鼻マスク受験 飛行機でマスク拒否

取り上げるのもどうか、と思うような事件が2つ相次ぎました
大学入学共通テストの受験会場で、鼻だけ出してマスクを装着していた受験生(40歳台)が再三の注意にもかかわらず、マスクを正しく装着しようとしなかったため失格扱いとなった件。それから昨年9月、釧路から大阪へ向かう航空機内でマスクの装着を拒否した男性が、客室乗務員に暴行した件で今になって逮捕された件です
自分が受験生だったとして、隣の席に鼻マスク男がいて監督者から再三注意を受ける状況ならば、とても試験に集中できず不快な思いをしたはずです。あるいは飛行機の旅で、マスク拒否男と乗り合わせてしまった場合も不愉快な思いをしたに違いありません
マスクに対する主張がどうのこうのより、他人に迷惑をかけて省みない態度は強く批判されて当然でしょう


マスクを巡るトラブルで相次いだ逮捕騒動、実際は「単純な不法行為」だ
奥野容疑者の逮捕容疑は昨年9月7日、釧路発関西空港行のピーチ機内で、女性乗務員の左腕をつかんでひねり、軽い捻挫(ねんざ)を負わせた疑い。ほか乗務員らを大声で威圧して当該機を遅延させるなど、ピーチ社の業務を妨害した疑いが持たれている。
当該機長が航空法の「安全阻害行為」に当たるとして新潟空港に臨時着陸。奥野容疑者は同空港で降ろされ、ピーチ機は約2時間15分遅れで関西空港に到着し、乗客約120人に影響が出た。
受験生の逮捕容疑は16日午後6時~午後10時ごろ、共通テストの会場だった東京都江東区の東京海洋大越中島キャンパスで、失格となり退去を命じられたにもかかわらず、トイレの個室に閉じこもった疑い。
試験監督らの説得に応じなかったため、駆け付けた深川署の警察官が上の隙間から個室に入り現行犯逮捕。男は送検後の19日、釈放された。今後は任意での捜査になるという。深川署は逮捕の事実を発表しておらず、実名も公表していない。
実は上記の通り、2人はマスクを巡る再三の要請・指示にもかかわらず拒否を続けたと報じられているが、逮捕はあくまで不法行為に関するもので、マスクはきっかけであって容疑とまったく関係なかったのだ。
もっとも、いかなる理由があろうと乗務員に暴力をふるってけがをさせ、航空機の針路を変更させてほかの乗客に迷惑を掛ける行為に正当性があるわけがない。
(中略)
全国紙社会部デスクによると、奥野容疑者は離陸前、乗務員にマスクの着用を求められたが「要請するなら書面を出せ」と拒否したため、付近の乗客を離れた席に移動させた。その際、乗客から「マスクをしないで乗られると嫌だ」「気持ちが悪い」などと言われて逆上し、乗務員に「侮辱罪だ。謝罪させろ」と叫んで詰め寄った。
約45分遅れて離陸した後も、乗務員を呼びつけて繰り返し「暴言を謝罪させろ」と威圧的に騒ぎ続け、こうした行為をやめるよう求める警告書を手渡そうとしたが「こんな物は受け取れない」と丸めて放り投げたという。
新潟空港に臨時着陸後、乗務員に降りるよう指示されても「納得できない」「なぜ降りなければいけないのか」などと拒否し続け、約20分後に警察官が駆け付けてしぶしぶ応じたという。
(以下、略)


奥野容疑者はこれまでにも各地で、マスクを巡るトラブルを起こしてきた人物です。「共同通信の配信記事によると、この事件後の昨年11月、長野県松本市のホテルでも他の宿泊客も集まる食事会場でマスク着用を拒否して従業員と口論になり、警察官が出動するトラブルを起こした。
また昨年夏頃には、皇居・東御苑の『三の丸尚蔵館』の展覧会でも職員とトラブルになり皇宮警察の護衛官が仲裁に入ったり、札幌市の『大倉山展望台』でも同様のトラブルを起こしたりしていた」と、記事の省略した部分で紹介されています
明治学院大学で学生に論文の書き方を指導するチューターという、非正規職員をしている奥野容疑者ですが、今回の逮捕で職を失うのでしょう
東大法学部出身で自分の学歴やら見識に自信があり、その反面、正規の大学教員になれないという不遇感をこじらせ、各地でトラブルを起こして回るようになったのかもしれません(プライドの高い彼は絶対に認めないでしょうが)
奥野容疑者の父親は取材に応じ、「背後で大きな力が動いているのではないか?」と陰謀論を唱えていました
大学の正規教員にもなれない人物を陥れるために、日本政府が暗躍しているなどという事実はないのであり、ばかばかしい限りです
世間に迷惑をかけないで暮らすよう、息子を教育しなかったのか、と言いたくなります
独りよがりの主張を展開し、何やら勝ち誇っている風を見れば惨めな限りです。コンビニエンスストアのレジでアルバイト店員に食ってかかる老人と同じであり、うんざりさせられます。自分がそうならないよう、気をつけましょう
さて、事件の方は通常なら罰金刑で済む事案かもしれませんが、奥野容疑者なら罰金納付を拒否して法廷闘争を挑むのかもしれません。司法関係者にしても迷惑な存在です

(関連記事)
マスク拒否男 奥野被告に懲役2年執行猶予4年判決
https://03pqxmmz.seesaa.net/article/494819326.html
マスク拒否男 奥野被告に懲役4年を求刑
https://03pqxmmz.seesaa.net/article/202210article_57.html
マスク拒否男 公判でも自己の正当性主張
https://03pqxmmz.seesaa.net/article/202206article_44.html
マスク拒否男 不当解雇として労働審判を請求
https://03pqxmmz.seesaa.net/article/202204article_47.html
マスク拒否でトラブル 呉市議会議員は陰謀論者
https://03pqxmmz.seesaa.net/article/202202article_19.html
マスク拒否男 マスク拒否貫く理由
https://03pqxmmz.seesaa.net/article/202112article_10.html
マスク拒否男奥野被告 研究者として
https://03pqxmmz.seesaa.net/article/202108article_35.html
マスク拒否男 法廷で裁判官に説教
https://03pqxmmz.seesaa.net/article/202107article_32.html
マスク拒否男 エヴァに乗りそこねたシンジ君
マスク拒否男 今度は警察官を殴って逮捕
神真都Q会の理事 ワクチン接種妨害で無罪主張
https://03pqxmmz.seesaa.net/article/499070708.html
マスク不要論 事実はどうなのか?
https://03pqxmmz.seesaa.net/article/202209article_42.html
コロナ感染の迷惑系YouTuber へずまりゅう
韓国メディア「日本のコロナ対策は間違っている」
コロナ対応そっちのけ 日韓メディアの誹謗中傷合戦
作家柳美里の息子 消防や海上保安庁にイタ電
大人の発達障害 会社で問題社員扱いされる人
社会学者古市憲寿の炎上騒ぎを考える
「片付けられないヨメ」問題
学習塾殺人事件を考える2 アスペルガー障害と殺人の関係
学習塾殺人事件を考える3 こどもとの接し方
「3月のライオン」より 森安九段殺人事件を考える

この記事へのトラックバック