福岡5歳児餓死事件 児童相談所は容態を確認せず
福岡県篠栗町で昨年4月、5歳の男児が餓死し、母親と知人の女が保護責任者遺棄致死容疑で逮捕された事件の続報です
こうした事件としては珍しいくらい情報が噴出し、各メディアが報道しています。おそらく警察が意図的に情報をメディアに提供しているものと思われます。通常なら、母親と知人の女の素性は明かされないままであり、隔靴掻痒の思いでこの事件をブログで取り上げなけれなならないところです。が、本件はこれでもか、というくらい2人の情報が連日メディアで報道されており、驚かされます
さて、この事件では亡くなった5歳児が「育児放棄されているのではないか」と、碇利恵容疑者の親族が児童相談所に連絡していたのですが、児童相談所は5歳児の健康状態を直接確認しないまま、「問題なし」との扱いをしていたと報じられています
県警の発表では、母親の碇いかり利恵(39)、知人の赤堀恵美子(48)両容疑者は、碇容疑者の三男・翔士郎ちゃんに食事を与えないなどし、2020年4月18日に自宅マンションの部屋で死亡させた疑い。碇容疑者は、翔士郎ちゃんら子ども3人とこの部屋で暮らしていた。
碇容疑者を知る関係者らによると、赤堀容疑者から「家族はあなたを裏切っている」とうそを吹き込まれた碇容疑者は、18年以降、親族を遠ざけるようになった。親戚らから200万円以上の借金を重ね、翔士郎ちゃんの安否も確認できなかったことから、20年3月12日、親族が児相に出向き、「電気も止まっているようだ。安否や生活状況を確認してほしい」と訴えた。
親族は、同月31日にも児相を訪問。児相はこの際、同月11日に目視した記録をもとに、「子どもたちは大丈夫」と説明した。翔士郎ちゃんはこの頃、すでに重度の低栄養状態だったとされ、命の危険が差し迫っていたとみられる。親族は、翔士郎ちゃんが死亡する10日前にも電話で懸念を伝えたが、児相は対応しなかった。
親族は「きちんと調査し、状況を教えてもらえれば、無理やりにでも(翔士郎ちゃんを)引き取っていた」と悔やんでいるという。
一家を巡っては、19年9月、翔士郎ちゃんが通っていた幼稚園が体重の減少に気づき、篠栗町に連絡。町や児相が同年11月から見守りを始めた。20年3月には、県警が育児放棄などの可能性があるとして、児相に通告した経緯がある。
ただ、児相が家庭訪問で翔士郎ちゃんを確認できたのは同3月11日の1回だけ。この際も母親とは別の女性が「(母親は)体調不良で会えない」と対応したため養育状況は把握できなかった。対応したのは、赤堀容疑者だった可能性がある。
県は、大学教授ら第三者でつくる専門部会で経緯を検証する方針。福岡児相の森本浩所長は5日取材に応じ、「親族の相談に切迫した心配事はなく、翌月には町などが訪問する予定だったため、確認は十分だと判断した。面会時の子どもたちの姿から、著しく生活に困窮しているとは思わなかったが、結果から考えれば、もっと早期に確認すればよかったと思う」と話した。
河浦龍生・福岡市子ども家庭支援センター長は「見守りが行われたケースで子どもが餓死するとは信じられない。通園しない、母親に会えないなどは明らかな虐待リスクで、親族の懸念も重要なサインだ。母親らに面接し、生活実態を聞き取ることが最低限必要だった」と指摘する。
(読売新聞の記事から引用)
児童相談所の重大な過失であり、職務をないがしろにした結果です。児童相談所の担当者の家庭訪問を拒絶したり、子どもを相談所の職員に会わせようとしないのであれば虐待や育児放棄を疑ってかかるのが原則です。児童相談所の対応は怠慢と言うしかないのであり、過去の虐待の事例をまったく学ぼうとしていないのがわかります
取材に応じた森本浩所長の、なんとも気の抜けた応対に幻滅するばかりで、どうしてこんな仕事のできない男(問題意識の欠片もない人物)を児童損男女の所長にしているのか不思議です。他の部署でヘマをし、左遷人事で児童相談所に配属されたのでしょうか?
所長がこのようなボンクラであれば、下の職員は推して知るべし、でしょう
千葉県の栗原心愛ちゃんの虐待死事件の記憶がまだ生々しいというのに、福岡県の児童相談所はこんな対応しかできない程、レベルが低いのかと言いたくなります。救える命も救えないはずです
赤堀容疑者と碇容疑者の企み、といえばそれまでですが、介入する役割を公的に担っている児童相談所がこんな仕事っぷりではあまりに情けない気がします。赤掘容疑者は直接関係のない第三者ですから、彼女が児童相談所の公務を妨げているのなら、公務執行妨害容疑で排除する手もあったはずです
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