ストーカーは警察副署長 富山県警が送検
富山県警氷見署の副署長がストーカー行為をしていたと発覚し、減給の懲戒処分を受けた上で富山地検に書類送検されていたと報じられています
副署長にして元警視の相山泰容疑者(57)は、依願退職したのだとか
警察官の犯罪の多くは、「依願退職しているから」との理由で不起訴処分になるのが常です(殺人など重罪は別として)
かつては教員のわいせつ事件も懲戒免職処分を受けた場合、社会的制裁が済んでいるとの理由で不起訴処分になっていたケースが目についたのですが、最近は実刑が科される場合がほとんどです。そうでもしないと教員の性犯罪に歯止めがかからないと踏んだのか、あるいは被害者の殆どが未成年者という事情が考慮されたのか
警察官についても、「依願退職しているから不起訴」という扱いは止めてもらいたいものです。警察と検察のズブズブの関係があるとしても
女性につきまとったとして富山県警は20日、氷見署副署長の50代男性警視をストーカー規制法違反の疑いで富山地検に書類送検した。県警は同日、警視を減給10分の1(3カ月)の懲戒処分とし、警視は依願退職した。県警は認否を明らかにしていないが、警視は「女性や組織に迷惑をかけて申し訳なく思っている」と話したという。
送検容疑は今年5~7月、好意を抱いた女性に商業施設内で話しかけ、ネット交流サービス(SNS)アカウントの交換を求めるなどつきまとった疑い。この女性とは面識があったという。
県警監察官室によると、7月上旬に女性が県警に被害を相談して発覚した。この他にも内部調査の過程で▽私的な理由で県警の情報照会システムを利用し、知人男女9人の情報を照会▽不適切な異性関係――も判明した。島田久幸・首席監察官は「幹部職員がこのような事案を起こしたことは遺憾で、被害者と県民に深くおわびする」とコメントした。
(毎日新聞の記事から引用)
ちなみに富山県警監察室は、書類送検されたのが氷見署副署長の相山泰容疑者であるのを伏せて発表しています。これもまた身内をかばう警察独特の感覚でしょう
多くの場合、「警察官の非行による懲戒事案があっても氏名を公表した前例がないから」とか、「氏名を公表する事案には当たらない」などと理由付けます。が、身内をかばっているのは明らかです
さて、話を戻して相山容疑者が依願退職したからといってストーカー行為を止めるのか、大いに疑問です。現職警察官という制約がなくなったのですから、今後ますますストーカー行為に励むのでは?
依願退職ですから、退職金は支給されます(定年退職前の自己都合退職ですから金額は多少減りますが)。朝から晩まで、心置きなくストーカー行為に浸れて、そのうち女性宅に刃物を持って押し入るなど、エスカレートする危険もあります
警察が接近禁止の「警告」を出したところで、ストーカー行為をしなくなるものではないと、警察官なら理解しているのでは?
上記の記事を読む限り、他の女性とも不倫関係があったように受け取れますし、タガが外れてしまっています。では誰がタガを締め直すのでしょう
富山地検は依願退職済であるとの理由で相山容疑者を不起訴処分にするはずで、何の歯止めにもなりません
つきまとわれる女性にすれば、恐怖でしかないはずです。せいぜい、「何かあったら警察に連絡してください」と言われるだけで
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