飲酒運転トラックが小学生の列に突っ込む 千葉

仕事として車を走らせている運転者が、皆プロとしての自覚を有しているとは限りません。千葉県八街市では鉄筋加工会社の下請けである運送業者のトラックが下校する小学生の列に突っ込み、2人が死亡し3人が重傷を負う事故がありました
運転手の呼気からは基準を超えるアルコールが検知されており、常態的に酒を飲みながら運転していたものと推測されます


28日、千葉県八街市で下校中の小学生の列にトラックが突っ込み、児童2人が死亡しました。運転手の男からは基準を超えるアルコールが検出されたということです。
トラック運転手の梅沢洋容疑者(60)は28日、八街市で大型トラックを運転中に下校中の小学生の列に突っ込み、児童5人に大けがをさせた疑いが持たれています。
5人は病院に運ばれましたが、男子児童2人が死亡、1人は意識不明の重体、2人は重傷です。
被害児童の祖母:「(現場で)ずっと声掛けていました。『ばばちゃん来たよ、いるよ、大丈夫だよ、ママもいるよ。救急車も来るから大丈夫だよ』って。でも反応はなかったですね。命だけはなんとかねって思っていますけど。酒飲んで運転と聞いた時はもうどうしようもね…」
警察によりますと、梅沢容疑者の呼気から基準を上回る1リットルあたり0.15ミリグラムを超えるアルコールが検出されたことが分かりました。
梅沢容疑者は容疑を認めていて、警察は飲酒していたのかも含めて詳しく調べています。
(テレ朝ニュースの記事から引用)


運転していた梅沢容疑者の責任が重大であるのは言うまでもありません。平素から酒を飲みながら運転していたと思われます
そしてこの会社「南武」は運転する従業員に対し、始業前に飲酒のチェックをしていなかったのだとか
従業員が酒の匂いをプンプンさせて仕事をしているのに、誰もそれを咎めようとはしなかったのでしょう
また、事故を起こしたトラックは白ナンバーの自家用車扱いであり、業務として運行させるトラックなら緑ナンバーであるべきです。会社が脱法行為をしていた可能性が浮かび上がってきます。つまりは遵法意識もモラルもない会社、だろうと推測されるのです
ちなみに「南武」の先代社長は法人税法違反で摘発され、有罪判決を受けているとの指摘もあります
トラックを白ナンバーで運行させていたとして、十分な保険契約を結んでいたのか気になります。緑ナンバーの営業車の場合、自動車保険料が白ナンバーに比べて約2倍になるため、「南武」はこの割高な保険料を嫌って白ナンバーのトラックを運行させていたと考えられます(自動車税や重量税は緑ナンバーの方が優遇されており、わずかですが安い)
2人が死亡し、3人が重傷ですから最低でも1億5千万円の支払いが必要でしょう。飲酒運転に起因する事故でも、被害者救済のため自動車保険は支払われるのですが、この会社の場合は最低限の補償契約しか結んでいないのではないか、と思ってしまいます

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