わいせつ教師八木航 異常な性癖

千葉市立小学校の元教諭(懲戒免職処分)八木航被告については、先に千葉地検が懲役15年を求刑している、と当ブログで取り上げました
判決は近く言い渡される予定ですが、文春オンラインにこの裁判を巡る記事が掲載されていますので、あらためて言及します
メディアは「わいせつ事件」という扱いですが、犯行内容からすれば「出来心でついやってしまった」などと誤魔化せるようなレベルではありません。被害を受けた児童は7名に及びます(立件されなかった被害もあるはずです)


「体だけは大人になりやがって」と……女子小学生7人が被害を受けた千葉ロリコン教師「鬼畜の所業」
(前略)
事件が発覚したのは2018年7月17日。夏休み直前だった。小学3年生の女子児童Aさんが、小学校から帰宅後、母親に被害を打ち明けた。この日、担任のX被告は、1時間目の授業を自習にした上で、クラスメートの中からAさんを1人、別の教室に呼び出した。そして、目隠しをさせ、腕をしばって抵抗できない状態にすると、Aさんの陰部を触ったり、Aさんの口に自分の陰茎を入れたりしたのだ。
母親の相談を受けた県警は捜査に乗りだし、8月1日、X被告を強制性交の疑いで逮捕した。県警はX被告の自宅の家宅捜索で、外付けハードディスクやデジタルカメラなどを押収。データを解析すると、犯行を録画したものが見つかった。映像に映る被害者はAさんだけではなかった。他にも被害者がいることが判明し、解析の結果、Aさん以外の6人が特定された。
被害者Bさんの母親は裁判の意見陳述でこう述べている。
「被告が逮捕されてからしばらく経って、刑事さんがうちまで来て、『事件のことを知っているか』と聞かれました。丁寧にすべての家庭に聞いて回っているのかと思ったら、『実は娘さんも被害に遭っているそうです』と言われました。娘は私に気を遣い、何も言わなかった。つらいです」
約5年半も明るみに出なかった卑劣な犯行
X被告は児童らが口外しないことをいいことに、2013年1月から逮捕される18年7月までの約5年半の間、7人の被害者にわいせつな行為を繰り返していたが、Aさんが母親に訴えるまで犯行が明るみに出ることはなかった。
X被告は起訴され、初公判は昨年10月11日、千葉地裁で開かれた。7人の被害者ごとに追起訴が行われ、すべての起訴を終えるまでに1年近くがかかった。
裁判では、X被告の手口が次々に明らかになっていった。常習的な手口はこうだ。担任するクラスの女子児童の中で、物静かで、大人に告げ口しなさそうな子供を選んでは、理由をつけて空き教室や校内の倉庫などに呼び出す。そうして2人きりになると、X被告は児童に自分の局部を咥えさせたり、押し付けたり、児童の陰部を触ったりしていたという。その一部始終をカメラで撮影し、映像に残していた。
(中略)
検尿容器の写真を撮るなどの「異常な性癖」
裁判では性犯罪者を支援するNPO法人で診察した精神科医の意見書も証拠として提出された。それによると、X被告は高校生時代から女性の下着を盗むようになり、修学旅行では同級生の下着も盗んだ。その後もたびたび他人の家の風呂の窓から女性の入浴姿を覗いていたり、盗撮行為をしたりしていた。
小学校の教師になってからも犯罪的ともいえる異常な性癖は治らず、尿検査で回収された検尿容器の写真を撮ったり、プールの授業中に児童が着替えた教室に入り、脱いだ服を撮影したりしていたという。
この意見書によると、X被告は小児性愛障害や、人の気持ちを読み取るのが苦手だということを示す前頭葉機能障害などがあると診断された。
X被告は、検察官から「異常な性癖を持っているという認識はなかったのか」と問われると「おかしいとは思っていたが、自分で(性癖を)変えられると思っていた」と答えた。被害者の1人の代理人弁護士も「小学生の幼い女の子に近づくために小学校の先生を志したのか」と問いただしたが、「違います」と語気を強めて否定した。
(以下、略)


高校生の時から下着泥棒をしていた八木被告がよくもまあ、小学校の教諭になろうとしたものです。「幼い女の子に近づくため小学校の先生を志したのか」と問われ語気を強めて否認した、と記事にはありますが、わいせつ行為をする気満々で教師を志したのは明らかでしょう
教師には不向きな性依存症を抱えていると自覚していたなら、教員になるべきではありません。社会の迷惑です
そして上記の記事にある犯行の態様から感じ取れるのは、感受性の鈍麻であり、共感性の欠如です。日頃から女子児童と接しながら、わいせつ行為を嫌がる児童の気持ちをまったく汲み取れず、共感できないという異常さが目につきます(だからこそ、7人、あるいはそれ以上の児童に対するわいせつ行為を繰り返すことができた、と言えます)
検尿容器の写真を撮るとか、フェティシズムの傾向も顕著であり、いわば生粋の変態です
ただ、そうした資質的な偏りは犯行の背景の説明にはなっても、情状として考慮すべきとは思えません。最初から教師としての倫理観が欠如していたと立証するだけです
弁護人は小児性愛障害の治療を受けさせるためとして寛大な判決を求めていますが、八木被告が刑務所を出てから治療を受ければよいのであり、服役期間を短くする理由には当たりません。求刑の15年では軽すぎるとさえ思います
被害者側の怒りの生々しさを見れば、八木被告は被害者との示談も進めていないものと推測できます

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