裏口入学事件 佐野被告息子も公判で裏口入学否定

現職の文部科学省科学技術・学術政策局長佐野太が受託収賄の容疑で逮捕されたのが2018年7月です。それから2年経ってようやく初公判に漕ぎ着けたものの、審理は遅々として進まないようです
佐野被告は自分の息子を東京医科大学へ裏口入学させる条件で、同大学に便宜を図った受託収賄罪に問われていますが、初公判の罪状認否でこれを否認し、無罪を主張していました
今回の公判では裏口入学したとされる息子が証人として出廷し、「不正な入学ではなく自分はまっとうに試験を受け合格した」と述べています
佐野被告逮捕時、裏口入学したとしてこの息子佐野某は随分と叩かれたわけですが、本人は退学せずそのまま東京医科大学在学し続けているわけです
大学側も裏口入学させた手前、佐野某を退学処分にはできなかったと思われます
佐野太被告も逮捕、起訴されたものの辞職はしておらず、文部科学省は起訴休職扱いのままなのでしょう。裁判で有罪判決なら懲戒免職処分で退職金は不支給ですし、無罪判決なら退職金が支払われます


文部科学省元局長による、息子の東京医科大学への不正入試をめぐる汚職事件の裁判で、元局長の息子が、不正について、「まったく知りませんでした」と証言した。
文科省元局長の佐野太被告(61)は、東京医大に助成事業で便宜を図った見返りに、息子を不正に合格させてもらった受託収賄の罪に問われている。
22日の裁判には、息子が出廷して、不正について、「まったく知りませんでした」と述べたうえで、「受験勉強をたくさんして、加点がなくても合格したにもかかわらず、裏口入学と言われて、とても悔しい」と証言した。
また、「受験で優遇されることを父から聞いたことがない。父の潔白を信じている」と話した。
(FNNプライムオンラインの記事から引用)


佐野某は東京医科大を受験していますが合格ラインには届かず、不正に加点を受け合格したと東京医科大の資料で明らかにされています
しかし、裁判では親子どもども不正は知らなかった、と開き直っています。不正を認めてしまえば佐野被告の官僚としてのキャリアが吹っ飛び、退職金も逃し、息子の医学部入学の消えてしまうのですから、意地でも知らぬ存ぜぬで通すのでしょう
佐野某は入学試験直前まで海外のリゾート地で遊び呆け、にも関わらず春から東京医大に通うとツイッターに書き込んでいます。不正に加点を受けて確実に合格すると知っていたのは間違いないでしょう
もしこの事件で佐野被告を有罪にできないのであれば、世の数十万人の受験生とその親が怒りを爆発させるのではないか、と思います
有罪判決が出ても、控訴し最高裁まで争うなら、佐野某は医大を卒業してしまうかもしれません。もちろん、有罪判決が出たからといって医大合格を取り消すのは難しいのですが(有罪判決が確定し世間の非難を浴びても、佐野某は「不正はなかった」と医大を卒業するのでしょう)

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