俳優新井浩文第2回公判 「暴力行為、脅迫行為はしていない」
強制性交罪で起訴されている俳優、新井浩文被告の第2回目公判がありました
「死んだ魚の目の演技ができる俳優」と評された新井被告ですが、裁判の場では質問責めを受けて言葉に詰まる場面も多く、キレのある受け答えはできない様子が伝わってきます(もっと吹っ切れた、突き抜けた発言で質問をぶった切るかと思っていたのですが)
産経新聞の公判の模様を伝える記事の中から引用します
(前略)
検察官「以前にも甲店(被害者の女性が勤務していた店)を利用したことはありますか」
新井被告「あります」
検察官「どういう店だと思っていますか」
新井被告「健全な、グレーゾーンではあるけれど、マッサージ店だと思っています」
検察官「利用同意書は書きましたか」
新井被告「書きました」
検察官「どういう内容だと思っていましたか」
新井被告「性的サービスがないとかだと思っていました」
検察官「禁止行為だと思っていたということですか」
新井被告「はい」
(中略)
検察官「風俗も利用していましたか」
新井被告「していました」
検察官「どういうものですか」
新井被告「デリバリーヘルスです」
検察官「そういう店でも基本的に性行為をしてはいけないのでは?」
新井被告「だと思います」
検察官「禁止行為を結構やってしまうんですか」
新井被告「結果、そうなっています」
検察官「禁止なのになぜやるんですか」
《ここで数秒の間があった》
新井被告「分かりません」
検察官「自分のことなのに分からないんですか」
新井被告「女性から誘われたときに断ったことはたぶんないと思いますし、自分で誘ったとき…もう1回質問をお願いできませんか」
検察官「禁止なのになぜやるんですか」
新井被告「すみません、わかりません」
検察官「オイルマッサージのセラピストと性行為をしたことがあるということですが、相手は同意していたんですか」
新井被告「と思っています」
検察官「なぜですか」
《ここで再び間があいた》
新井被告「態度、行為、両方です」
性的なサービスは行わない店だと知りつつ、金さえ払えば何でもできると新井被告が決めてかかっており、最初からセックス目当てに派遣マッサージを利用したのでしょう(新井本人は頑なにアロママッサージを受けるのが目的で、性行為目当てに利用したのではないと繰り返し述べていますが)
ただ、犯行後、帰ろうとする被害者に紙幣を押し付けて渡したものの、被害届を出されて公にされるのではないかと心配になり、マッサージ店へ何度も電話し、被害者とコンタクトを取ろうとしていた経緯も語られています
結果、新井被告は示談金として1千万円を払うと申し出ていますが拒否され、最終的には2千万円の支払いで示談しようと試みた旨を供述しています
新井被告としては誠意を示したつもりなのかもしれません
弁護人「いくらで、その理由は?」
新井被告「1千万円提示しました。理由はAさんに謝罪の意味も込めていて、あとは起訴されたくなかったからです」
弁護人「1千万円はなぜですか」
新井被告「当時の自分の残高と、払える限度額が1千万円だったからです」
弁護人「提示してどうなりましたか」
新井被告「断られました」
弁護人「最終的には?」
新井被告「2千万円です」
弁護人「どうやって準備する予定だったんですか」
新井被告「当時の事務所が肩代わりしてくれるということでした」
弁護人「今後、示談は?」
《この質問に対し、考え込むような沈黙があった》
新井被告「Aさんと私は意見が違うところがあります。同意があったと誤信しているのは認めています。なので、Aさんに対しては謝罪も込めて誠意を持って対応したいと思っています」
《一言一句、言葉を選ぶように慎重に、ゆっくりと話す新井被告》
弁護人「誤信を認めているというのは」
新井被告「当時合意があったと思っていましたが、今回の裁判でもそうですが、Aさんの意見を聞き…」
《ここで数秒、新井被告は口を閉じ、弁護人もしくは自身に向けてか、「ごめんなさい、もうちょっと分かりやすく」などと言葉を挟んで続けた》
新井被告「性行為をしてしまったことは私が悪いと思っています。暴力行為、脅迫行為は一切やっておりません」
あくまで強制性交罪には当たらないと、弁護士と打ち合わせ済みの主張を展開しています。なおかつ、(同意があったと誤解した上で性交に及んでいたのであり)被害者に対して謝罪の意思もあり、賠償する意思もあると強調したいのでしょう
最近は強制性交罪の裁判で、「明確な拒絶の意思を示さなかった」との理由で無罪を言い渡す事案が目につきます
これはむしろ、「明確な同意の意思があったかどうか」を問うべきでしょう。明確な同意の意思が示されない限り有罪、と判断すべきでは?
新井被告の裁判は次回の公判で結審する予定となっており、判決でどのような判断が示されるか注目しましょう
(関連記事)
俳優新井浩文の強姦事件 懲役5年の判決
https://03pqxmmz.seesaa.net/article/201912article_3.html
俳優新井浩文 強姦事件公判で「合意があった」と主張
https://03pqxmmz.seesaa.net/article/201912article_3.html
俳優新井浩文 強姦事件公判で「合意があった」と主張
俳優新井浩文強姦、逮捕の影響
高畑裕太事件で「被害者女性の問題」を書く週刊誌
高畑裕太の芸能界復帰説が繰り返される訳
高畑裕太 不起訴も弁護士戦術は完敗
高畑裕太は子どもの頃、発達障害と診断されていた
高畑裕太不起訴 弁護士は「そもそも事件性なかった」発言
高畑裕太容疑者の発達障害説への批判
逮捕された高畑裕太容疑者を「おバカな2世タレント」と決めつける報道
俳優高畑裕太を強姦容疑で逮捕
TOKIO山口達也の淫行事件を考える アルコール依存
TOKIOの山口達也不起訴も損害は5億円
俳優小出恵介 未成年者と淫行の波紋
小出恵介示談成立もくすぶる噂
小出恵介問題 示談後も収拾つかず