ロリータモデル青木美沙子 「ロリコンは敵」
ファッションの話題は自分と縁遠いものです。およそ、地球とオリオン座のリゲルくらい距離がありそうです
本当は中国でロリータ・ファッションや、日本の女子高生制服風ファッションが流行っているとの話題を取り上げたかったのですが、あまり面白みがないので止めました
今回はロリータ・ファッションの第一人者である青木美沙子氏が書いた、「ロリータとロリコンを一緒にしないでほしい」との記事を取り上げます
「ロリータ」と「ロリコン」は全くの別物です、ていうか敵です
(前略)
最初に、ロリータを代表して、はっきりしとかなきゃいけないこともあります。
それは、ロリータとロリコンとの違いです。
ロリータの宿敵、ロリコン。ロリータとロリコンの違い、これはちょっとウィキペディアにも書いていないし、ロリータに生きるわたしの意見をここにはっきり書いておかないとなりません。ウィキペディアの別タブを一旦置いといて、こちらを向いてください。
ロリータと聞いてロリコンを連想したりしちゃう人もいます。ロとリが一緒だし、どちらも語源が同じだから。どちらも『ロリータ』という題名の小説から由来しています(詳しくはおなじみウィキペディアで、もっと詳しくは本屋さんで)。
だけど両者は、全く別物、異次元の存在、かけ離れた宇宙なのです。ロリータは、おフランスの文化から着想を得て、そのあと日本で独自に進化した文化です。細かい作法や決まりごともあるし、高度で繊細な技術の詰まったお洋服です。そして何より、カワイイ。そういうこともひっくるめての、ひとつの高尚できらびやかな文化。
一方のロリコン。こちらはずばり、性癖です。そしてそういう性癖を持つ人です。カワイイの欠片もない、生々しいものです。
語源以外は全く違う
ロリータとロリコンを並べるのもとってもいやだけど、こうしてロリコンについて書くのも死ぬほどいやだけど、全てのロリータちゃんとロリータを知らない世界の人々に伝えるために、ここに違いを宣言します。
ロリータは文化で、ロリコンは性癖。
ロリータは乙女の夢で、ロリコンは男の妄想。
ロリータはお人形やリボンに対する乙女自身の憧れで、ロリコンは他者から未成熟な女の子に向けられる性的な感情。
そう、つまり、ロリータでロリコンを連想してしまうことが無理であり得ないのです。
マリーアントワネットと宮崎勤が死に方以外全く違うように、ロリータとロリコンは、語源以外はまったく違うものだと覚えておいてください。混合しちゃうと恥ずかしいのです。混ぜるな危険なのです。みなさま、ゆめゆめ、油断なさらぬよう。
(中略)
ここまで熱弁しても、ロリータは日本文化じゃない!と、否定的に考えてしまう方もいらっしゃるでしょう。実際にロリータ姿で船橋を歩いていると、前科もないのに、たまに説教されることがあります。
(以下、略)
宮崎勤が本当にロリコンだったのかは議論のあるところですが、そこは本題ではありません(宮崎勤は生まれつき手の障害があり、それが同世代の女の子を敬遠した理由と考えられます。また、宮崎の膨大なビデオコレクションですが、その中でロリコンと呼ばれる少女物はほんのわずかであり、大部分はテレビの特撮モノ)
ところで、船橋の街を青木美沙子がロリータ・ファッションで歩いていると説教されてしまう、というのがツボで笑ってしまいました(これが記事を取り上げた理由です)
「そんな格好で出歩くな」と噛みついてくる70歳代や80歳代の老人がいるのでしょうか?
以前取り上げた、「セーラー服は軍服だから女子高生や中学生に着せるべきではない」と言い出すおじいちゃんみたいな人はいるのかもしれません(船橋に限らず、全国にいるものと思われます)
青木美沙子はYou Tuberとしても活動しているのですが、残念ながら再生回数が伸びていないのは前にも指摘したとおりです。あまりに真面目な動画なので、面白味に欠けるのでしょう
さて、古くなってしまいましたが、「下妻物語」の深田恭子を貼っておきます
ロリータ服の深田恭子とヤンキー服の土屋アンナのコントラストがいい味になっています
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