不安しかない? ハリウッドで「Hellsing」実写化

さて、平野耕太原作の漫画、そしてアニメーションでも有名な「Hellsing」が、アメリカで実写映画化されると報道されています
幾つものメディアが取り上げており、本気なのでしょう
脚本は「ジョン・ウィック」を手掛けたデレク・コルスタットが担当すると記事にあります。キヌア・リーブスが殺し屋となり銃をぶっぱなす映画です。ただし、「Hellsing」描かれた平野耕太の狂気とも呼べるあの世界観を、ハリウッドの実写映画で表現できるとは思えないのであり、不安しかありません
あのベタなハリウッドの実写版「攻殻機動隊ーGhost in the shell」を見ても、彼らには日本のアニメの世界観をダメにすことはできても生かせないと思うばかりです
以下、ねとらぼの記事を引用します


バトルアクション漫画『HELLSING』の実写映画化がハリウッドで進行中と、エンタメ専門メディアDeadlineが3月5日に報道。原作者の平野耕太さんもTwitterで反応し、ファンをざわつかせています。なお同作の詳細な公開時期や、プラットフォーム、キャストは現時点で発表されていません。
報道によれば実写版『HELLSING』を手掛けるのはAmazonスタジオで、脚本は「ジョン・ウィック」シリーズなどを手掛けたデレク・コルスタットが担当。コルスタットは兄弟に薦められてコミックとアニメを見て以来、実写化は念頭にあったと明かし「いや、これはまさしく夢かと」と念願かなってのプロジェクトだと喜びをあらわにしています。
そもそもは西洋が発祥とあって、制作側は“ヴァンパイアもの”へのなじみ深さを強調。そのうえで同作には今までにない魅力を感じたとして、ウイットとマッドに満ちた作品を届けたいと述べました。
『HELLSING』は1998年から2009年にかけて『ヤングキングアワーズ』で連載された、吸血鬼退治を専門とするヘルシング機関のさまざまな敵との戦いを描いた物語。平野さんはDeadlineの報道を伝える記事をRTし否定も肯定もせず、以下略“も”「ハリウッド化しろ」とツイートし、自作のさらなるハリウッド進出を要求しました。貪欲。
人気の高さから初の実写映像化は国内外で大きなニュースとなっており、ファンは「完結まで10年以上待ち続けた我々が、完成するまで待つのは居眠りする程度にすぎない」「時代がヒラコーに追い付いた!?」と喜びをコメントしています。
一方で過激な描写から表現規制を危惧する声も多く「いろんな所から怒られる or 怒られないように作ったら別物になる」「色々とやばい要素があるんで、本当に実写化できるのか不安なんですが、ヘルシング好きなので楽しみにしております」と不安を訴える声も少なくありません。アニメ版で主人公アーカードを演じた中田譲治さんも実写化にはしゃぐ一方で「原作のストーリーを改変せず実現して欲しい」と訴えています。
(ねとらぼの記事から引用)

ハリウッドのバカタレどもが、「吸血鬼物はオレたちの領分だ。本物の吸血鬼を見せてやるぜ」と意気込んでるようで、萎えます
ハリウッドの描き出す吸血鬼やゾンビに何も期待するところはないのであり、ヒラコー(平野耕太)の狂気をどう描くか、が問題です
その点、アニメのOVA版はマッドハウスやサテライトの手によって、漫画版ヒラコーの狂気を存分に表現できたと思います
いかに原作が優れていても、それがハリウッドの売れっ子脚本家や敏腕プロデューサーの手にかかると、見るも無残な実写映画になってしまうのですから不思議です
どのような才能が働いてダメダメな実写版にしてしまうのか、研究してもらいたいくらいです
原作を無視し、設定を無視し、キャラクターを適当に作り変え、これでもかとダメな要素を盛り込んで駄作にする才能には驚かされます
あの有名な「狂った少佐の演説」である「諸君、私は戦争が好きだ」はOVA版では6分もあるので、実写版では大幅に改変されるかカットされるのは確実でしょう

Hellsingより少佐の演説


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