男子生徒の全裸撮影も減給の軽い処分　埼玉の高校: 夾竹桃日記

2021年02月23日

男子生徒の全裸撮影も減給の軽い処分　埼玉の高校

教師による性犯罪というのは、その報道に接しても気色悪さがあります。さらに性犯罪者である教師を庇い、手ぬるい処分でお茶を濁すような真似を教育委員会がするなら、何とも言い難い不快感だけが残ります
埼玉県の県立高校で教え子のヌード写真を撮影した教師の対し、「脅迫など悪質性の認定ができなかった」との理由で減給１０分の１（１月間）という軽い処分で済ませたと報じられています

埼玉県教育委員会は１８日、卒業式の２日後に明確な同意なく元教え子の男性（２０）のヌード写真を撮影したとして、西部地区の県立学校の男性教諭（４２）を減給１月、１０分の１の懲戒処分としたと発表した。
県教育局によると、デザインなどを専門とする教諭は２０１９年３月１１日、「うまく撮れたら渡す」とポートレート撮影を依頼し、校内で写真を撮影。その中で服を脱ぐよう求め、ヌード写真３０枚を含む約１００枚の写真を撮影した。
男性は２０年８月、「他の人が同じことをされないように」と校長にメールで相談。服を脱いだことについては「驚き、怖かったが何も言えなかった」と話したという。
教諭は事実を認め、「撮影の流れでヌード撮影を思いついた。迷惑を掛け申し訳ない」と説明。撮影した写真は本人に渡すことも、教材や研究に使うこともなく、撮影から半年以内に処分したという。
（埼玉新聞の記事から引用）

被害を受けた元生徒が「怖かったが何も言えなかった」と述べているのに、教育委員会は「脅迫など悪質性が認定できなかった」と説明しているのは不可解です。教師という立場を利用して全裸になるよう求めていたのであれば、極めて不適切な行為でしょう
もし被害を受けた生徒が男子ではなく女子であったなら、誰が聞いても犯罪だと考えるのでは？
さらに、「撮影の流れでヌード撮影を思いついた」とする教師の釈明は大嘘であり、最初からヌード撮影目的で声をかけたと解釈するしかありません。つまり計画的な犯行です

被害者は学校長に相談したそうですが、これが最初から警察に相談し被害届を出していたなら違う展開になり、立件につながったのではないかという気がします
当ブログで取り上げた過去の事案を挙げます
移動教室の際、ホテルの大浴場で入浴している女子児童をビデオで撮影したとして、女性教諭が逮捕される事件が２０１４年にありました。児童たちはビデオカメラを手にした女性教諭の前ではしゃいでいただけなのかもしれませんが、撮影の同意を得ていたわけもありません
この女性教諭には遊園地のプールの更衣室で盗撮をしていたという余罪もあり、懲戒免職処分となっています
さらに、大阪の高校では女子生徒に裸になれ、と強要した男性教諭が懲戒免職処分を受けています。男性教諭は教室の外に出ており、全裸になるよう申し向けたが覗き見たり撮影はしていないとされます。が、校内で生徒に服を脱ぐよう命じる必然性はなく、わいせつ目的であるのは隠しようもありません
以上の２つの事例がいずれも懲戒免職処分なのに、なぜ今回だけ減給１０分の１という処分なのでしょうか？
埼玉県教育委員会に説明してもらいたいものです