参議院選挙(2019) タレント候補者惨敗

参議院議員選挙が終わり、当落が確定しました
政党ごとの獲得議席数もさることながら、話題になったタレント候補の勝敗も気になるところです
いつの頃からなのか、参議院選挙の候補にタレント、元スポーツ選手といった著名人を擁立し、その知名度を利用して票を集める戦術が定着しています
特定の政党を支持しない無党派層の票を引き寄せるための戦術なのですが、知名度だけで政治家の資質もない素人を候補者に掲げるのはいかがなものか、と自分は思ってしまいます
今回の選挙では立憲民主党が元「モーニング娘。」の市井紗耶香や、「RAG FAIR」元メンバーの奥村政佳、テレビ番組でも活躍する美人弁護士亀石倫子などを候補者に立て、選挙に臨みました


参院選の比例代表(改選数50)で与野党は知名度の高い候補を擁立したが、当選者はわずかにとどまった。特に立憲民主党は脆弱(ぜいじゃく)な組織力をカバーするため積極的に擁立したが、当てが外れたようだ。
立民が自信を持って擁立したアイドルグループ「モーニング娘。」元メンバーの市井紗耶香氏は、4児の母として「日本は子育て世帯に温かい社会になっているのか」と子育て支援の充実を訴えたが、当選ラインには届かなかった。立民は「筆談ホステス」として知られる斉藤里恵氏、アカペラグループ「RAG FAIR」元メンバーの奥村政佳氏、格闘家の須氏らも擁立したが、当選した著名人は須藤氏だけだった。
挙区でも大阪で弁護士の亀石倫子氏、静岡で徳川宗家19代目の徳川家広氏を担いだが、両氏とも落選した。
自民党も元F1レーサーの山本左近氏を、れいわ新選組も元拉致被害者家族連絡会副代表の蓮池透氏を擁立したが、いずれも当選には至らなかった。
(産経新聞の記事から引用)


自身の知名度を過大評価し、自惚れた結果と言えば酷かもしれませんが、国会議員を目指すのであればしかるべき手順を踏み、政治の勉強をしたり、党組織の中で下積みをするなど経験値を増やす準備をするべきでしょう
今では政党が政治塾を開設し、政治の基礎を教えるなどそれなりの仕組みを用意しています
しかし、タレント候補はそんな基礎をすっ飛ばして、何の準備もなしにいきなり国会議員選挙に臨むのであり、特例扱いで優遇されすぎでしょう
今回落選したタレント候補が、しっかりと準備を重ね次の選挙に挑む可能性は皆無です。タレント候補にすれば落選は屈辱であり、「これ以上、恥をかくのはごめん」だからです。本気で政治を志すなら、1度や2度の落選で挫折するなよ、と言いたくなります
タレント候補ではありませんが、元滋賀県知事の嘉田由紀子は2012年、小沢一郎と組んで新党「日本未来の党」を結成して衆議院議員選挙に挑んだものの惨敗(改選前61議席から9議席に激減する大敗北)し、小沢一郎と対立し決別するに至ります
それでも今回の参議院選挙で嘉田は当選を果たしており、挫折してもめげない心根は大したものです。本気で政治に取り組む覚悟があるからこその復活でしょう

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