山形女医殺害事件を考える 初公判で殺意を否認
山形県東根市のマンションに侵入し、住人である女性医師をゴルフクラブで殴り殺した元大学生、加藤紘貴被告の裁判が始まりました
冒頭の罪状認否で矢口智恵美さん殺害は認めたものの、殺意はなかったと主張しています。弁護人は加藤被告の犯行をうつ病の治療薬服用に伴う心神耗弱状態で行われたものであり、減刑すべきであると主張しています
医師殺害裁判 被告が殺意を否認
去年5月、東根市のマンションで、女性医師を殺害したとして殺人などの罪に問われている元大学生の裁判員裁判が、11月30日から始まり、元大学生は、被害者を殴ったことは認める一方、「殺意は持っていなかった」などと、起訴された内容を一部否認しました。
山形大学の学生だった加藤紘貴被告(25)は、去年5月、東根市のマンションに侵入し、この部屋に住む、眼科クリニックの院長だった医師、矢口智恵美さん(当時50)の頭などをゴルフクラブで繰り返し殴って殺害したとして、殺人などの罪に問われています。
11月30日から山形地方裁判所で始まった裁判員裁判の初公判で、加藤被告は、被害者を殴ったことは認める一方、「殺意は持っていなかった」などと、起訴された内容を一部否認しました。
冒頭陳述で、検察は、「被告は、インターネットで知り合った人物に面会を断られ、性欲をもてあまして、無施錠の家を探し、女性医師の部屋に侵入した。しかし、女性医師と部屋で鉢合わせになり、恐怖から犯行に及んだ」などと述べ、殺意や責任能力があったと主張しました。
一方、弁護側は、「被告は、事件の前に、別のアパートで複数の玄関のドアを開けようとするなど、不可解な行動をしたり、うつ病の薬と飲酒によって心神耗弱状態だったりしたため、責任能力は限定的だ」などとして、傷害致死罪の適用を主張しました。
裁判員裁判は12月1日以降も開かれ、3日に結審し、11日に判決が言い渡される予定です。
(NHKニュースの記事から引用)
公判廷での冒頭陳述で検察がどのように犯行の経緯を語ったのか、残念ながら詳細な報道はみつけられませんでした
上記の記事によれば、出会い系サイトを利用し女性と会う約束を交わしていたものの、ドタキャンされたようです。その鬱憤晴らしに酒を飲んで、深夜にアパートやマンションのドアを片っ端から開けようとし、無施錠だった被害者宅に侵入した、という流れなのでしょうか?
検察側は、ゴルフクラブで殴打され動かなくなった矢口さんの頭部を加藤被告はなおもゴルフクラブで殴り続けたとしており、明確な殺意が感じられると述べています
計画的な殺人であったとは言い難いわけですが、さりとて軽微な犯罪でもありません。住居侵入自体が犯罪行為であり、加藤被告のそれは女性を強姦する狙いであった(就寝中の女性がいたら襲っていた)と解釈できるからです
以前は警察の取り調べの中で加藤被告は、「女性と話がしたかった(から侵入を図った)」と説明していましたが、夜中に他人の家に侵入して「お話がしたい」で済むはずはないのであり
検察は殺人罪で懲役20年くらいは求刑するのではないか、と推測します。判決は3年割り引いて懲役17年くらいでしょうか
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