岐阜ホームレス殺人 懲役8年と6年を求刑
岐阜市内の河川敷で昨年3月、路上生活の男性=当時(81)をを襲撃して死亡させたとして、傷害致死の罪に問われた2人の被告に対する論告求刑公判がありました。検察は当時会社員の元少年(20)に懲役8年、無職の元少年(20)に懲役6年を求刑しています
傷害致死罪の場合、法定刑では15年以下の懲役とされていますので、今回の懲役8年というのは軽めの求刑のように感じます
岐阜市で昨年3月、路上生活者(ホームレス)の無職渡辺哲哉さん=当時(81)=を襲撃し死亡させたとして、傷害致死罪に問われた元少年2人=いずれも(20)=の裁判員裁判の論告求刑公判が18日、岐阜地裁であった。検察側は会社員だった元少年に懲役8年、無職の元少年に懲役6年を求刑、結審した。判決は25日。
検察側は論告で、事件前の3週間で元少年らが繰り返し現場を訪れ、投石などをしていたと指摘。事件当日は執拗(しつよう)に渡辺さんらを追いかけており「偶発的ではなく悪質」とした。会社員だった元少年が致命傷を与えており、無職の元少年は従属的だったとした。
弁護側の最終弁論で、会社員だった元少年の弁護士は「(投石などは)からかうことが目的で(死亡には)偶然の要素がなかったとは言えない」として、懲役4年6月が相当と主張。無職の元少年の弁護士は家族が監督の意向を示していることなどから「社会内での更生が適切」と執行猶予付きの判決を求めた。
(中日新聞の記事から引用)
懲役6年を求刑された無職の元少年について、公判でのやりとりを岐阜新聞は以下のように報じています
元少年は河渡橋の下に路上生活者がいるといううわさを仲間に伝え、事件当日を含め7回全ての襲撃に参加した。当日も携帯電話の通信アプリを使い「いくよー、3、2、1」と石を投げる合図を送っていたが、この日は「楽しいと感じた覚えはない」と淡々と述べた。
石を投げるのは、傷つけるためではなく相手の気を引くためだといい、「渡邉さんに鉄パイプを持って追い掛けられ、石を投げられることに、スリルと恐怖感を味わっていた。心霊スポット巡りもしていたが、追い掛けられる方が確実に恐怖心があったので、何度も行った」と話した。
土の塊を投げつけ、渡邉さんに致命傷を与えた共犯者の当時会社員の元少年(20)は2人で一度現場に戻ったと主張したが「記憶にない」と否定した。
小2で野球を始め、高2のときに肘を痛めた。野球の成績が認められ朝日大に推薦入学したが、肘の故障で思うように投げられず野球部を退部し、「人付き合いも嫌で大学も辞めた」。昨年2月にアルバイトも辞めて大学で同じ野球部だった元少年(20)=少年院送致=の家に入り浸るようになり、自然と毎回参加したという。「18歳の頃からずっと死にたいと思っていたので、それ以外どうでもよかった」と振り返った。
「悪いと分かっていて罪悪感を乗り越えてしまったのはなぜなのか」と裁判官に問われ、「自分の人生や将来について何も考えていなくて、自分を止めることができなかった」と後悔を口にした。「一生懸命生きている人に申し訳ない」と涙ながらに謝罪を述べる一方、渡邉さんらを追い掛けた理由を検察側に何度か質問され、「だから今言った通りです」といら立つ場面もみられた。
野球ができなくなって生きる目的を失ったかのように語っています。が、だからといって他人の命を遊び半分で奪うなど言語道断です。弁護人はこの無職の元少年について、家族が監督の意向を示しているから社会内での更生を図るべきだと述べており、執行猶予付きの判決を求めています
人の命を奪った犯罪は悪質であり(窃盗や暴行とは違うのです)、彼の責任を問うためにも実刑を課すのが相当でしょう
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