容疑者の場合も、その不可解な犯行と相まって過去を暴露する必要性あり、と週刊誌の記者たちは感じたのでしょう。花森容疑者の友人知人を探し出しては彼についてのエピソードをできるだけ多く掘り起こそうとしています
こうした力技では週刊文春が抜きん出ているのかもしれません。花森容疑者の恋愛と失恋の話を記事にしています
もし文春オンライン記事を花森容疑者が読んだなら、顔を真赤にして激怒するものと想像します
《白金高輪硫酸事件》花森容疑者が黒髪ロングの女子高生に”ストーカー行為”の過去 誕生日にひざまづいてプレゼントしたのは赤い薔薇とヤドカリの”つがい”
https://bunshun.jp/articles/-/48283
恋愛に奥手だった花森だが、実は19歳だった高校3年生の夏、予備校内で私立女子高に通う1人の女子高生B子さんに好意を持っていたという。しかし花森のB子さんに対する求愛行為の異様さに周囲は驚いていた。
「B子は黒髪ロングが似合う和風美女で、女子校に通う上品なお嬢様タイプでした。一方の花森は当時から巨漢に無精ひげでB子さんから“クマ”と呼ばれていました。高3だった2015年の夏に"陽キャ”な同級生を通じてB子と話したのをきっかけに彼女にドハマリ。周囲の目も気にせず廊下の真ん中で前のめりでB子さんに必死に話しかけていました。B子の第一志望が静岡大だと知ると、花森も同じ静岡大志望と先生に報告していましたね」(予備校の友人)
「2次元しか愛せない」と友人の前で豪語していた花森だが、B子さんの前では「アニメ好き」「昆虫好き」のキャラを封印していたという。
「B子が喉が痛いというと、『自分は医者家系だ』と言って東洋医学のウンチクを披露するわりに、『じゃあクマも医者になるの?』と聞くと『人間の身体は責任が重すぎるから生物の研究をする』と答えたりしていました。B子の家の近くに大きな角のある鹿がでて騒ぎになった時は、『そんな鹿、俺なら素手で倒せる』と言っていました。
B子からよく思われたかったのでしょうが、とにかく距離のとり方が下手。複数人で話していても、B子以外の質問には答えなかったりするような状況で、B子も周囲も徐々に扱いに困るようになっていきました」(同前)
B子さんに対する花森の行為は徐々にエスカレートしていった。
「一度B子が帰宅途中にサラリーマンにナンパされたことがあったんですが、それを聞いた花森は頼まれてもいないのに彼女が予備校を出る際に周囲を巡回したり、店でレジに並ぶB子を商品棚の影から見守っていたり。帰り道も他の女友達をおしのけてB子の隣をキープしていました。好意があるのはわかっていましたが、一歩間違えばストーカーというレベルでした。
9月末のB子の誕生日に皆で寄せ書きのメッセージカードを作った時も、花森は『誕生日おめでとう あなたのクマより』と書いていた。しかも誕生日当日の夜、友達数人でB子の家まで行ったんですが、B子の家の前についたら花森が急に地面に膝をついて赤い薔薇の花を渡したんです。皆がポカーンとしていると、歯が浮くような台詞を並べ、さらに虫かごを取り出して、ヤドカリの”つがい”をプレゼントしました。B子は断るわけにもいかず苦笑いしながら受け取ったんですが、それを花森は『受け入れられた』と勘違いしたんです」(前出)
(以下、略)
省略部分では、予備校が花森容疑者とB子を別のクラスに分けて接触を減らしたとか、入試の成績が振るわず花森容疑者は静岡大学受験を諦め沖縄の大学へ進学した話が書かれています
そして、周囲が花森容疑者とB子を引き離すように努めなければ、B子なり周辺にいた知人が襲われていたかもしれない、との懸念を書いています
花森容疑者の執念深く、思い込みの激しい性格からすれば誰かを逆恨みし、殺害しようとした可能性はあったと考えるのは当然でしょう
先にも書いたように、花森容疑者がこの記事を読んだならネタとして提供した人物をとことん恨むはずです。また、週刊文春を名誉毀損で訴え、記事の削除を要求するかもしれません
ただ、花森容疑者には気の毒ですが、この記事を読んでその人物像が把握しやすくなった気がします。これまでの報道にあったエピソード(大人しくいい子、挨拶をする人、気さくな人物、カブトムシを飼育しているなど)では人物像が見えてこなかったわけで
やはり、その「人となり」が如実に反映されているエピソードというのは大事であり、それを掘り起こすのが週刊誌の記者としての腕、なのだなと感心します
おかげで無味乾燥で味気ないと感じた事件が、彩りのあるものとして映るようになりました
言うまでもなく特定のエピソードだけに目を奪われ、その他の情報を切り捨ててしまっては事件を読み誤るのであり、危険です。ただ、事件なり人物なりを理解する手がかりになるエピソードがあるのとないのとでは、全然違います
個人的な経験を述べると、法務省で少年鑑別所に勤務していたときは家庭裁判所宛てに鑑別結果通知書を書く仕事をしていました。少年がなぜ事件を起こすに至ったのか、生育歴、人格や資質(各種心理テストの所見を含む)、環境など含めて記述し、本件非行での役割、係わり方を分析し、どのような処遇(少年院送致か、保護観察か)が適切かをレポートにまとめます。不備があったり、説得力に欠けると、上司から書き直しを命じられます。機械的に生育歴や資質などダラダラと書いたところで説得力などあるわけもなく、その「人となり」をいかに端的に表現するか、問われるわけです
