10歳女児2人に手錠をかけ暴行 懲役11年

連日、未成年者を狙った性犯罪が報道されています。何か有効な手立てはないものでしょうか?
厳罰化くらいしか思い浮かばないのですが、刑罰の不均衡(過去に処罰された者は短期の服役で済み、これから処罰される者は同じ犯罪でも長期の服役を求められるのは不公平だ、との考え)があり、すんなりと厳罰化実現は難しいという事情があります
さて、昨年4月、岐阜県多治見市内の遊歩道をあるいていた当時10歳の女児2人にナイフを示して脅し、手錠をかけて暴行した男の判決公判があり、岐阜地方裁判所は懲役11年(求刑は懲役14年)を言い渡しています

昨年4月、岐阜県多治見市内の路上で13歳未満の女児2人に性的暴行を加えたとして、強制性交やわいせつ略取などの罪に問われた、同市、被告の男(23)に、岐阜地裁(出口博章裁判長)は16日、懲役11年(求刑懲役14年)を言い渡した。
判決理由で出口裁判長は、犯行状況を動画撮影し女児に口止めをしたなどと指摘し、「凶悪卑劣な犯行で、被害者の身体的、精神的苦痛は計り知れない」と非難。弁護側は、被告の発達障害などが犯行に影響していたとして酌量を求めていたが、「犯行前後を通じて一貫して合理的に行動している。精神障害の影響をうかがわせる事情は認められない」と退けた。
判決によると、同月27日午後2時35分ごろ、同市内の遊歩道で、いずれも当時10歳の女児2人に折り畳みナイフを示して脅し、約120メートル離れた空き地で手錠を掛け、性的暴行を加えた。
(岐阜新聞の記事から引用)

小学生の女児を襲った事件でもあり、被害者保護のため詳細は明らかにされていません
上記の記事では被告の名前が伏せられていますが、吉原大貴(23)と読売新聞の記事には書かれています
多治見市の北陵中学出身とされ、犯行時は会社を辞めて無職であり、自暴自棄になって女児を狙う犯行を思い立ちナイフや手錠をあらかじめ購入していたのだとか
当時、多治見市の不審者情報には吉原被告と似た年齢・背格好の人物が女児に声をかけていると記されていますので、獲物を探し歩いていたのでしょう。犯行時間は午後2時半ですから、昼間の犯行です
弁護人は吉原被告に発達障害があり、犯行はそれが影響していると主張、減刑ないし酌量を求めたようです
しかし、暴行を加える様子を撮影して口止めに使うなど、犯行は計画的かつ悪質であり、発達障害によって心神耗弱状態にあったとはとても考えられません。判決で「精神障害の影響をうかがわせる事情は認められない」と一蹴したのも当然です
それでも求刑の14年から3年も割り引いた判決を言い渡したのは不可解です。被害者に対し慰謝料を支払うなどした点が考慮され、減じたのでしょうか?

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