投資の神様? ジム・ロジャーズは迷言連発

昨日に続き、コロナウィルス絡みで書きます。なんと言っても現時点で旬な話題なので容赦ください
ウォーレン・バフェット、ジョージ・ソロスとともに、世界三大投資家界と呼ばれるのがジム・ロジャーズです
日本では週刊朝日などが「未来を読む確かな目を持っている人物」と持ち上げ、その御宣託を記事として掲載しています
が、実際のところジム・ロジャーズの御選択は裏目に出ることがしばしばであり、インターネット界隈では「逆神」と呼ばれています。つまり、ジム・ロジャーズが「日本株はすべて手放した。値上がりすることはないだろう」と発言すれば、その後日本株は爆上げするという具合です
数年前には、「日本経済はもうダメ。これからは北朝鮮が有力な投資先になる」というトンデモ発言をしていました。少子高齢化に伴い、日本が長期的に衰退するのは言うまでもないわけですが、ここ数年で衰退したりはしません。しかも、今年に入ってジム・ロジャーズは「日本株を買い直した」と発言しており、ブレるにもほどがあります
以下、週刊朝日掲載記事を引用します。インタビューは一ヶ月以上前でしょうから、コロナ感染の現状と違いがありますので、含みおきください


ジム・ロジャーズ「国を閉じないスウェーデンを見習え」 連載「2020年、お金と世界はこう動く」
新型コロナウイルスの感染拡大対策では、ほとんどの国が過剰反応した。世界中の政府が誤りを犯した。
病気の治療法が、病気そのものより人間に悪影響を与えることは、時折あることだ。都市のロックダウンによって経済活動を厳しく制限したことで、多くの国が事態を悪化させてしまった。
私が住むシンガポールも例外ではない。新聞を見ると、いくつかの企業が倒産すると書いてある。シンガポールではよく知られた企業の名前もある。国を閉じたことの損失は大きい。私がシンガポールのリーダーだったら、こんなやり方はしなかっただろう。
一方、スウェーデンは国を開き続けている。それでも、他国より悪い状況にあるようには見えない。
国を開き続けたスウェーデンは、北欧では死者数が突出して多い。それでも、「災害」と呼べるほどのものではない。世界経済の収縮を受けてスウェーデンも経済的には無傷ではないが、他国が直面しているような経済的苦境に立っていない。
たしかに、新型コロナウイルスは恐ろしい。感染すれば死ぬかもしれない。特に、私のような高齢者は致死率が高い。
私も、コロナには感染したくない。ただ、私たちは古代から現在までの歴史で、たくさんの伝染病を経験してきたことは事実だ。
(中略)
トランプ米大統領は、中国に対して声を大きくして非難することが好きだ。彼が叫び始めたことで、米国のメディアの報道が過熱した。それは、次第に世界中のメディアに広がってしまった。
09年の新型インフルエンザの時は、メディアもここまで過熱しなかった。世界規模のパニックも起きなかったのだ。
09年と比較して、なぜここまで報道が熱狂したのだろうか。私も知りたいぐらいだ。
歴史上、ウイルスの感染拡大対策で、世界全体が国を閉じたことはない。新しい感染症が流行しても、誰もが移動し、活動していた。
もちろん、国を開き続けることの問題はある。後知恵で意見を言うのが簡単なこともわかっている。
しかし、すべての人間を閉じ込めてしまったことで、別の問題が多くの人々に悪い影響を与えていることも事実だ。企業の倒産が相次ぎ、職を失う人が増え、そして借金が積み上がってしまった。世界は深刻な景気後退に入った。
国を閉じたすべての政府は、何らかの誤りを犯したのである。
コロナ・パニックで、人々はインターネットやテレビ、新聞のニュースをよく見るようになった。
以前は世界経済の停滞があっても、ここまでひどくなることはなかった。事態を悪化させたのは、政治とメディアの責任が大きいと私は考えている。


スウェーデンのコロナウィルス感染症による死者は5月29日現在で4395人に達し、感染者は37542人です。ジム・ロジャーズは「それでも、他国より悪い状況にあるようには見えない」と発言しているのですが、とても同意できません
スウェーデンは集団免疫を獲得する方針で、都市封鎖をしないとか、入国の制限をしないとか独自の政策を継続させています。ただ、それでどれだけの経済効果を得られたのか?
日本においてコロナウィルス感染で4000人が死亡する事態となれば、当然ながら内閣は責任を問われるはずです。西側先進国で大量の死者が出ていますが、既存の政権が倒れたところはありません。それでも、日本では安倍内閣の責任を問う世論が盛り上がり、一挙に解散総選挙へと突入する可能性があります
話を戻して、ジム・ロジャーズは投資家ですから、スウェーデンで何人死亡しようとまったく責任は負いません
あるいはスウェーデンでなくても、どこの国が感染症対策でヘマをやらかしても、ジム・ロジャーズの懐は傷まないのかもしれません
なので、ジム・ロジャーズが「コロナウィルス感染の影響をどこまで読んでいるか」は不明であり、見識を信じる気にはなれないのです
週刊朝日の取材に応じ、適当にくっちゃべっただけなのでしょう
余談ながら、ジム・ロジャーズは「北朝鮮バブルが来る」と予想し、有望な投資先と見て大韓航空の株を大量に購入しています。が、コロナウィルスの影響で航空会社株はどこも大きく値下がりしてしまったのが現実です。確かな目を持っていると大絶賛される投資の神様でも、読み違うことは珍しくないと言えます
投資の神様が何を言おうと、気にしない方がよさそうだと思い取り上げました

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