上記の文春オンラインの記事を読んでいて、鑑別結果通知書を書くために四苦八苦していた経験を思い出しました
こうした力技では週刊文春が抜きん出ているのかもしれません。花森容疑者の恋愛と失恋の話を記事にしています
もし文春オンライン記事を花森容疑者が読んだなら、顔を真赤にして激怒するものと想像します
《白金高輪硫酸事件》花森容疑者が黒髪ロングの女子高生に”ストーカー行為”の過去 誕生日にひざまづいてプレゼントしたのは赤い薔薇とヤドカリの”つがい”
https://bunshun.jp/articles/-/48283
恋愛に奥手だった花森だが、実は19歳だった高校3年生の夏、予備校内で私立女子高に通う1人の女子高生B子さんに好意を持っていたという。しかし花森のB子さんに対する求愛行為の異様さに周囲は驚いていた。
「B子は黒髪ロングが似合う和風美女で、女子校に通う上品なお嬢様タイプでした。一方の花森は当時から巨漢に無精ひげでB子さんから“クマ”と呼ばれていました。高3だった2015年の夏に"陽キャ”な同級生を通じてB子と話したのをきっかけに彼女にドハマリ。周囲の目も気にせず廊下の真ん中で前のめりでB子さんに必死に話しかけていました。B子の第一志望が静岡大だと知ると、花森も同じ静岡大志望と先生に報告していましたね」(予備校の友人)
「2次元しか愛せない」と友人の前で豪語していた花森だが、B子さんの前では「アニメ好き」「昆虫好き」のキャラを封印していたという。
「B子が喉が痛いというと、『自分は医者家系だ』と言って東洋医学のウンチクを披露するわりに、『じゃあクマも医者になるの?』と聞くと『人間の身体は責任が重すぎるから生物の研究をする』と答えたりしていました。B子の家の近くに大きな角のある鹿がでて騒ぎになった時は、『そんな鹿、俺なら素手で倒せる』と言っていました。
B子からよく思われたかったのでしょうが、とにかく距離のとり方が下手。複数人で話していても、B子以外の質問には答えなかったりするような状況で、B子も周囲も徐々に扱いに困るようになっていきました」(同前)
B子さんに対する花森の行為は徐々にエスカレートしていった。
「一度B子が帰宅途中にサラリーマンにナンパされたことがあったんですが、それを聞いた花森は頼まれてもいないのに彼女が予備校を出る際に周囲を巡回したり、店でレジに並ぶB子を商品棚の影から見守っていたり。帰り道も他の女友達をおしのけてB子の隣をキープしていました。好意があるのはわかっていましたが、一歩間違えばストーカーというレベルでした。
9月末のB子の誕生日に皆で寄せ書きのメッセージカードを作った時も、花森は『誕生日おめでとう あなたのクマより』と書いていた。しかも誕生日当日の夜、友達数人でB子の家まで行ったんですが、B子の家の前についたら花森が急に地面に膝をついて赤い薔薇の花を渡したんです。皆がポカーンとしていると、歯が浮くような台詞を並べ、さらに虫かごを取り出して、ヤドカリの”つがい”をプレゼントしました。B子は断るわけにもいかず苦笑いしながら受け取ったんですが、それを花森は『受け入れられた』と勘違いしたんです」(前出)
(以下、略)
省略部分では、予備校が花森容疑者とB子を別のクラスに分けて接触を減らしたとか、入試の成績が振るわず花森容疑者は静岡大学受験を諦め沖縄の大学へ進学した話が書かれています
そして、周囲が花森容疑者とB子を引き離すように努めなければ、B子なり周辺にいた知人が襲われていたかもしれない、との懸念を書いています
花森容疑者の執念深く、思い込みの激しい性格からすれば誰かを逆恨みし、殺害しようとした可能性はあったと考えるのは当然でしょう
先にも書いたように、花森容疑者がこの記事を読んだならネタとして提供した人物をとことん恨むはずです。また、週刊文春を名誉毀損で訴え、記事の削除を要求するかもしれません
ただ、花森容疑者には気の毒ですが、この記事を読んでその人物像が把握しやすくなった気がします。これまでの報道にあったエピソード(大人しくいい子、挨拶をする人、気さくな人物、カブトムシを飼育しているなど)では人物像が見えてこなかったわけで
やはり、その「人となり」が如実に反映されているエピソードというのは大事であり、それを掘り起こすのが週刊誌の記者としての腕、なのだなと感心します
おかげで無味乾燥で味気ないと感じた事件が、彩りのあるものとして映るようになりました
言うまでもなく特定のエピソードだけに目を奪われ、その他の情報を切り捨ててしまっては事件を読み誤るのであり、危険です。ただ、事件なり人物なりを理解する手がかりになるエピソードがあるのとないのとでは、全然違います
個人的な経験を述べると、法務省で少年鑑別所に勤務していたときは家庭裁判所宛てに鑑別結果通知書を書く仕事をしていました。少年がなぜ事件を起こすに至ったのか、生育歴、人格や資質(各種心理テストの所見を含む)、環境など含めて記述し、本件非行での役割、係わり方を分析し、どのような処遇(少年院送致か、保護観察か)が適切かをレポートにまとめます。不備があったり、説得力に欠けると、上司から書き直しを命じられます。機械的に生育歴や資質などダラダラと書いたところで説得力などあるわけもなく、その「人となり」をいかに端的に表現するか、問われるわけです
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