京都アニメーション放火事件を考える 青葉容疑者の小説とは

京都アニメーションのスタジオが放火され、多くの死傷者を出した事件で、警察は青葉容疑者の自宅アパートを家宅捜査しています。報道では京都アニメーション制作のDVDが押収された、とあるものの、青葉容疑者が「小説をパクられた」と語ったとされるところの自作小説が発見されたかどうかは不明です
文春オンラインに掲載された記事では、青葉容疑者がコンビニエンスストア強盗で逮捕・服役した際の刑務所仲間の証言を引用し、服役中に小説を書いていたと明かされています
が、それは刑務所仲間が青葉容疑者から聞いた、という内容であって、青葉容疑者が書いていた小説を見た者がいるのか、そもそも小説自体が存在するのか判然としません


(前略)
放火の動機について、犯行後「小説を盗んだからやった。社長を呼べ。俺の作品をパクりやがったんだ!」と周囲に叫んでいたという青葉容疑者。コンビニ強盗を起こし、強盗と銃刀法違反の罪で収監されていた栃木県さくら市の刑務所でも、小説を熱心に書いていたという。
「週刊文春」の取材に応じた当時の刑務所仲間A氏が語る。
「今回、ニュースで『青葉』って聞いてドキッとした。関東在住で『青葉』。中学のアルバム写真をテレビで見て、『うおおおお』って思いましたよ。顔はあのまんまですが、(テレビで見た)防犯カメラの映像はちょっと太ってましたね。ニュースで『小説を盗んだ』って聞いて、またびっくりした。刑務所でも『小説書いてる』って言ってたから」
A氏は、2014年の夏頃から3、4カ月、懲罰房で隣同士だったという。刑務所内での青葉容疑者の様子についてA氏が明かす。
「懲罰房は完全個室。あいつは暴れて夜中に刑務官から連れ出されたことが2回あった。特に1回目は、4人の刑務官にうつ伏せの状態で両手両脚を掴まれ、頭をうな垂れながら運ばれてた。後から本人に『お前、飛行機みたいに連れて行かれちゃったじゃん』って聞いたら、『ティッシュを口に詰めて自殺しようとした』という。『ヤベえ奴だ』と思ったよ。普段は大人しいんだけど、夜になったら一人で結構いい勢いで壁とか床とか畳とかドンドン叩いてるし。『どうにかしてくれよ。眠れねえよ』って刑務官に言っても、『ああ、あいつか』って言うだけで、注意もしなかった。
あいつの布団には、シーツがついてなかった。たぶん自傷行為の防止だったんだろうね。各自の荷物を入れるバッグがあるんだけど、あいつのは、ほとんど何も入ってなくて、持ち物は向いの房に置いてあった。本来は人が入るはずなんだけど、そこは『青葉っちの持ち物を置く部屋』。たぶん自分の部屋には石鹸ぐらいしか置いてなくて、『ティッシュください』とかいちいち刑務官に頼んでた。あとは、朝昼晩と就寝前に、刑務官から手渡された薬を飲んでいた」
(文春オンラインの記事から引用)


精神疾患があるとされた青葉容疑者が新設の喜連川社会復帰センターに収容されていた、という事実に驚かされます。刑務所に服役するのが初めてで、犯罪傾向の進んでいない受刑者を収容する施設だったはずです
精神疾患(それがどの程度のものなのか、現時点では不明です)がある受刑者はおよそ刑務所の処遇(所内生活や職業訓練)に馴染みにくいのであり、しばしば処遇困難者となり、規則違反を繰り返します。規則違反者は保護房に収監し、反省を促す扱いになります
上記の記事を読む限り、青葉容疑者は典型的な処遇困難者であり、刑務所の暮らしにまったく馴染まなかったと伝わってきます
さて、青葉容疑者は本当に刑務所内で小説を書いていたのでしょうか?
一般の刑務所の場合、雑居防に複数名の受刑者を収容するのが基本ですが、喜連川社会復帰センターは個室収容となっています
居房に私物のノートを持ち込み、土曜日曜など職業訓練のない日に小説を書くことは可能です。しかし、保護房に入っている間に所持品を制限されますので(自殺や自傷行為に使われるおそれのある鉛筆、ボールペンを持ち込むのは不可)、当然ながら小説を書くことはできません
もっとも、青葉容疑者とて保護房に入ったままではなかったはずですから、個室でゆっくり小説に取り組む時間はあったと推測できます
現物の小説が家宅捜査で押収されたなら、それではっきるするのですが、現時点では本当に小説らしきものが存在するか何とも言えません
ただ、青葉容疑者が妄想癖の強い人物だったなら、自分の妄想の断片をノートに書き連ね、ストーリー仕立てにしていた可能性は十分に考えられます。世間一般からすれば小説の体をなしていないメモの羅列であっても、青葉容疑者にとっては紛れもなく彼自身の手による小説であったのでしょう
ちなみに京都アニメーションが公募しているライトノベルの賞に、青葉容疑者が応募していた事実はないと、京都アニメーションが明らかにしています
青葉容疑者とっては大事な作品ですから、簡単に破り捨てたりはしないはずですが、事件当日、所持品の中にノートの類があったとの報道は見ていません。自宅アパートに置いてあったのでしょうか?

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