SEALDs(シールズ)の現在 敗北を認めたら負け

「政治の季節は遠くなりにけり」でもないのでしょうが、安全保障関連法案反対を叫んで国会前にあつまっていたSEALDs(シールズ)とその支持者たちは現在、何をしているのでしょうか?
さまざまなメディアがSEALDs(シールズ)に群がった若者たちのその後を記事にしています
もちろん、彼ら彼女たちが再び結集し、安倍政権批判を叫んで大きな波を起こし、国民を巻き込んで政権交代を実現させる…との幻想にすがりたいからでしょう
毎日新聞はSEALDsの中心だった奥田愛基を、いまでも「若者のカリスマ」だと信じ彼の再起に期待しているようです
以下、毎日新聞謹製の動画です


SEALDsが遺したもの 奥田愛基23歳の肖像



再生回数が今日現在2万2408回であり、ふざけた動画をアップしているユーチューバー以下の再生回数です
残念ながら動画の中の奥田愛基は、毎日新聞の期待とは真逆で疲労感たっぷりで、「誰かが運動を起こし、引っ張っていけばよい」と発言しています。もう自分に何もかも押し付けないでくれ、と
意識高い系の集まりだったSEALDsの中にはマスコミ就職希望者も少なくなかったようですが、そのほとんどはマスコミに就職できず、別の仕事についたり、あるいは何かの活動に関わっている状態のようです(マスコミ業界は活動家を社員に迎えようという考えはなく、あくまで彼ら彼女らが活動家であり続けることを望んだわけです)

【平成に生まれて】(5)シールズのその後(上)
【平成に生まれて】(6)シールズのその後(下)

動画にもあるように、SEALDsは野党の共同行動を訴え、2016年7月の参議院議員選挙に挑みました。結果は惨敗
その当時の反応が産経新聞の「iRONNA」のサイトに残されています。「敗北を認めたら負け」だとの気持ちが伝わってきます

「昨日から夥しい数のクソリプが飛んできている。軽く300件は超えていると思う。選挙でシールズが失敗したと思ったからだろう。いわゆるメシウマってやつだ。自分の惨めな生活の中に、他人の不幸くらいしか刺激的な楽しみがない卑しいゴミども。俺たちは負けてないし、お前らよりもずっと幸福だよ。」
参院選の大勢が判明した7月11日未明、ツイッターでSEALDs(シールズ)のメンバーが怒りをあらわにした。
このメンバーが言う「夥しいクソリプ」とは、野党共闘を支援してきたシールズが参院選の自民党圧勝で事実上敗北したことに対する反シールズ派の中傷のことだ。実際、ツイッターには以下のような書き込みであふれていた。
「あそこまで露骨な野党共闘を実現させてあの惨敗だろ? あれで負けてないとかガキの強がりかよ 結局、シールズは声がデカいだけで選挙は全敗。何も変えられなかったじゃないか。デモに使った時間、すべてムダだったね」
「いや~、パヨクども完全敗北で実にメシがうまい!最高の気分だ!ねぇ、安倍自民にボコられて今どんな気持ち?現実を見ろ。これが民意だ。シールズは失敗でしかない。おまえは一生負け惜しみ垂れ流してろ」
「面白いですね。ご自分が正しいという前提で物事を仰るとは、安倍政権を倒す云々以前の問題では? まさか、日本国民はバカがベースで自分達はエリートなどと思って今まで行動していらっしゃったのですか?」
「負け犬は何を言っても無駄。だいたい幸福の価値観なんて人それぞれだし、大半のまともな人はシールズが負けて幸せだと思ってるさ。」
シールズのメンバーも反対派もツイート数の差こそあれ、「卑しいゴミども」「負け犬」など、互いに口汚く批判し合い、その程度は変わりない。ただ、シールズ創設メンバーである奥田愛基氏はテレビ番組で8月にシールズを解散する意向を示している。シールズはこうした中傷を受けたまま打倒安倍政権の旗を降ろし、消滅してしまうのか。衆参両院で「改憲勢力」3分の2超を確保するなど、安倍政権の影響力が今まで以上に高まる中、解散後のメンバーの動向が注目されている。
(iRONNAの記事から引用)


「解散後のメンバーの動向が注目されている」との記述が虚しさを感じさせます
若者を手懐け利用しようとした既成政党の幹部たちと、SEALDsの幹部たちとの間に根深い対立があり、運動は空中分解してしまったのでしょう。具体的にどのような対立、葛藤があったか自分の知るところではありませんが
渋谷をデモ行進していた高校生たちは、あの夏の後、大学受験のため塾に通い、今は大学に通っているものと思います
直近の国政選挙の分析によれば、若い有権者ほど保守政党支持の傾向が見られるのだとか
SEALDsの活動が若者たちに社会主義革命などという夢想を与えるのではなく、現実を直視しようとの傾向を与えたのであれば感慨深いものがあります
毎日新聞や朝日新聞にすれば、SEALDsの活動は無駄ではなく、多くの若者たちに「社会を変えるのだ」とか、「政治を変えるのだ」との意識をもたらしたと結論付けたいのでしょうが

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