日本で大ヒット確実? 中国アニメ「白蛇:縁起」
たびたび中国や韓国のアニメーションを取り上げています。中国アニメに関しては、「日本アニメに追いつけない」とか「日本のアニメにはかなわない」とするネガティブな報道と、「中国アニメの勢いはすごい。日本アニメを追い抜くだろう」とポジティブな報道が入り混じっています
が、ご承知のようにTVシリーズであれ劇場版であれ、日本で大ヒットしたと認められる中国アニメ作品はありません
ですが、なぜか「中国アニメが日本のアニメを追い抜くだろう」とする報道がいまだに繰り返されているのであり、実に不思議です
おそらく、「中国アニメが日本のアニメを追い抜くだろう」との記事を書くよう中国側からの指示なり、要請なり、発注があって、ライターたちが注文通りの記事を書いているのではないか、と推測します。陰謀論めいた話になってしまいますが、そうとでも考えない限り、「中国アニメが日本で成功する」と書けるライターはいないのでは?
それくらい中国のアニメ作品は日本のアニメファンの嗜好に合っていないのが現実であり、ヒットすると考えられる要素が皆無だと思うのです
しかし、懲りずにまたも中国の劇場版アニメを激賞する記事がありましたので、取り上げます
躍進止まらぬ中国アニメ! 人間と妖怪のドラマチックな恋物語『白蛇:縁起』
古代中国を再現した映像美と迫力のアクションシーンで、すでに満足感!?
中国の四大民間説話の一つ『白蛇伝』の前世の話として作られた『白蛇:縁起』は、中国のアニメ会社とワーナー・ブラサースがタッグを組んで制作したフル3DCG長編アニメーション映画だ。今回はレビュー記事として、本作品の魅力を紹介していこうと思う。
唐王朝末期。国師は民間人に、蛇を大量に捕らえるよう命じていた。そんな「捕蛇村」で目覚めた一人の美しい少女・白(ハク)。記憶を失っていた白は、その村に住む宣(セン)という少年と出会い、二人で白の記憶を取り戻すため冒険の旅に出ることとなった。そんな中、白は次第に、自分の正体が“白蛇の妖怪”であることを思い出してゆく。一方その頃、白が属す蛇族と国師との間で、激しい争いが始まろうとしていた……。
まず初めに感じたことは、その圧倒的な3DCG技術の凄さだ。キャラクターたちの髪や服、表情などの緻密さはもちろんだが、古代中国の風景を再現した美しい自然の描写には目を見張るものがあった。上空から見下ろす一面の紅葉や色鮮やかな夕焼けのシーンには、広大な景色をまるごと一望しているような感動を覚えることだろう。個人的には、透明感のある水の描写がとくに印象に残っている。また、アクションシーンにも注目だ。滑らかで俊敏なスピード感あふれる動作と洗練されたカメラワークで、キャラクターたちの壮大なバトルを生き生きと描写している。ストーリーもさることながら、映像作品としての見応えも充分だ。
Snow Man佐久間大介の演技力も必聴!
本作の主人公は、ある任務により記憶を失った少女・白。宣の住む捕蛇村で目覚めた白は、何かのきっかけにつけては、微かな記憶をフラッシュバックさせてゆく。そんな白と知り合った宣は、蛇狩りをしつつも蛇が苦手という陽気な少年。白と惹かれ合い、白の正体を知った後も、変わらず白を愛す心優しいキャラクターだ。
また宣の声は、ジャニーズグループ・Snow Manの佐久間大介が担当している。劇中では、前情報が無ければ気付かないほどの自然なアフレコを披露しており、彼のファンの方にも本作を楽しんでいただきたい。
(以下、略)
記事を書いているのは映画ライターの斎藤好花という人物ですが、検索しても中国アニメと韓国アニメについてのレビューが2本ヒットするだけであり、売れっ子のライターではないのでしょう
作品を褒めるよう依頼されて書いているにしても、内容があまに稚拙です。「その圧倒的な3DCG技術の凄さだ」などと書いていますが、いまどきのアニメファンが3DCGの技術で驚いたりしませんし、それを見るために劇場へ足を運んだりしません
白蛇伝は中国の古い民間伝承であり、日本でも1958年に劇場版アニメーションが作られています。が、なぜいまになって「白蛇伝」なのでしょうか?
いまどき「白蛇伝」がヒットすると考える方がどうかしているのであり、7月30日から劇場公開が始まっているものの、もちろん興行収入のTOP10に名前はありません
日本のアニメーション監督が手掛けるなら舞台を現代に移し、トレンディドラマのような爽やかな恋愛劇に仕立てるでしょう。なので、中国のこの感覚は古臭すぎて哀れにすら感じます
中国ではそこそこヒットした作品のようですが、日本ではよほどのマニアか吹き替えを担当したSnow Manの佐久間大介のコアなファンだけが観に行くだけでしょう
追記:日本での興行収入は1億円だったと発表されています
「白蛇:縁起」予告
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