栗原心愛ちゃん殺害事件を考える 公判で虐待認める
10歳で虐待の限りを受け死亡した栗原心愛さんの父親、栗原勇一郎被告の裁判が続いています
3月5日の公判において、これまで娘に虐待を加えた事実はないと否定し続けてきた勇一郎被告が、一転して虐待を認める供述をしたと報じられています(ただし、冷水を浴びせたり、押さえつけたりしたと認める内容であり、殴ったり蹴ったりはしていないと強調するものです)
これは弁護人質問に答える形で飛び出したものであり、弁護人と打ち合わせた上での方針転換なのでしょう。このままでは裁判官や裁判員に情状を求めても通用しないと判断し、虐待の一部でも認めて反省している態度をアピールする狙いがあったと考えられます
昼休憩を挟み、事件の核心部分となる傷害致死罪についての弁護側の被告人質問が続いた。同罪について勇一郎被告は初公判で「罪は争わない」と述べる一方「(心愛さんを)飢餓状態にしたりストレスを与えて衰弱させたりしたことは一度もない」などと暴行の内容を一部否定していたが、「虐待だった」と率直に認めた。
傷害致死事件は昨年1月22~24日に発生。心愛さんに食事を与えずリビングや浴室に立たせ続けたり、冷水を浴びせるなどして死亡させたとされる。
正月休みを経て昨年1月7日から出勤し始めた勇一郎被告は、同日から心愛さんを登校させず、虐待を加えていたとされる。勇一郎被告は、寝室から出さないように指示したかと問われ「ありません」と否定した。
その後、勇一郎被告は22日にインフルエンザにかかり自宅で療養。心愛さんは同日、夕飯を食べた後、午後10時前後に1時間ほどリビングで立たされていたという。
勇一郎被告は当初、その様子を見ていたが、たばこを吸うためいったんその場を離れ、戻ってくると心愛さんはストーブの前で寝ていた。勇一郎被告が起こすと再び立っていたという。約30分後には再びストーブの前で寝ていたが「今度は起こすことなく、毛布をかけて自身も就寝した」と話した。
勇一郎被告は23日にも勉強の態度をめぐり注意した上で「廊下に立っていろ」と叱責。ほかにもリビングに入る際「失礼します」と挨拶するという決まりごとにしていたのに「失礼しまーす」と軽い感じで言った心愛さんに対し、「注意をした」と説明。ただ「何度もお辞儀をし直させたということはない」と話した。
当時、心愛さんは度重なる虐待行為で飢餓状態にあったとされる。妻が心愛さんに「食事をつくろうとすると(勇一郎被告に)止められるのでつくらなかった」と証言していることについて、弁護側が「そのような気持ちはあったか」と聞くと「全くありません」と否定した。
裁判長が、実際に妻が心愛さんのために食事をつくるのを止めたことがあるかを聞くよう弁護人を促したが、弁護人が別の質問に移ろうとしたため、裁判長が直接質問する一幕も。勇一郎被告は「一度もありません」とはっきりと答えた。
(中略)
終始泣きながら弁護人の質問に答えていく勇一郎被告。質問は、暴行や虐待への認識について話が及んだ。
殴ったり蹴ったりしたことについては「ありません」と否定。押さえつけたりしたことについては「当時は暴行だと思っていなかった」としたが、今の認識を問われると「暴行です。虐待です。大好きな自分の娘に長い時間たたせたり、屈伸をやらせる必要は全くありませんでした」と話した。
(産経新聞の記事から引用)
勇一郎被告は泣きながら弁護人の質問に答えていたようですが、打ち合わせ済みの芝居なのですから呆れた所業です。加えて弁護人から学校や児童相談所に対する威圧的な言動について訊かれると、「支配欲求の強さからそうした行動をとった」と認め、児童相談所側の対応に非はなかったと答えています
しかし、あくまでも自身の行動の過ちを反省しているとアピールする目的なので、殴ったり蹴ったりの暴行は認めないままですし、虐待の様子を動画撮影した理由も、「心愛が大声で騒ぐ原因がわからなかったので、病院に連れて行こうと考え、状況を知りたいという話があったときに見せようと思ったのが始まり」などと誤魔化す発言をしています
虐待を加え、愉悦に浸り、その快楽を繰り返し楽しむために動画を撮影していたとしか思えないのですが、自身のそうした異常な性癖については頑として認めないつもりなのでしょう
(関連記事)
栗原心愛ちゃん殺害事件を考える 原因は何だったのか?
