県営住宅放火殺人3 ブラジル人姉妹殺人容疑で逮捕
2015年の県営住宅放火殺人事件で、当時容疑者と目されていたペルー人、ラ・ロサ・ビテ・エドガルド・アントニー容疑者が放火容疑で逮捕され、さらに殺人容疑でも再逮捕されるに至りました。随分と時間がかかったものの、立件に至ったのですから、警察の努力を評価するべきなのでしょう
まずは12月8日の放火容疑での逮捕を報じる記事と、今回の殺人容疑で逮捕を報じる記事を順番に貼ります
まずは12月8日の放火容疑での逮捕を報じる記事と、今回の殺人容疑で逮捕を報じる記事を順番に貼ります
5年前、愛知県半田市でブラジル人の姉妹2人が殺害されたうえ、自宅を放火された事件で警察は8日、妹の内縁の元夫でペルー国籍の男を放火の疑いで逮捕しました。
まっすぐ前を向いて警察署へ入っていく男。ペルー国籍のラ・ロサ・ビテ・エドガルド・アントニー容疑者(34)です。5年前の「未解決事件」の容疑者として8日朝、逮捕されました。
事件があったのは2015年12月。半田市一本木町で県営住宅の一室が全焼し、焼け跡から住人でブラジル国籍のアマリリア・マルヤマ・ミシェリさん(当時29)と、妹のアケミさん(当時27)の2人が遺体で見つかりました。
ミシェリさんは6畳間の床にうつぶせに、アケミさんはベッドの上で仰向けの状態で見つかり、いずれも首を絞められた跡がありました。
さらに、台所にはほぼ空になったガソリンの携行缶も見つかり、警察は殺人・放火事件として捜査していました。
そして8日、逮捕されたのは妹・アケミさんの内縁の元夫でペルー国籍のラ・ロサ・ビテ容疑者(34)。部屋にガソリンをまいて火を付けた、放火の疑いが持たれています。
実は事件当日、ラ・ロサ・ビテ容疑者とみられる男が車で現場から立ち去る様子が、付近の住民に目撃されていました。
現場の近所の住人:
「外国の方が(車に)乗っていく姿というか。10分後くらいには火災が発生していて、もうここの車はなかった」
その後ラ・ロサ・ビテ容疑者は、名古屋市内で車を無免許運転したとして逮捕され、車からは行方不明になっていたアケミさんの娘2人も見つかり、保護されていました。
ラ・ロサ・ビテ容疑者は有罪判決を受けるなどしたあと、別の事件で服役・仮出所し、逮捕前は名古屋入国在留管理局に身柄が移されていました。
警察によりますと、現場周辺の当時の防犯カメラ映像を最新の技術でより鮮明に解析したことなどが、逮捕の決め手になったといいます。
調べに対して黙秘しているラ・ロサ・ビテ容疑者ですが、警察は2人の殺害にも関与した可能性があるとみて、詳しく調べています。
(東海テレビの記事から引用)
この部屋では同日午後2時10分ごろ火災が発生し、全焼。焼け跡から見つかった2人の遺体はのどの骨が折れる圧迫痕があった。首を絞められたか、押さえつけられたとみられる。台所からはガソリン携行缶がほぼ空の状態で見つかった。
県警は2人が殺害された後に放火されたとみて、捜査本部を設置し、捜査を進めてきた。周辺の防犯カメラの映像を最新技術で鮮明にするなどして解析。出火当時、アントニー容疑者が現場周辺にいたとして、事件発生から約5年後の今月8日、現住建造物等放火容疑で逮捕し、名古屋地検は28日、同罪について処分保留とした。調べに黙秘を続けているという。
アントニー容疑者は1991年に来日。09年ごろアケミさんと知り合い、一時同居していたが、事件の数カ月前に別れ、車上生活をしていた。県警は交際関係のもつれが事件の背景にあったとみて調べている。
(朝日新聞の記事から引用)
2人を殺害し、集合住宅に放火をしているのですから死刑もあり得る凶悪な犯罪です。アントニー容疑者が黙秘しようと、否認しようと検察は起訴するでしょう
刑務所を出所した後のアントニー容疑者を、名古屋入国在留管理局が拘束していたお陰で逮捕できたのであり、これも特筆に値します
ペルーに帰国してしまったのでは、身柄の引き渡しが実現するかどうか難しくなり、刑事責任を問えなかったかもしれません
ペルーに帰国してしまったのでは、身柄の引き渡しが実現するかどうか難しくなり、刑事責任を問えなかったかもしれません
外国人の身柄を入国在留管理局が拘束するのは不当だ、とする主張もありますが、あくまで個々の事情に照らして判断すべきであり、身柄の拘束を一律に不当とするような主張には反対です
外国人犯罪者をやすやすと国外に逃すような、ずさんな対応はしてもらいたくありません
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