知的障害ある少女にわいせつ 懲役17年

世の中には知的障害のあるこどもを標的にしてわいせつ行為をし、自身の性欲を満たそうとする人がいます。一番に思い浮かぶのは特別支援学校の教師です。教師と生徒という関係につけこみ、被害を訴えたりしないだろうと踏んだ上で犯行に及んでおり、悪質であるのは言うまでもありません
この他にも、知的障害のあるこどもを特に狙う、性的嗜好の持ち主がいると考えられます。が、犯罪捜査において重視されることはないのでしょう
さて、千葉地方裁判所は約4年間ほどの間に11人もの知的障害のある少女にわいせつ行為を繰り返したとして、大木勇作被告に懲役17年の実刑判決を言い渡しています。大木被告は特別支援学校の行事予定を把握するなど、少女たちを狙った犯行を計画しており、異常なほどの執着が感じられます。知的障害のある少女に対する特別な性的嗜好を抱いていた可能性が考えられます


知的障害がある少女ら11人にわいせつな行為などをしたとして、強制わいせつや準強姦(ごうかん)などの罪に問われた東京都江戸川区、無職、大木勇作被告(32)の判決公判が24日、千葉地裁で開かれ、向井香津子裁判長は懲役17年(求刑懲役25年)の判決を言い渡した。
判決によると、2014年6月~18年6月、千葉県内と東京都内で、いずれも面識のない当時6~18歳の少女ら11人の体を触るわいせつ行為などを行った。少女1人については性交したとして準強姦罪が成立。別の少女を撮影した性的な動画の所持も認められるなど、起訴された全ての罪を認定した。
判決理由で向井裁判長は、抵抗や被害申告が困難な知的障害者を狙うため、特別支援学級の情報などを調べており、「手軽に性欲を解消し、警察に捕まらないよう計画した」と指摘。「児童や障害者の心情を傷つけるのに抵抗感もなく、自己中心的」とも非難した。
弁護側と大木被告が一部被害者について「同意があったと誤信していた」とした無罪主張に対しては「見知らぬ成人男性に突然性的な行為をされ、少女が同意するとはおおよそ考えられない」などと一蹴した。
判決後、向井裁判長は大木被告に「罪と向き合って、更生するにはどうしたら良いか自分の頭で考えて」と説諭した。
(千葉日報の記事から引用)


大木被告の所持するスマートフォンや自宅のパソコンからは、わいせつ行為を撮影したとみられる複数の動画が見つかっており、起訴に持ち込んだ11人以外にも、被害者が特定できなかったケースがあったと報じられています
こうした起訴できなかった分をも含め、千葉地検は大木被告の犯行を悪質と判断し、懲役25年を求刑したのでしょう
ただ、大木被告には自閉症スペクトラム障害があり、「(一部の被害者との間に)同意があった」と弁護人は主張していました。鑑定留置の結果、大木被告は「他者と意思疎通ができ、性的な行為に同意しているか否かは客観的に判断できる能力があった」と指摘され、判決でも責任能力に問題はなかったと示されています
ただ、知的障害のある少女への執着という部分を解明し、本人の反省と自覚を促さない限り同種の犯行を今後も繰り返す危険があり、気がかりです

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