https://03pqxmmz.seesaa.net/article/202201article_44.html
栗原心愛ちゃん殺害事件を考える 栗原被告の控訴棄却
https://03pqxmmz.seesaa.net/article/202103article_11.html
栗原心愛ちゃん殺害事件を考える 虐待は経済格差のせい?
https://03pqxmmz.seesaa.net/article/202201article_44.html
栗原心愛ちゃん殺害事件を考える 栗原被告の控訴棄却
https://03pqxmmz.seesaa.net/article/202103article_11.html
栗原心愛ちゃん殺害事件を考える 虐待は経済格差のせい?
栗原心愛ちゃん殺害事件を考える 判決不服で控訴
栗原心愛ちゃん殺害事件を考える 勇一郎被告に懲役16年の判決
https://03pqxmmz.seesaa.net/article/202003article_24.html
https://03pqxmmz.seesaa.net/article/202003article_24.html
栗原心愛ちゃん殺害事件を考える 勇一郎被告に懲役18年求刑
https://03pqxmmz.seesaa.net/article/202003article_12.html
栗原心愛ちゃん殺害事件を考える 勇一郎被告初公判
https://03pqxmmz.seesaa.net/article/202003article_12.html
栗原心愛ちゃん殺害事件を考える 勇一郎被告初公判
栗原心愛ちゃん殺害事件を考える 母親の初公判
栗原心愛ちゃん殺害事件を考える 性的虐待を把握
栗原心愛ちゃん殺害事件を考える 行政の稚拙な対応
栗原心愛ちゃん殺害事件を考える 虐待する父親
目黒女児虐待死事件を考える 雄大被告を苦しめた実の両親
目黒女児虐待死事件を考える 義父に懲役13年の判決
目黒女児虐待死事件を考える 「父親になろうとした」と繰り返す被告
目黒女児虐待死事件を考える 「こどもに問題があった」と主張
目黒女児虐待死事件を考える 初公判で起訴事実を認める
岡山女児虐待死を考える 殺意はなかった?
https://03pqxmmz.seesaa.net/article/202203article_2.html
岡山女児虐待死を考える 布団巻にして脳死状態に
https://03pqxmmz.seesaa.net/article/202202article_26.html
岡山女児虐待死を考える 全裸でいたぶり続ける
https://03pqxmmz.seesaa.net/article/202202article_18.html
こどもの虐待死 刑罰が軽すぎる
https://03pqxmmz.seesaa.net/article/202203article_2.html
岡山女児虐待死を考える 布団巻にして脳死状態に
https://03pqxmmz.seesaa.net/article/202202article_26.html
岡山女児虐待死を考える 全裸でいたぶり続ける
https://03pqxmmz.seesaa.net/article/202202article_18.html
こどもの虐待死 刑罰が軽すぎる
西淀川虐待死事件 母親に懲役8年6月の判決
西淀川虐待死事件 内夫に懲役12年の判決
暴力夫に尽くす妻 共依存
こどもへの虐待を考える 我が家の教育方針
虐待を発見しながら報告しない学校の屁理屈
娘を性的暴行した父親に懲役に懲役4年の判決
北海道で山に子ども置き去り 「しつけのため」と釈明
北海道で山に子どもを置き去り 父親の不可解な説明
神戸児童相談所 小6女児を深夜に追い返す
福岡5歳児餓死事件 ママ友による洗脳か
3歳児に熱湯を浴びせ殺害 義理の父親逮捕
3歳児に熱湯を浴びせ殺害 摂津市「適切な対応した」
3歳児に熱湯を浴びせて殺害 91回母親と面談?
幼児をエアガンで虐待・死亡させた父親に懲役16年判決