韓国アニメ「赤い靴と7人のドワーフ」

一部のメディアを見るとドイツ映画のカテゴリーに分類されるのですが、当然ながら韓国では国産の劇場版アニメーション映画扱いになっている「赤い靴と7人のドワーフ」を取り上げます。2019年に公開された作品はタイトルから連想できるように「白雪姫と7人のこびと」を素材にしたファンタジーです
最初はディズニーかピクサーのアニメーションかと思ったのですが、韓国で制作したものです
「アナと雪の女王」などのように、古典ともいえる童話を立て続けにアニメ化している路線に沿ったもののようにも感じるのですが、どうなのでしょう(オリジナルストーリーで劇場版アニメーションをやるのはリスクが大きいので、誰もが知っている童話をベースにするという安全策です)
以下、韓国の中央日報の記事から引用します


動画は童心の栄養素としてするには偏見が多い。おそらく昔の童話作家は当時、それが偏見だと思わなかっただろう。 25日に公開されたアニメーション 『レッドシューズ(レッド・シューズ&7人のドワーフ)』は、21世紀に書き換えた古典的なおとぎ話のような作品だ。童話に内在していたPC(political correctness/政治的正しさ)にそぐわない要素を、いま一度糺してみようという企画で出発した。
映画は最初の場面から童話『白雪姫と七人の小人』をひねって始まる。竜を破って村を救った七人の王子たちは、ルックスに偏見を持ったという理由で呪いを受けて小人になる。彼らが「美男」に戻る方法は唯一、世界で最も美しい娘のキスを受けることだ。しかし彼らの呪いを解くプリンセス 「レッドシューズ」(クロエ・モレッツ)にも秘密があって…じつは赤い靴がなければぽっちゃり体格の平凡な容貌に戻るわけだ。果たしてレッドシューズと七王子のリーダー「マーリン」(サム・クラフリン)は、お互いのコンプレックスを克服して夢を実現することができるのか。
動画は童心の栄養素としてするには偏見が多い。おそらく昔の童話作家は当時、それが偏見だと思わなかっただろう。 25日に公開されたアニメーション 『レッドシューズ(レッド・シューズ&7人のドワーフ)』は、21世紀に書き換えた古典的なおとぎ話のような作品だ。童話に内在していたPC(political correctness/政治的正しさ)にそぐわない要素を、いま一度糺してみようという企画で出発した。
映画は最初の場面から童話『白雪姫と七人の小人』をひねって始まる。竜を破って村を救った七人の王子たちは、ルックスに偏見を持ったという理由で呪いを受けて小人になる。彼らが「美男」に戻る方法は唯一、世界で最も美しい娘のキスを受けることだ。しかし彼らの呪いを解くプリンセス 「レッドシューズ」(クロエ・モレッツ)にも秘密があって…じつは赤い靴がなければぽっちゃり体格の平凡な容貌に戻るわけだ。果たしてレッドシューズと七王子のリーダー「マーリン」(サム・クラフリン)は、お互いのコンプレックスを克服して夢を実現することができるのか。
この作品が童話の中の偏見を正すことに成功したのかと質問されれば、答えは分かれるようだ。主人公たちが内面の美しさを発見していくという点を高く評価する観客には肯定的に思えるだろうが、現世代が要求するPC(政治的正しさ)に照らして見た時は食傷気味に感じられる部分がないわけではない。それでもこの作品は韓国のアニメーションに一線を引いたという価値があるが、少なくとも最後まで鑑賞した後に作品の「メッセージ」に対する質問を投げるべきだろう。これまでの国内3Dアニメーションは絵の醜悪さやストーリーの貧困のために届かなかった領域だ。全年齢で観覧可。
(以下、略)

RED SHOES AND THE SEVEN DWARFS Clips (2019)



上記の記事は韓国メディア特有のもったいぶった書き出しで、何を言いたいのかさっぱりわからない内容です。よくもこの内容で掲載が認められるものだと呆れてしまいます
「赤い靴と7人のドワーフ」も「アナと雪の女王」も、自分の関心外なので特にどこかを論評する気にはなれません(ファミリー層向けの毒にも薬にもならないアニメという感想しかないので)
複数の韓国メディアの報道を読んでみましたが、韓国の3Dアニメーションに新たな扉を開いた画期的な作品という評価があったりします。つまり、世界の誰もが知る童話をベースにディズニーやピクサーの作品に肩を並べる水準に達している、と言いたいのでしょう。あるいはディズニーやピクサーと伍して、商売ができる、と
もちろん、こうした作品のジャンルは日本のアニメーションの潮流とは別であり、競合することはありません
しかし、アレグザンダー・ケイの「残された人」から宮崎駿が「未来少年コナン」を生み出し、ジュール・ベルヌの「海底二万里」から庵野秀明が「不思議の海のナディア」を生み出したように、韓国のアニメ制作会社が古典や童話から驚嘆するようなストーリーを生み出せるのか疑問です

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