インドの月探査機 着陸失敗、月面で大破
少し遅くなってしまいましたが、今月の7日、月面への着陸を目指していたインドの探査機が制御できず、月面に衝突して大破した件を取り上げます
インドはこれまでに月を周回する探査機を成功させており、さらなるステップアップを目指して今回、月面に探査機を送り込む計画でした
月面への着地プロセスは半自動制御で行われたようで、事前に関係者は成功の確率を30%程度と明かしていました
インドの月面探査機が7日、予定していた月の南極近くへの着陸直前に通信を絶った。インド宇宙研究機関(ISRO)が明らかにした。
ISROのK・シバン総裁はインド南部ベンガルール(Bangalore)にある管制室で、月面探査機チャンドラヤーン2号(Chandrayaan-2)の着陸船ビクラムについて、「計画通り降下し、正常に動作していることが観測されていた」が、「その後、地上局への通信が途絶えた。今はデータ分析が行われている」と説明した。
管制室を訪れていたインドのナレンドラ・モディ首相はシバン氏の発言の後、科学者らに向かって「あなた方が(すでに)成し遂げたことは小さなものではない」と述べた。
ISROは、月面探査機の着陸が複雑な操作になることは事前に認識しており、シバン氏は「恐怖の15分間」と呼んでいた。
ビクラムには探査車「プラギャン(サンスクリット語で英知の意)」が載せられており、着陸から数時間後に月面に降り立つ予定だった。
プラギャンはクレーターを調査し、月の起源や進化に加え、月の南極地域にある水の量を示す証拠を探すことになっていた。
チャンドラヤーン2号は今も稼働中で、約1年にわたって遠隔から月の調査を続ける予定。
(AFPの記事から引用)
入念な準備をした上での計画だったはずが、失敗したのは実に残念です。インドは日本と宇宙技術協力の協定を結びましたので、今後は遠方の小惑星に探査機を自動で着地させた日本の技術が反映されるのかもしれません
それにしてもいきなり月面探査機を打ち上げる(ぶっつけ本番)性急さは、インド人の感覚ゆえなのでしょうか?
日本は重量200キロほどの「小型月着陸実証機」を月面に送り込み、精密で正確な着陸制御技術の確認をする予定になっています。「はやぶさ」の成果だけで事を推し進めるのではなく、月の重力も考慮しまずは試験機を打ち上げて…という姿勢は日本らしいといえます
一時期は月よりも火星だ、金星だと目が向いていた感がありましたが、ここ最近は月面探査に各国や民間企業が乗り出しています
今年の4月にはイスラエルの民間企業が探査機を打ち上げています(途中、通信が途絶えて失敗)
中国は探査機を月の裏側に送り込むことに成功しています。さらに中国とロシアが月面探査で協力する協定が締結された、との報道があります
最近、トラブル続きのロシアではあるものの、月面探査で起死回生を図る狙いがあるのかもしれません
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